871ンスタライブ #031(一人喋り)


#871ンスタライブ  #031
2021年1月28日

1人喋りで多くの質問に回答した第31回目の配信。普通とは何か?人脈の広げ方?空気の読み方について、フェスの出演順など、学歴は必要なのか?などなど、沢山の話題が次々と展開されていくボリューミーな配信でした!

主催:柳井貢(以下:871)

(871)こんばんは。
今日はコメントを読みつつ、質問に答えていきます。
Twitterでたまに告知してるんですが、LINEのオープンチャットをやっていて、そこでも質問をいただいているので、先にそっちから触れていきたいなと思います。もし興味ある方いたら、Twitterのタイムラインを探ってもらって、チャットルームにご参加いただければと思います。

一つ目の質問!
「柳井さんは"普通"とは何だと思いますか?また、"変わっている人"とか"変な人"と言われる人についてどう思われますか?漠然とした質問ですみません。お時間あればお答えいただけると嬉しいです。」
普通って何か。なかなか哲学的というか。よく触れるテーマでもあるし、考えれば考えるほど難しいっていう。僕、そんなに自分の中で明快に答えられる答えをいつでも持ってるわけではないんですけど、今考えながら喋りますね。

普通って、いわゆる学校生活とか、テレビで伝わってくる"共通する社会性"みたいなことかな。例えば「朝と昼と夜にご飯食べるのって普通じゃないですか。」っていう話の切り出しをしても、まあ聞いてもらえると思うんです。「皆もそうなはずですよね?」っていうようなこと。例えば、「だいたい高校行くのって普通じゃないっすか」とか「中学卒業したら高校行くのって普通じゃないっすか」っていうのって、多数決的に大多数の人がそうしていること。だから少数派は"変わっている人"とか"変な人"になっちゃうと。で、それをどの面積とか分母で見るのかによっても変わってきますよね。っていうところがやっぱり難しいんじゃないっすかね。

それこそ世代によっても、「家帰ったらテレビ大体つけるやろ」って言ってる人がいたとしたら、それは多分、40代~50代以上の人の可能性が高いと思うし、今の10代~20代の子は「家にテレビないのが普通でしょ」っていう人の方が多いと思うし。あとは、月並みですけど住んでる場所とかでも普通って変わってくると思う。

「世の中に求められる普通のレベルが高いことがあります」
これはなんだろう。仕事においてとかかな?でもその世の中が、本当に"世の中"なのか?っていうのもありますね。自分の関係する社会の中での、"普通"かも。人一人の周りを取り巻く環境ってそんなに広くないし、あと今インターネットは世界に繋がってると言いながら、どんどんパーソナライズされて、個人の趣向に最適化されていってますよね。TwitterでもInstagramでもFacebookでも自分が見てるインターネットって自分に最適化されてて、その中の情報を見ているという状態。インターネットを覗いていたとしても、世界のことは覗けてないっていう現象が今起こっている中で、"普通"をどの分母で語るのかっていうのが難しいところ。

「普通って結局主観なのかなって思ってしまいます」
そうですね。「普通こうじゃないですか?」っていう話の切り出しを想像すると、その人が自分の思う、「普通ってこうでしょ?」っていう主観を仰ってるような感じもありますね。

「周りの社会性によって自分の"普通"ってだいぶ左右されますよね?」
それはだいぶ左右されると思います。

「価値観の合致でしょうか」
合致する場合が普通、合致しない場合は変わってる人ってことかな。やっぱりそれも普通か否かを測ってる人の主観ってことになりますね。

「相手が普通かどうかって自分の軸で決められるものですし、相手にとっては理想の押し付けになってしまうかもしれないですね。」
普通かどうかを測ってる相手側ってことですよね。でも、どっちもありそうですよね。普通をベターと取る場合もあれば、「普通だから面白くないじゃん」っていう、「もうちょっと面白い、尖ったことっていうか誰もしなそうなことやろうよ」っていう時にも使われることもある。普通が「ベターでいいよね」っていう場面でも使われるし「なんかベタで面白くないよね」っていうネガティブな方で使われることもあるので、なかなか語れる言葉ですよね。

