水パン_ボツネタ④「 正しい目薬の差し方」
地元のラジオ局FMK〝水曜パンゲア〟に〝クロペディア〟というコーナーがあり、思いついた時は、時々、応募しています。どちらかというと落選のほうが多いです。その落選ネタをこちらに掲載しています。
短い時間で長くならない程度に所説を考えてみるようにしていますが、センスがあまりないので苦戦気味です。 。。※多少修正・加筆しています。
今回のテーマ『正しい目薬の差し方』
※クロペディアとは…FMK水曜パンゲア内のコーナーです。
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『正しい目薬の差し方』
ある日、白鷺は、黒鷺へLINEをした。
白鷺『目が開かんけん目薬貸してはいよ』
黒鷺『お前にかしたっちゃ、返ってこんけん
窓ば開けてベランダにでなっせ。』
白鷺『はー???』
黒鷺『〝二階から目薬〟っていうど? 知らんとや?』
そう、2人は会社の同じ社員寮に住んでいた。二人の棟は毎朝ダンディーな伯父様方が散歩する光景がみれる、伯父さんビュー側で、白鷺は1階。そして、黒鷺はその白鷺の真上の2階の部屋だった。社員寮だが、半畳ほどのベランダがあるのでめんどくさがりの黒鷺は、白鷺から物の貸し借りをするときベランダで受け渡ししていたのだ。
黒鷺はめんどくさがりだが、LINEの既読はきっちり既読するし、そして、借りたものはきちんと倍返する主義。
一方、白鷺は、メッセージしたことは覚えててもLINEは既読スルーし、そして、借りたものは返し忘れるのが通常運転www
天の声☆彡(それじゃあ、草も生えるわな。)
めんどくさがりできっちり倍返し主義の黒鷺にとって、白鷺に目薬を貸すより、2階から〝目薬〟を〝ポタリポタリ〟と何度でも…何度でも…落としたほうがめんどくさくないのだ。それでいいのだ。たとえ、その目薬が白鷺の目にはいることがなくとも…
白鷺『わ、わかった。ベランダにでるけん』
黒鷺『(ドヤ顔な〝武藤〟の了解スタンプ)』
そして、二人はベランダに出る。
黒鷺「顔ばだして、目ばしっかり手で開けとけよーー」
白鷺「えーーーこぎゃんでよかー???(く、首が折れそう)」
天の声☆彡(こんな時のバックミュージックはもちろん〝WANIMA〟の
「やってみよう」だわな )
黒鷺「ほんなら、落とすばい!目薬がなくなるまで落としよるけん、身体ば うごかしながらキャッチせなんばい!受け取り方はキミシダイだ!」
白鷺「く、く、くびが… っていうか …
あ!!! 目、目が目が目がしみるぅーーー。」
ドヤ顔の黒鷺。
黒鷺「どっちの目に目薬はいったやー?」
白鷺「右目だけは、命中したばい!きくね!」
黒鷺「だけん、両目とも目薬ははいったとや?ってきいとるとばってん」
白鷺「右目だけは成功だよ! 黒鷺くん♡」
黒鷺「そぎゃんや…ばってん、もう、目薬がなくなったばいた。
予備もなか」
白鷺「……。なんかごめん、うまくキャッチできんくて…
しかも、痒かったほうは左目とたいね……。」
黒鷺「…。今から、コンビニでもいって買ってきて、もう一回さしなおした ほうがよかばい。すまんね。」
白鷺「いや、大丈夫! 痒くなかほうの右目だったばってん、
僕は満足だよ、黒鷺くん!」
黒鷺「……。おまえの、そぎゃんところが…。いやなんでもなか。
ほしたら、また明日、会社でね。」
白鷺「いつも遠回りだけど〝ありがとう!感謝してるよ黒鷺!〟
じゃあね!」
なんともいえない虚しさを抱えた黒鷺であった。〝正しさ〟ってなんだろう…。
おしまい。
※余談です。。。写真はエヴァンゲリオンの渚君を模写した画像です。そろそろ〝新劇場版エヴァンゲリオン〟の新作が放映される頃。で、エヴァとコラボの目薬が『ロート製薬さん』から発売されるそうです!
もちろん買います。渚君推しなのですが、初号機の色がタイプ。どうしよう。でも、全部欲しいの。