871ンスタライブ #019(視聴者 こうめさん)

#871ンスタライブ  #019
2020年12月30日(水)

#871ンスタライブ  にゲストを迎える時は基本的に主催者:柳井さんがゲストにちょっと変わった切り口の質問を投げかけ、"わざわざ聞かれないと話さない話"を展開したりする。そんな中今回は聞き役、質問を投げかける役に視聴者:こうめさんが手を挙げ、柳井さんが質問に答えるという回になった。いつもとはまた違う1時間のご様子を、どうぞ!

主催:柳井貢(以下:871)
ゲスト:こうめ(以下:こうめ)

(871) こんばんは。あと2日間で今年が終わっちゃいますね。今日は、結構前に連絡をもらった視聴者の方とお話します。僕がこの配信をやる目的の1つとして、聞かれないと話しにくい話とかをできたらな、みたいなのがあるんですけど、逆に僕に質問をしてみたいと聞き役を手を挙げてくれた方がいたので、早速繋いでみたいと思います。

(こうめ) こんにちは。宜しくお願いします。

(871) 宜しくお願いします。何て呼べば良いですか?

(こうめ) こうめでお願いします。

(871) こうめさん。連絡頂いてありがとうございます。

(こうめ) こちらこそ答えて頂きありがとうございます。

(871) 僕も記憶がうろ覚えなんですけど、専門学校ってどんな勉強をしてるんだろうね、みたいな話をしたんでしたっけ?

(こうめ) あ〜…!それは、めちゃくちゃ前ですね。1年前とかだと思います。

(871) そんな前でしたっけ!それはTwitterのレスポンスでしたっけ?

(こうめ) コロナが始まったばっかりの時に柳井さんが、「音楽の裏方の仕事を伝えるようなことをしたい」というようなツイートしていて。私は春から専門学校に行く予定だったんですけど、コロナ禍で学校に行けない状態だったので、是非それをやって頂けると嬉しいです、っていうリプライを送りました。

(871) なるほど!それは春ぐらいってことですね。勘違いしちゃいました!ごめんなさい。
何から話しましょうか。でも、その音楽の裏方の話でもいいですよ!できる話は全然あるんですけど、僕も何を話したら面白いのか、何を聞きたいと思ってくれているか想像がつかないところもあるので、全然素朴な疑問でもポンって投げられたら、その後はバーッとずっと喋れる気がします。

(こうめ) 先程ちょっと送らせて頂きましたが…"宗教観"は凄い気になるなーって思っています。私、高校がカトリックの高校だったので、聖書の授業とかがあって、シスターもいたんですけど、シスターのお話とか勧めてくださった映画とかが凄く面白くて。それで少し宗教に興味を持ったんですけど、なかなか宗教の話って友達とかと盛り上がらないじゃないですか?1回しようとしたんですけど、ちょっと引かれて止めたっていうのがあって。なので、ちょっと聞いてみたいです。

(871) なるほど。僕もなかなか難しいなって思います。"宗教"っていうワードで、うっ…って思う人が多いので。日本は無宗教文化がかなり特殊な状態で根付いるし、オウム真理教とかの印象が強いので、宗教=何か怪しいもの、如何わしいものっていうイメージがぼんやりとある。ある程度、キリスト教系の学校とかに行ってる人達とかは、宗教はそういうことじゃないよね、っていうのを基礎知識として持ってるけど。でも、宗教って勉強したいなって思ったとしても、どこで誰と何を話してどう勉強したらいいのか分かんないみたいな事も含めて、徐々に熱量も学生を卒業すると冷めていく…というのが慢性的に日本が抱えてる状況ではあるなと思うね。
でも日本って海外から見るとめちゃくちゃ不思議な国で。葬式は仏教、正月は神社行く、クリスマスやる、結婚式はキリスト教、って…無宗教な訳でもないっていうね。正月には神様には拝むし、人が亡くなったら仏様に看取ってもらって、結婚する時はイエスキリストに誓うっていう。つまり、イベントだよね。ハロウィンもそうなんだけど、イベントとしてのポピュラリティーなところにビジネスが発生するから、例えばバレンタインもそうじゃん。そもそもはキャンペーンをチョコレートメーカーが仕掛けていて、好きな人にチョコを渡して告白しよう!っていう凄くありがたいキッカケ、魅力があるイベントだよね。そういうライブイベントによって生活が浮き沈みするっていうか。そういう意味で言うと、"ライフイベント教"みたいなものがあるとしたら、もしかしたら日本人はそういう宗教の思想とも言えるかもしれない。名前がついてないだけで、そういう国ではあるので、なかなか僕も語り口が凄い難しい。
「宗教について話しましょう」って前提があったとしてもやっぱりこういう話をしないと、いきなり「キリスト教ってさこうでさ〜、ユダヤ教とキリスト教って元々こうでさ〜」っていう話は結構しずらいというか、その時点で観てる人も、「え、分かんない分かんない。ちょっと今日の回はもういいや。」みたいな。(笑)だから、もし宗教の話をするのであれば、その辺の"なんで日本って無宗教だったり、ライフイベントに引っ張られたりしてるんだろうね?"みたいな疑問を紐解く会話の方が話しやすいかな、っていうのもありますね。

