![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/10447511/rectangle_large_type_2_90b64de7619783e3f358f6d7d25629f4.jpeg?width=1200)
未来人ーみらいびとー③
〝イマココ〟を感じてみる
電車の揺れを全身で感じながら、私のお花畑の脳内では様々な妄想が同時進行で繰り広げられている。音楽は実際聞かなくても記憶された好きな曲を脳内で再生できる。それを聞きながら、あれやこれやと浮かんでくる妄想や疑問を脳内で咀嚼する1人問答タイムを行うことで、私にとって退屈な時間も有意義に過ごせたりもする。
車窓のガラスに映った内と外の世界の重なりをみて、自分が〝未来人〟になった気持ちになったことをいいことに、その設定の自分がどのようにリアルタイムで感じるのかを考えてみた。明確な答えが出るのかはわからないけれど…。
私が感じている〝今〟という時間は、過去から未来へ向かっている。最近Youtubeでみた占いの動画の人が手拍子でリズムをとり、半白程度ずらしたタイミングで〝今〟という声をだして、〝イマココ〟を表現されているのをみた。でも、その時はあまり腑に落ちてはいなかった。ぼんやりとなんとなくそんな感じかなぁという程度だった。
でも、今〝未来人〟の設定の私は、〝イマココ〟に向かって過去から未来へ向かっている。今此処に存在する私自身を感じるために。動画の占い師さんが表現されていたのと、時間の長さやタイミングは違えど大まかにいえば、半白程度リズムがズレてる感じにはなるな。とそんなことを思った。
それに、不思議なことに私はなぜだか知ってる。まだ見てもいない景色が変わっているだろうことを。でも、私の脳内のデータは過去のデータのままなはずだ。それに、そのデータも劣化していたり、勝手にデータが書き換わっていることもある。どこかで抜け落ちたりしていることもある。そっくりそのまま覚えられていないことのほうが多い。変わっているはずのない景色が変わっているのだろう…と、なぜか勝手に期待している。なぜ、そんなことを思うんだろう。本当に不可解極まりない。
そんなことを考えている間に目的の熊本駅に着いた。駅を含めた周辺地域が再開発中ということは知っていたのだが、構内や外装がすっかりガラっと変わっていて驚いた。前回来たのはいつだっただかな? 久しぶりではあったけれど、何年も来てないということはないのだけど…。今日は〝未来人〟の設定だからか狐につつまれた感じ(苦笑)。その一瞬で過去から未来へやってきた気持ちに変化するのだから、錯覚というものは怖くもあり面白くもある。うふふ。
さて、ビックリしたところで、その設定も終わりにしてリアルな自分に戻ろう。次は市電に乗り換えだった。あれーーー??? 市電の乗り場ってどこだったけ???
END
※最後まで読んでくださりありがとうございます。