はい。"普通"に関してはいくらでも永遠に喋れる気がするんですけど、今日はいくつか質問を触りたいので、ちょこちょこ触れていきますね。
はい、次の質問!これもオープンチャットからです。

「エンターテイメント業界でのお仕事をしていると、色んな職種の幅広い年齢の方と一緒に仕事をしたり交流をすると思いますが、初対面でお仕事を共にした方とはどんな風にコミュニケーションをとったり、人脈を広げていますか?」
どうなんだろうなぁ。でも、僕はかなり愛想ない方な気がします。というのも、初対面の印象でいうと、喋ったことないけどこういう人いるよねって知ってる状態で会うのと、そういう人が存在していたかも全然知らなくて、どこの誰かも今初めて知りましたっていう初対面の人とでも全然違うんですけど、全くもって初めましての人には若干素っ気ないような気がします。というのは、自分の時間をその人に使うことで、それが自分の投資になってるかどうかっていうのを最初は低く見積もって関わるような気がするので。期待して関わりに行くと残念だった時にショックを受けちゃうし、勿体ない時間使ったなってなっちゃうので、失礼かもしれないんですけど、最初は結構低めの期待値から関わっていって、実際打ち合わせ一時間やったらむっちゃその人に惹かれて、ものすごく興味を持つっていうこともありますし、淡々と最低限のコミュニケーションをとって、ありがとうございましたって言って、2日後に名前を忘れてしまってるみたいなこともある。本当に色んな人と会うし、自分は1日24時間しかないし、みーんなに期待して、みーんなに時間と熱量を投下していくと自分の頭が爆発してしまうので。コミュニケーション取っていく中で、ある程度共感する部分とか、興味を惹かれる部分とか、凄い面白い考えを持ってる人だなぁみたいなことが見えてくる中で自分ものめり込んでいく場合もあるっていう感じですかね。

でも、関係性にもよりますね。最初に言ったような元々知ってる人の場合は、元々自分なりの何らかの評価があるので。面白そうだなぁとか、なんかよくわからないことをやってる人だよねとか。良い意味も含めてね。先入観を100%発揮するのも良くないですけど、事前情報によってある程度の評価がある人に関しては、その感覚に合わせてっていう感じですね。

で、人脈を広げようって考えたことがあんまりなくて。ないことないねんけど、どっちかいうと繋がってる人脈の中で、自分が深く関わりたいなっていう人に色んな相談をどんどんしていくって感じかな。
自分の人脈を広げようって思ったことあんまりないけど、この人とこの人を引き合わせようって思うことは結構あるかも。Aさんのこの仕事をBさんにやってもらったらいいやん、みたいな。だから自分の人脈は…映像作家さんもっと知り合いおったらええのになぁとか、パッとデザイン頼める人おったらええのになぁとか全然ありますけど、あんまり無理はしてないっすね。

今、パッと思いました。仕事があれば、その仕事を誰かに依頼しなきゃいけないので、そこで人と接触するチャンスが生まれる。人脈を広げようと思って広げても、その広げた人脈を使って何をするか、っていうのが後に来ちゃうと、人脈広げる意味がないっていう現象が起こる可能性があるって今思いました。だから先に仕事とか用事を作っちゃって、その仕事なり用事なりをするために必要な人を探す。そこで知り合う。一緒に仕事する。一緒に用事をする。そこでコミュニケーションが取れて、「あ、次も仕事したいな」っていう人もいれば、「今回で大丈夫かなー」っていう人もいたり。っていうのはそれぞれあると思うんですけど。そういう順番で自分の人脈が形成されていったり、広がったり、広がらなかったりするのかなっていう感じですね。
お答えになっていればいいなと思います。