因みに僕は無宗教なんですけど、興味があるのは、世界で一番売れている書籍は聖書っていうこと。鬼滅の刃が何十億冊!みたいなことを聞くとちょっとわかんないけど…。でも地球上の人口の半分以上の人達が読んでるものを、触れずに過ごす方がマイノリティだよね。いや、マジョリティが良いわけではないんだけどね。そういうことを知った方が自分の人生なり、周りの人の人生に役立ちそうだなと思う。

ちょっと身の上話をすると、僕の親は二人ともプロテスタントだったんですよ。キリスト教の宗教革命前はカトリック、革命後はプロテスタントなんだけどね。
で、子供の時にプロテスタントの教会に行ってて。……どの話をしようかな。この話を掘り下げてもちょっと不安だな(笑)
やっぱり宗教も宗教で難しくて。人間が動かしてるものだから社会性が存在する。
例えば信仰心、いわゆる神様を信じてる気持ちを何で計るのかみたいになった時に、ちゃんと毎週礼拝来てる子が偉くて、礼拝を月に1回しか来ない子は信仰心が低い、みたいな物差しをなんとなく自分は感じちゃって。そういうもんなのかな?っていう疑問とともに、信仰心が薄れていったと。で、大学の時に創価学会の友達がいたりして、"何で宗教が存在しているか、宗教によって得られるものと損なうものは何か、信仰心のある人とない人との違いは何か"とかを喋る相手がたまたまいたんだよね。
逆に言うと、あんなに流行ったものってないじゃん。キリスト教VSディズニーだったら、それでもまだキリスト教の方が流行ってるっていう。仏教もそうかもしれないんだけど、考え方とかを流通させて皆に浸透させるっていうのは、サービスとかビジネスにも参考になることが多くて。今で言うと生活ツールのgoogle、 Apple、Amazon、Facebook、Microsoftとか、この5社どれにもお世話になってない人って多分いないじゃん。そういうのが広がっていく中で、過去に宗教が流通して、考え方や人生の支えになる人とかをシンプルに知ることで、今のお仕事や考え方に活かせることってあるよね。且つ信仰心を持ってるのが世界ではベターにも関わらず、日本は島国っていうのもあるけど、凄く独特な無宗教文化を育んでる背景とか時代性とかを考えるのは、凄く面白いなって思ってる。そんな感じです。

(こうめ) ありがとうございます。
この前、THE ORAL CIGARETTESのアルバム『SUCK MY WORLD』についてのインタビュー雑誌とかを読んだ時に、シスターから聞いた話と凄くリンクするものがあって。シスターから聞いた話で印象に残ってるのが、"人生は繋がってる"みたいなお話だったんです。その時に宗教に対して興味を持って。宗教って色んな考え方が詰まっているので、宗教を知っていると、音楽とか美術とかそういうものを見る時により面白く感じられるんだなって思ったんです。何言いたいのか、ちょっとわかんなくなっちゃったんですけど…。

