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福豆が教材になっているの??

今日の3行まとめ

  • うちのむすこが節分の福豆を1粒ずつ食べながら、小学校の思い出を語ってくれました。

  • 苦手な勉強でも、先生や友達との温かい思い出は鮮明に覚えていて、彼の記憶力の良さを感じました。

  • 学習に苦労する子どもは、頭の中を整理するのに時間がかかるだけで、決して忘れていたり、覚えていないわけではない。そんなことを感じました。


節分の翌日、福豆を14粒食べ始めたむすこ

先日の節分の次の日、むすこが夜のサッカー活動から帰ってきて夕ご飯をたらふく食べ終わった後、ぼくがその食器をキッチンで片付けをしていますと後ろに来て、まだ食べ物を物色していました。
その中に残った「福豆」を見つけました。
節分当日は福豆は結局食べなかったむすこ。
「よし!節分の豆を食うか、俺は14歳だから14粒だな。1粒、2粒・・・・」
14個数えて小皿に入れていました。

豆を食べながら時系列に語り始めたむすこ

それで1粒づつ食べながら7粒のところからぼくの背後で語り始めました。「7粒目、7歳か・・・1年生。おれは文字を書くのも読むのも苦手だった、でもF先生が優しく教えてくれて助かった。すごく優しかった、感謝しかない。」

「8歳・・・2年生か~、T先生は漢字には厳しかった。でもそれで文字の大切さがわかった、九九もがんばった。」

「9歳・・・3年生、G先生がいなくなってから、S先生が来てくれた先生が時計(時間)のことが難しくなった。でもよく教えてくれた。」

「10歳・・・4年生かー、コロナだな。学校行けなかったからたくさん遊べたな。(ディスレクシア)障害とかあったけど、先生やみんなのおかげで助かった。」

「11歳・・・5年生。小学生で一番楽しかった。クラスの仲間、サッカーの仲間、みんないい仲間ができた。」

「12歳・・・6年生、良い思い出がいっぱいだ。本当に楽しかった。俺の小学生時代。」

「そして、13歳、14歳、中学生だ。美術、数学、技術、見たこと無い教科が出てきて、勉強が難しくなった。でも、良い先生も仲間がいっぱいだ、これからもがんばる。」

「すげーね。よくこんなに覚えているねー」

忘れているわけではない、頭の中での整理がついていないだけ。

よく覚えてるよね。記憶力はあるんだね。

もう少し、たくさん語っていたのですが覚えている範囲で記述してみました。
豆を1粒づつ食べながら、その年に印象に残っていることを覚えていて語ってくれました。
これまでの事なんかすっかり忘れているのかと思ったのですが、頭の中からスラスラ出てくることに驚きました。
文字を読んだり、覚えたりすることが苦手だって事も意識してたんだね。
当時は辛かったね。
悪いことをしたよ。

自分から頭の整理をし始めるむすこ

前のブログでも記述しましたが、そうなんですよ。
彼の場合、勉強が苦手と言っても教えてもらったことを忘れているわけでも、覚えていない訳では無いのです。
頭の整理がつかなくて、出力出来ない事があるので覚えていないように思えるだけなんだと思います。
頭の中を整理して必要な時に取り出せるようになると伸びる要素のひとつと考えています。
その、整理に時間がかかるのだろうとも思います。
こうやって、人に語るのは、彼にとって頭の中を整理するのに最適なのでしょう。

こどもの話に耳を傾けて聞いて上げることは、結果的に良い方向に進む。
ぼくはそう信じています。

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sorairo555
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