「こういう人いないかな?っていうアンテナを張ってるってことですか?」
それは張ってますね!けど、無理はしないみたいな感じ。

「とりあえず色んな人と知り合う、みたいな感じではないんですね?」
そうなんですよ。とりあえず色んな人とはもう既に知り合ってるんですよね、多分。なんの自慢でもないですけど、僕大学の頃から携帯の番号を変えてないで20年以上使ってて、それとLINEも紐付けてるし、一回電話したことある人で、向こうがLINEを紐着くようにしてたら勝手に友達になったりするんですけど、それで多分3,000人ぐらいいて。一割以上使ってないっていう。だから知り合ってるか否かは別にどっちでもいいっていう感じっすね。連絡先を知られていても、昔はタウンワークに電話番号全部載ってたやんっていうぐらいの感覚。
繋がってるかどうかっていうのはそんな感じですね。


ここからは質問箱にもらってるものを選んでいきます。

「音楽を音以外で表現しようと思ったことはありますか?映像はもちろんですが、香り、味覚、気温、湿度、感触など」
難しい質問。ジャケットのアートワークが音楽を表現しているとするなら、音以外で表現してますよね。だけどあれは音楽を伝えているかどうかが僕全然分かんないです。伝えてないとも思わないし、伝えてるとも思わないし、なんか添えるもの?あくまで音楽なり歌詞なり曲なりが先にあって、アートワークを添えてる気がするんですよね。今、コメントで「匂いの演出があるライブに行ったことがあります」ってありますが、それも、どんな皿に盛り付ける?っていう。料理の味はそのままでどんな皿に盛りつけるか?料理を食べる部屋は暑い方がいいのか?寒い方がいいのか?とか、外で食べるのか?誰と食べるのがいいのか?とか。
そういう部分が音以外の部分で演出されたり、表現をサポートするみたいなことはあると思うんですけど、かといって、ジャケットだけを見て音楽をどこまで想像できるのかっていう。もうこれ絶対メタルバンドのジャケットやん、とか、演歌歌手のやつでしょ?みたいなことはないことはないですけど、かなりぼんやりしたものでしか想像できないと思うんですよね。って考えると、音楽を音以外のものと一緒に表現しようと思ったことはありそうですね。っていうかライブの演出だったりとか、MVだったりとかで色々やってますね。音楽の世界観を演出してるって感じかも。
っていう感じです!お答えになってるか若干不安ですが。

「マネージャーになるには、そこそこの学歴が必要ですか?」
わかんないなぁ。学歴とか○○卒みたいなことは、いらないんじゃないっすか?僕は全然学歴はないんで。
でもよくこの話になるんですけど、いわゆる大手芸能事務所に新卒で就職するっていう道のりを選んでる人は、ないよりはあった方がいいでしょうね。皆さんが面接する側に立たれた場合、偏差値38の大学を卒業しましたっていう人と、早稲田大学卒業しましたっていう人だと、やっぱりみんな早稲田大学の方をちょっといい目で見ちゃうと思うんですよ。面接っていう短いスパンの中で決めるとなるとね。それってなんなんだろうね?って考えると、最低限の勉強を頑張る努力は出来る人なんだねっていう担保があると。そういう意味で、いわゆる新卒採用の就職試験でマネージャーになるにしても、どの業種でもいいんですけど、その仕事のフィールドにトライする道を選んだ人にとっては、学歴はないよりはあった方がいいんじゃないかなっていうのは一つあります。

あ、この質問の手前の文章がありました!
「コロナの影響もあって、音楽業界の採用枠がだいぶ少なくなってるように思われますが、マネージャーになるには、そこそこの学歴が必要ですか?」
ですね!新卒の採用枠みたいなのを狙っているなら、っていうのは、コロナの影響があったとしても一緒かなって思います。でもどんどん中途が増えてるので、色んな道があると思いますよ。

「柳井さんおいくつですか?」
あ〜答えやすい!(笑)40歳になりました。以上です(笑)

「空気を読むってなんとなく、受け答えの雰囲気で感じることが多いと思いますが、「私空気を読めなくて、どうしたら読める?」って聞かれます。うまい答えがでません。空気の読み方ってどう伝えたら伝わりますか?」
難しい。空気の読み方難しい。空気読むってどういう場面で必要なんやろうなぁ。でも、緊急事態宣言下でイベントやるって空気読んでないですよね、多分ね。でもある種、片方側の人の空気は読んでないけど、もう片方の人の空気を読んでるみたいなこともあるので。

