ガンジス川の奥
いつまでこのなんとなくな日々は続くのだろう?
なんて、そんな言葉が頭の中を駆け巡る。目に浮かぶのは、過去の事。楽しい思い出、失敗した思い出。過去ばかりに縋ってるだけで、私はもう人生に詰んでしまっているのかもしれない。
そんな時、テレビで何か無いかと番組を探っていると、たまたまインドについて放送されている番組があった。それは食べ歩き、インドの紹介といったもので、いつもなら、そういうのはすぐ飛ばして終わりだけれど、何故か目を引かれた。
中でも死体や灰が流れる中、体を洗ったり、洗濯をしたり、沐浴したりと老若男女問わずいろんな人で溢れるガンジス川は、日本では到底見られない異様な光景で目を疑った。テレビの向こう側の人は、少しだけ人生観が変わったと言った。
今、周りにいてくれる人さえも、将来何がしたいか具体的に決まっている人がいて、だんだん手の届かない所へ行かれた気がして、一年なんてあっという間に過ぎて、きっと私はすぐに大人になる事を最近実感した。勉強も、サボった分だけ返ってきて、天才と呼ばれる年の近い人達がインターネットの世界で次々と顔を出すたびにこれからの人生計画について焦りを覚える。でも、一つ夢ができた。インドに行く。そして、今を頑張ってみようと思った。
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