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宵闇奇譚、お手伝いしてきました。

⬛物語のはじまり

2023年8月27日の日曜日。
ずみゃ氏(@gadget_box)が主催する個人サークル「GarageBox」の初LARP作品「宵闇奇譚(@gadget_box_plan )」のテストプレイが、滋賀県某施設にて開催されました。

鳳仙郷LARP(@housenkyo_info )は、Liglocus様(@liglocus)と一緒にイベントのお手伝いをして参りましたので、その様子をレポートしようと思います。

⬛宵闇奇譚とは

宵闇奇譚とは、人々に憑りついて狂わせる「ナイトメア」が起こす超常事件を解決していく現代異能LARP。
参加者は舞台である「縦浜市」で、ナイトメアを退治する「ナイトシーカー」として活躍します。

ナイトシーカーは現在3つの管轄組織があり、それぞれ主義が異なりながらも共通の敵「ナイトメア」から人々を護るため協力し合っています。
その3つの組織とは、「ユニオン」「退魔師協会」「国家環境対策室」です。

今回のナイトシーカー達

■ユニオン

ユニオンとは、ナイトメアが引き起こす超常事件を解決する事を目的とした組織で、北条技研が主体となり設立した非公式組織です。

しがらみに縛られ動きにくい他の組織よりも圧倒的に機動力が高く、ナイトシーカーの独断で動ける現場主義の自由さは、放置すると指数関数的に被害者が増える超常事件ととても相性が良いのです。
また、北条技研は事件の判断を現場に任せている放任主義ですが、そのおおらかさは、他の組織からの離反者や異能の覚醒者等も受け入れる器の大きさや、契約者同士が協力し合う面倒見の良さにつながっています。

ユニオンに所属するには北条技研とフリーランス契約を取り交わす事で成立し、その後すぐにでも依頼を受ける事ができます。
依頼を受ける基準は、個々人の主義の他に報酬の額というある種身も蓋もない事が基準の割合を多く占めますが、その理由には、現実主義・現場主義という徹底したリアリティが、北条技研にも契約したナイトシーカーにもあるのではないかと推測されます。

今回のユニオンチーム

■退魔師協会

古来より延々ナイトメアと対峙してきた組織で、その歴史は3つの組織の中で最長です。
退治の方法も古来の方法に則り、いわゆる「術」とされる技術を好みます。
参加している流派も陰陽道、修験道、神道・・・など、退魔のエキスパートばかりです。

古来からの歴史があるため世代間の考えの隔たりは大きく、常に古い世代と新しい世代とで方針の衝突があります。
中には古いしきたりや慣習を嫌って飛び出す者もいます。

必要以上に秘密主義で内々の情報が外に出にくい為、外部から事情を把握するのが難しい組織です。
3つの組織の中で退魔歴が一番長いため、他の組織も退魔師協会の意向は無視しづらい傾向があるようです。

今回の退魔師協会チーム

九常家現当主と明日馬家元当主候補

■国家環境対策室


退魔能力を持った国家公務員で構成された特殊事件対策室です。
通称「特対」。

国が管理する組織の中でもかなり異色な組織です。
公務員ではありますが必要な能力が退魔であるため、元々の組織の中にはおらず、外部からヘッドハンティングで多くの人員を揃えています。

その為、メンバーはかなり個性的です。
しかし、他の組織からはみ出した実力者や市井に埋もれていた才能持ちがいるなど、実力は他の組織に劣りません。

今回の国家環境対策室チーム

■その他の組織

喫茶店『くーる』

縦浜市でナイトメア絡みの事件が起こった時に、ナイトシーカーに退魔依頼を出す拠点です。
3つの組織は、この喫茶店で最初の情報を受け取ります。
「月島」と名乗る男が店主をしています。

組織的な詳細は不明ですが、ユニオンと協調している節があります。

喫茶店『くーる』で依頼を受けるナイトシーカー

⬛物語の流れ

本作品は縦浜市を舞台に、ナイトメアを退魔する物語です。
物語の展開は「章(以下、シーン)」で分かれており、主にドラマシーンとバトルシーンで構成されています。

ドラマシーンでは、主に情報収集や登場人物達の心情描写や交流が行われます。

バトルシーンでは、ナイトメアとの戦闘を行います。
戦闘といってもリアルで戦うわけではなく、安全な戦闘ルールが存在します。
システム名は「E.G.System」
足じゃんけんを使った安全な戦闘システムです。

「E.G.System」は、攻防を敵味方ともに足でグー・チョキ・パーのじゃんけんで行います。
その結果、勝った側は相手にダメージを与えることができます。
これは、いわゆる通常攻撃です。

ナイトシーカーは役割で分かれており、この役割を「クラス」と呼びます。

クラスは「撃破」「防衛」「制御」の三種類があります。
攻撃役であるクラス「撃破」は、さらに3つのタイプー「力」「速」「技」ーに分かれています。

「力」:主にダメージ増加スキルが多い。
「速」:追加攻撃や回避、カウンターなど、攻撃を変化させるスキルが多い。
「技」:攻撃判定の操作、判定結果の操作など、事象を操作するスキルが多い。

クラス「防衛」は、名前の通り敵の攻撃から味方を守るクラスです。
ダメージ減少の<シールド>、ダメージを身代わりする<チェンジ>など、チームの防御の要になるクラスです。

クラス「制御」は、状況を操作して有利な展開にするクラスです。
対象3名に即座にスキルを補充させる<戦術>や、足じゃんけんでチョキで攻撃成功した時に追加ダメージを与える<ヘイスト>などがあります。

通常攻撃やスキルの使用はシステム的に処理されますが、それらの効果発現時はその様子を演じる事ができます。
演じる時は動いても対象者とぶつからない距離を空けているので、比較的自由なアクションを行えます。

もちろんセリフもOKですので、ナイトシーカーの心情を描いたセリフとともに繰り出される攻撃は味方を勇気づけ、ナイトメアの激情や冷たく暗い感情とともに放たれる攻撃は、攻撃対象のみならず、周囲にいる人々をも竦ませます。

「E.G.System」自体は攻防の効果をシステム的に有効化する役割で、このシステムを通した攻防によって、ナイトシーカーやナイトメアの心の交流を表現するものです。

⬛最後に

この様に魅力的な舞台や敵、スタイリッシュに活躍するPC、誰にでも把握しやすく遊びやすい戦闘ルールで作り上げられた「宵闇奇譚」。

製作者であるずみゃ氏(@gadget_box)は戦闘での安全性を強く意識しており、攻撃動作やダメージの演技などについてもお互いに接触しないよう十分な間を空けてプレイするよう心掛けています。

現在は関西でのテストプレイを終え、関東圏にて次のプレイ準備中です。
興味持たれましたら、ぜひX(旧Twitter)で「宵闇奇譚(@gadget_box_plan )」のアカウントをフォローしてくださいね!!


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