皆さんはどう思いますか?
例えば19時に仕事終わりました。コロナちょっと置いといて、ちょうど同僚5人ぐらいが仕事一緒に終わって、帰る道一緒に歩いてる時に、「ちょっとパーッと1杯行くか!」みたいな。(わ、どうしよう。俺、今日彼女と夜ご飯一緒に食べようって思ってたのに。うわぁ、5人中4人とも飯行くって行ってるけど、飯行ったほうがいいんかなぁ。帰りたいなあ。んー、でも空気読んで…)「俺も行こうかな、2時間だけ!」みたいなやつですかね。僕は読まなくていいと思ってしまうので、だから読めない人に、「読めなくていいんじゃないか?」っていうアドバイスをしてみるのは、ちょっと、ダメですか?もっと正面から向き合ったほうがいいですかね…。

でも、具体例を聞いてみましょう。
空気が読めなくて、どういう場面で困ったのかを聞くことによって、具体的に「その場面はこうすれば良かったんじゃないの?」「え、それってどうやったら気づくの?」「だってあの子、こういう話してる時、ずっと面白く無さそうな顔してたやん。顔に行きたくないって書いてたで。」「まじで?そこ気づいてなかったわー。」「あ、じゃあちょっとそういう時は、色んな人の顔色を伺うっていうスキルを磨いてみるのもいいかもしれないね。」っていう具体例を聞くことによって、具体的なアドバイスが思い浮かぶ可能性はありますよね。
漠然と「車の運転が苦手ですー!」って言われても、「でも免許とったやん、何が出来ひんの?駐車ができひんのかな?それとも車線変更がちょっと怖いのかな?細い道行くのが怖いのかな?」っていうのによってアドバイスの種類が変わると。

お!具体例が来た!
「例えば、上司がこの仕事のやり方嫌うよな〜と思っている時に、他の人がそのやり方でしちゃって、結果上司が怒ってしまうというようなことです。先に気づいたら良い方向に誘導するのですが、気づかない人はそのまましちゃいます。」
今、考えてます。
これ…空気じゃない説。空気って、場面でのムードとか。緊急事態宣言下でイベントやるのは空気読めてない、っていうのはちょっと大きいストリームかもしれないんすけど、僕の受け取り方、受け止め方で言うと、空気読めてるか、読めてないかって結構"その場の"っていうことが多い気がするんです。でも(質問の)「上司がこの仕事のやり方を嫌う」っていうのは、たぶん"その場面"ってよりかは一ヶ月なら一ヶ月、半年なら半年、一年なら一年、ってある程度のスパンの中で受け答えがあったと思うんですよね。
「だからペットボトルを捨てる時はラベルを剥がして捨てようって言ってるやん」っていうのを何回も繰り返す人とかね。でも、もっとテクニカルな難しいことなんでしょうね。でもこれ、気付くか気付かないかよりも経験値が溜まってるのか溜まってないのか、のような気がしちゃうんですよね。多分、りつこさん(質問者)が先に気づいた時に、アドバイスをしたとして。「それちょっとAのやり方で今やってるけど、絶対上司はBの方がいいと思ってるから、Bでやりな」ってこっそり教えてあげて、Bでやりました。次の日に、Aを選択せずにBをやる、っていうことができる人なら多分りつこさんはそこまで困ってない気がするんですよね。「この人いっつもやなー!」だからアドバイスが難しいと思ってる気がするんです。それって、経験値が溜まってないっていうことな気がちょっとしてしまいますね。

今コメント頂いた、「その例で私なら、この上司がここやっといたら喜ぶで、ここ怒りはるでってポイントを伝えるようにしてます」確かにそれは大正解なんすよ。1回目2回目3回目ぐらいまでは、それでいいと思うんです。でも、これ考えれば考えるだけ難しいですね。もしその対象者が、「いや、上司がそのやり方好きじゃないのは知ってんねんけど、どう考えてもこっちのやり方の方が効率ええやん。上司に好かれるために仕事やってるわけちゃうし」っていうタイプの人だった場合は、僕は空気を読まずにどんどん突き進んで欲しい。とかもあります(笑)ごめんなさい。質問に、ちゃんとバシッと答えられてない不安ばっかりに苛まれてますけど。

「すみません。看護職なので、伝え方が難しいです」
なるほどです、なるほどです。それでいうと、僕がそっちの知識とか経験値とか想像力が足りてないので、空気読んでないやり方が不正解なのか、正解だけどそのやり方じゃない方が上司は好き、ってことにもよるかな。医療系で不正解のやり方は、やっぱりよくないと思うし。でもどっちも正解なんだけど、うちの病院ではこっちっていう―
あ、いい質問だけど難しいやつ来た。

「私は選択肢を上司に出して選んでもらえます。」
これはねー。1個の方法なんですけど、それをやっていい回数チケットがそんなに沢山はないっていうパターンですね。仕事の話、難しいですね。空気の読み方なぁ。

でも質問の「空気の読み方」っていう話に立ち返ると、やっぱり観察力じゃないですかね?配慮するとか、想像力とか。それを伝えるというよりかは鍛えてもらう感じ?で、クイズを出してみるみたいな。作業に移る前に、「今日のこの場面では、さて、Aの方法、Bの方法、どっちが正解だとみんなも思ってそうでしょうか!」みたいなのをちょっとポジティブな空気感で先に会話しちゃうとかね。空気を読むのが不安な子に対して、そういうのをすることによって、私とその子の中で空気を読む訓練を日頃からしていくっていうのはどうですかね。

「上司も変わるからやり方も変わりますもんね。」
そうだよね。なんか難しいですね。僕とかは上司っていっても皆、「好き勝手やりや」っていうところもあるので。ただ医療系とか役所とか先生とかって、僕らの商売してる人間に比べるとヒエラルキーがもっと強いと思うので、そういうお仕事されてる人が大変だろうなっていうのはすごく思いますね。

「柳井さんらしい思いつきですね。素敵です。」
ありがとうございます。

「そんな風に鍛えてもらえると嬉しいなぁ」
ね。僕も鍛えてほしい。

「指示されたこと以外しなくてもいいと思っているのでは?」という可能性でいくと、それは空気を読めているか否か以前に、そもそもの姿勢の問題になっちゃいますよね。

「割と閉鎖空間で空気が読めないとされる人が数人退職することになってしまって、どうすれば良かったのかなと思ってしました。」
なるほど。これどっちですかね?自主退職よりなのか、追い込まれて退職なのか、ね。
でもまぁ、縁なんで。これ次の質問とも若干リンクしますけど、辞めないことが正解だっていうことはあまりないと思います。寂しさはありますけど、合わないとか上手く噛み合わないっていうのは仕事に置いていうと、切り替えちゃった方が早いというか、無駄がないという時もあるので。それだけだとは言わないですけどね。辞めることになったのであれば、それはそれで気持ちを切り替えて。人が変わるとムードも変わるしルールも変わるし、ポジティブにこれからを考えてみる、受け止めてみる、のがいいのかなと勝手に―まあ言うは易しですね。

「自分の強みと、企業が求めているものが違う気がします。それでも挑戦していいと思いますか?」
この"挑戦"っていうのが、その企業の中での挑戦なのか、企業の仕事として外に向かって挑戦するのか、そもそも企業ではなくて自分で挑戦することなのか、によって全然変わってくると思います。企業の大きさによりますが、会社って学校とは違うので、学校よりもっと明確に、この人がこうしようって(決めたり)もしくは、こうしようっていうのをあの人が決めない、みたいな人がいるんですよね。だから経営陣が変わったら企業も変わる。自分の強みと誰の考えや誰かが求めてるもの、が違うのか。それを自分はそこに影響を与えられることなのか、与えられないことなのか。っていうのをまず掴み取った上で、30人以下の会社とかだったら、頑張ったら会社変わる可能性も全然ある。でもほんとね500人以上とか1000人以上とかの場合は自分の影響が及ばないなって思うズレがあるなら、辞めて次っていうか、自分の能力が活かせる環境を探すっていうのは全然いいと思いますよ。
ちょっとね、"挑戦"が何に向かってどう挑戦するのかがちょっと掴めないので、お答えがふわっとしちゃいましたが。

具体的な質問。
「フェスの出番順とか、ステージってどうやって決まるんですか?」
これはフェスの主催者が、「このアーティストをこのステージのこの時間帯で見たい!」っていうのを決めていらっしゃるんだと思いますよ。
もうちょっと具体的に意地悪な質問もらうと、面白い話が出来たと思うんですけどね。「フェスの出演順とかステージ枠って事務所との癒着めいたものとかあるんですか!」みたいなね。それが聞きたいと思ってない可能性もあるので、なかなか自分も今神妙な気持ちでその言葉を言いましたけど。

「出演順で出演料は変わりますか?」
順番で出演料が変わるというよりかは、そもそも出演料はバンドに対する評価ですよね。30万円でなんとか出てくださいっていう人もいれば、300万円出すんでなんとか出てくださいっていう人もいるし。でも出演順は、例えばFUJI ROCK FESTIVALのヘッドライナーは、まぁそりゃFUJI ROCKFESTIVALの中ではで一番ギャラが高いんじゃないっすか?恐らくですけど。海外の一流のSクラスのアーティストなんでね。けど全部のイベントが全部そうかっていったら、トリを取るバンドが必ずしも知名度とか認知度だけで決まってるんわけではないし、色んな主催者さんの気持ちがあったりするので、出演順と出演料はそこまで紐ついてる印象は僕はないですけどね。

次の質問。
「柳井さんは何か楽器をしていますか?私は今日ギターを始めました。音符は読めるのですが、何から始めたらいいのか行き詰まっています。」
いやぁ、申し訳ない。僕はね、全然楽器やらないんですよ。ギターマガジンを買ってみましょうか。でもあれじゃない?皆、ギターってA、Gとかコードを覚えてスリーコードの簡単めなバッキングギターをしながら弾き語ってみるっていうところから始まるのかなって勝手に思ってますけど。でも、それはギタリストに聞きましょう。すいません。

「フェスに出る時に条件っていうかリクエストがあるって聞いたことがあるのですが。」
それはもう全然あるんじゃないですか?
B to Bですけど、フェスの主催者と出演者っていうのは、フェスの主催者が出演料を出演者に払って、出演者はフェスに出ると。お金払う側、お金もらう側っていうことで言うと、基本的に取引なんで。
みんなご飯屋さんに行ったらメニューを注文するじゃないですか。お任せの店たまにありますけど。トマトスパゲッティーって言ってるのにペペロンチーノ出されたら嫌やと思うし、「うち、イタリア料理店なんですけど寿司って言われたらちょっと無理です」みたいなのもあると思うし。やっぱりお金をもらって演奏する側も、それぞれのスタイルだったり求めてる事っていうのが合致して取引が成立するので、お互いリクエストはありますよね。

「プロデュースしたいラインナップのフェスはありますか?」
ちょっと思い浮かばないですけど、僕自身は特に「フェスしたーい!」っていうのは、ないですね。フェスはいっぱいあるので、いつか遊びに行ってみたいですね。

「アーティストランクって誰が決めるんですか?Sクラスの人が最高の人なんですよね?」
誰が決める、というか、例えばFUJI ROCK FESTIVALだとしたらFUJI ROCK FESTIVALのオーガナイザーにとってのSランクであるので。動員力、認知度、楽曲の演奏力、なんじゃかんじゃってあると思いますけど、タレント格付けランキングみたいなものがあるわけではないのでね。

「たくさんのバンドの方々で触れ合う中で弾いてみたいなぁと思ったりはなかったですか?」
うーん、ドラムをちょっと叩いたり、ベーシストのメンバーが結婚する時に代わりに頑張ってベースを弾いたりしてみたっていうことはありますけど、でもそんなに楽器頑張ってやろうっていう感じないですね。

「PARASITE DEJAVUをやってみて、やはり大変でしたか?ラインナップからアトラクションまで様々でしたが。」
大変は大変でしたよ。あんな規模の屋外のイベントは初めてだったんで。「うわぁバスの便数とかちょっと分からへん〜!」みたいな。

「またフェスやってみたいですか?」
僕がやってみたい、っていうのは特にないですよ。自分が一緒に仕事してるミュージシャンとかが、やるって言うたら、じゃあやるか、ってなるだろうし。

「バンド主催のフェスの場合、そのバンドから出演料が払われるのでしょうか?」
バンドからっていう表現で正しいのか分かんないですけど、例えば京都大作戦の出演者のギャラは京都大作戦から支払われていて、京都大作戦を『10-FEET』とイコールってするなら『10-FEET』から払われてますけど、主催っていうの方が、必ずしも経済的な100%の責任を背負っているわけではないので、そこは色んなイベントのクレジット表記とか見てみると、色んな会社の名前書いてたりするので。そこに依存するって感じっすね。例えば分かりやすいのは、「有名なドリンクの名前、presented フェスの名前」みたいな。あれの主催で言ったらもう広告的な主催なので。そこはまた色々ありますよね。

12時になってしまった!
質問が増えている!
とにかく質問を全部攫います!

「Club Houseの柳井さんのアカウントがあるのは知っているのですが、使っていますか?また、柳井さんがルームを作ってお話をされることありませんか?柳井さんが異業者の方とお話されているところを聞いてみたいです」
Club Houseは昨日アカウント作ってみた、みたいな感じなのでまだ何も全然考えてません。また今後要チェックしてみてください。はい。
Club Houseって皆分かるのかな?最近流行ってる音声SNSですね。ここ2.3日で激速ってる。

「柳井さん、金髪の時期あったと思うんですが、その時会社の人などに何か言われたりしましたか?」
僕が直接的に、「お前どんな髪型しとんねんー!」みたいなのはそんなになかったですけど、まぁ僕がいない所で言ってる人は言ってたんじゃないっすかね。わかんないです。それでいったら髪の毛以外にもね、僕は、お絵かきも入ってるから、それは言う人は言うと思いますよ。

「仕事が遅いと先輩に怒られます。でも失敗して迷惑かけるのが怖くて自分で決断するのが苦手です。できない自分にもイライラします。的確な判断ってどうしたらいいのでしょうか?」
これはパッと答えるの難しいな。でも、問題課題のポイントを掴めるように、解像度を上げる!っていう感じっすかね。物事の整理をまずするっていう感じかね。ちょっとサクッとで申し訳ないっす。本当に申し訳ない。

「私も仕事が遅くてよく注意されてましたが、上司にコツを聞きまくって実践して、作業の時間短縮を目指してます」
いいですね!上司にコツをお聞きまくれるっていうことは、ある程度人間関係が良好だっていうことだと思うので、そういう環境をまず作るっていうのはすごく素晴らしいことだと思います。

「そろそろ就活が始まるのですが、自己PRが書けません。自分の見直したとかあったら教えていただきたいです。」
えーとね、日記書いてみたらいいんじゃないですか?訓練として。言語化が苦手ってことだと思うんですよね。自分のことを客観的に捉えたりとか。これももっと全然喋れるんですけど、今日はちょっとご理解ください。

「配信を見る中で、柳井さんの若かりし頃は若干やんちゃだったエピソードがちらほらで出てきますが、今の雰囲気から全く想像ができないので、懐かし話とかやらかし話みたいなのを聞いてみたいです。」
あー。今の会社入って一週間ぐらいしか経ってないのに、友達と飲んでベロベロに酔っ払って友達と喧嘩して鼻の骨を折るっていう。顔面にパンパンに腫れてっていうのはありましたね。やんちゃっていうかバカなだけですけどね。

「柳井さん、タトゥーはびっくりしました。日本では刺青と同じこと言われるから後悔はありませんか?」
でも後悔してもしょうがないですしね。後悔ないですけどね。まあ社会で制限されるとかってのはありますけど。

「想像以上に面白いエピソードありがとうございました!」
いや、とんでもないっす。全然あるんですけどね。何かでも自分がバカやった話ちょっと恥ずかしいんでね。

「仕事で力を抜くことが出来ず、よくキャパオーバーしてしまいます。キャパオーバーしそうな時はどうしてますか?」
キャパオーバーしそうな時はキャパオーバーしてます!そして迷惑をかけた人に謝ります。そして「助けてー!」って言います。やっておいた方がいいんだけど、できなかったなーっていうことは、心の中で「まだまだやぞ、頑張れ」って言いきかせて頑張ります。仕事減らしたらええんかなぁ、と思うこといっぱいありますけどね。

「転職2回目です。このご時世で自分の価値あげたらどのようにしたら人に求められるよう人材になれるのでしょうか?」
これを僕が答えるのが恐縮すぎますけど、求められる人ってどういう人なんだろう、って考えるの難しいですよね。自分がこういう人と仕事したいな、っていう人になれるかどうか、でいいんじゃないっすかね。「困った時にこういう風な手の差しのべ方をしてくれる人がいたら、その人のこと好きになるわーっ!」っていうイメージで、人に手を差し伸べる感じですかね。いや、でもこれ「お前できてんのかよ」ってツッコミが身内からバンバン飛んできそうなんで怖いわ。僕もまだまだ頑張ります。

おし!質問全部読んだかなぁ。
ありがとうございます。ワーッと喋ったから自分でテンションがちょっと変な感じになっちゃってるなっていうのが恥ずかしいんですけど、
「2021年、オフラインで柳井さんのお話を聞ける場があれば嬉しいです」
ね。やりたいっすね。どこでどんな感じでやったらどれぐらいの人が来てくれんねやろ。横の繋がりってほしいっすか?いらない?僕の話が聞ければOK?
まあこれは、オープンチャットとかでまた聞いてみましょう。

「私の大学の先生が色々な方に講演会をして
頂いてるので、お声かけしてみるのはアリでしょうか?」
全然!スケジュールと色々ハマれば、全然行きますよ。連絡ください。大学行ってみたいなぁ。

「自分に頑張れって言う柳井さんがかわいい」
もうこれはもう毎日言ってますよ。朝起きたくない〜〜頑張れ!柳井頑張れ!つって。

「フェスで事務所の癒着とかあると思ってますが、聞いていいのかどうか分かりませんでした。」
これね。この話僕、好きなんですよ。
癒着とか、バーターとかって良くない印象だと思うんですけど、僕、むっちゃくちゃシンプルにみんな共感できると思うんです。だって、自分が人に頼みごとしたい時に、「そこの醤油とって」でもいいと思うんですけど、右には10年来の知り合いのすごくキャラクター分かってる人がいます。左には昨日知り合って、名前と年齢と性別は知ってますけど、性格もちょっとよくわかんないですっていう人がいます。どっちも手を伸ばせば同じところの醤油が取れる。条件も一緒。クオリティも一緒。頼む労力も一緒だった時に、絶対知ってる人に頼みますよね。あくまで条件だったり、比べれるものが一緒だったときに、人間関係上信頼感のある方にものを頼んだり、オファーをしたりっていうのは当然あると思います。癒着とかバーターとかって。

「分かりやすい例えです」
醤油とるって物凄いもうちっちゃい用事に置き換えちゃいましたけど(笑)

「癒着、バーターって聞き手にマイナス一聞こえがちですね。でもその例えはわかりやすいです」
やっぱりそうですよね。だって家の壁紙張り替えるのに、友達が内装屋さんやってたら友達に頼みますよね。でも、友達に頼んだら倍の値段するんやったら安いとこ行くと思うんですよ。でも、値段一緒、納期一緒、クオリティ一緒やったら友達に頼むと思うんすよね。

「『狂乱 Hey kids!!』ミリオン達成おめでとうございます!誰が一番喜ぶのでしょうか?J-POPで65曲目だそうです。」
それはもちろんメンバーも嬉しいだろうし、僕も嬉しいですし、一番っていうのはちょっと難しいっすね。でも、応援してくれてる皆さんも喜んでくれてると嬉しいなと思いますけど。

よし!僕はそろそろ、お暇します!
皆さんありがとうございました!おやすみなさい!バイバーイ!

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