(871) なんとなく想像で解釈して喋るね。大前提として…(山中)拓也の宗教の考え方とかを僕が代弁してるわけではないし、できないし、するつもりはないので、『SUCK MY WORLD』とシスターの話が繋がってたっていうところはちょっと僕は解説しずらいというか、そこを語るわけではないよっていう前置きしながら話しますが、音楽とか絵を描いたりとか、クリエイティブな事って過去がかなり密接に繋がっていると。シンプルにさ、ゴスペル音楽とかってそもそも賛美歌が主だったり……あ、こういう話をしだすと、若干自分の解釈とか想像とかを含めちゃうので、正しい歴史の知識を伝えたいというわけじゃなく僕の勝手な想像で、そんなんじゃないかな〜?っていう話です。っていう前置きもしたいんですけど、例えば想像すると、アメリカ南部とかの貧しい地域があったとして、1940年とか1950年とかを想像すると、そこの地域で音楽を楽しもうと思ったら教会に行くのが1番手っ取り早かったんじゃないか、みたいなイメージもあるんだよね。教会はある程度広くて楽器があって歌ってる人がいて。街にカラオケなんてないし、レコードプレーヤーは高くて買えないし、ライブハウスも無い。っていう中で、音楽を楽しもうと思ったら教会とか寺とか神社でも良いんだけど、過去ってそうだったんじゃない?って思う。それだけとは全く言えないし自信もないけど、そう考えると、その時代とか土地とか生活環境と文化の発展の中で育まれるものって、かなり密接にシンクロしていて。宗教側も、宗教で伝えたい考え方を音楽に落とし込んだりすることで、結構ポップに伝わっていくじゃん。それを現代のクリエイティブに置き換えた時に、その人に思想があろうがなかろうが、宗教の言ってることって割と普遍的だったりする。人を殺しましょうって言ってる宗教なんか一つもなくて。周りの人に感謝して、自分の事も家族のことも他人のことも大事にして、前向きに生きていきましょうっていう基本的な事は、どの宗教も一緒。それを伝える為にどういうエピソードを添えるのが一番伝わりやすいか、みたいな。そういうことがあったりするので、音楽を、何が言いたいのか突き詰めていくと、彼氏に振られたからってそんなクヨクヨせずに楽しく生きようよ!とか、友達って大事だよね!とか。全部が全部とは言わないけど、作品を突き詰めていくと、結構そういう、生きることに感謝しましょう、とかを言ってたりするので参考になるとは思うんだよね。

普遍的な事をエピソードを添えて伝えるっていう宗教の執り行われてる事と、音楽や小説とか、作品とかそれこそ聖書とかは、考え方や思いをどういうストーリーやエピソードに乗せて、どんな言葉で伝えるのが良いのか?っていうこと関して結構参考になると思う。古来宗教はどういう手法で言いたいことを言ってたのかを勉強するのは、有効なところだと思う。拓也がそうしてるから知らないけど。

(こうめ) ありがとうございます。
あと、お仕事の話していいですか?

(871) 仕事の話しよう。
実際どうなのかわからないんだけど、興味本意のアンケートをとりたい。(笑)今の話、ちょっと難しいなって思った、もしくはこれはこれで興味深いですよ、とか面白いですよとか。マークとかでも良いので、ご意見あったらご自身のタイミングでいいので、教えて欲しいです。
よし、仕事の話しよう。

(こうめ) 今一応、音楽の学校に行って、音楽ビジネスについて学んでいるんですけど、マネージャーを昔やってたっていう方も講師とか先生としていらっしゃるんです。そこで色々お話を聞くとマネージャーってクリエイティブな仕事なんだなって感じたんですね。色々アーティストにアドバイスしたりしなきゃいけないじゃないですか。多分、私は今はまだそういうことができないんです。どうアンテナを張って日々過ごして、それをどうやって仕事に活かしているのか知りたいです。

(871) 話そう。
今教えてくれた中で、例えばミュージシャンやアーティストにアドバイスをすることとか、マネージャーってクリエイティブな仕事って仰ってましたよね。"マネージャー"っていう言葉が難しいところがあるんですけど、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』っていう本、知ってますか?

(こうめ) アニメっぽい女の子が表紙になったやつですよね?読んでは無いです。

(871) 興味あるなら読んでみるのもいいと思う。なんだったら、YouTubeとかで解説動画とかもあると思うよ。何かと言うと、"マネジメント"って音楽業界や芸能界の"マネージャーさん"っていう言葉が浸透しちゃってるので、そういう側面で捉えられることが多いんだけど、そもそもマネージャーって何ですか?って言葉の定義を考えると、"マネジメントをする人"。

マネジメントっていうのはグループとかチームを、"管理する"…っていうのはちょっと正しいかはわかんないんだけど、例えばマクドナルドのエリアマネージャーとかもマネージャーだし。要は、何かプロジェクトとかチームとか、グループの活動を運用していく中でのまとめ役というか、リーダーともちょっと違うんだけど、うまく仕組みが回るように機能させるための人みたいな。勿論、ある種クリエイティブといえばクリエイティブだし、アーティストにアドバイスをする事も必要なんだけど、アドバイスをするか否かもマネージャーの考え方、やり方によって変わってくる。主体性を促すって考えるとアドバイスしない場面もあったりするし、そういう考え方の人もいる。こうあるべきだ、みたいなものがなかなか難しいですね。特にタレント系のマネージャーって。

色んな事を言ってる人が沢山いるので、例えば、マネージャーが1番やらなきゃいけないのはスケジュールと体調管理!っていう話もある。アーティストの、休んでもらうことも含めてたスケジュール管理とか、身体的・精神的な健康管理を言う人もいるし。

僕が思うのは、アメリカとかのスポーツマネジメントって結構弁護士さんがやってたりすることも多いのね。代理人って呼んだりもして、僕はそういう考え寄りなタイプなんですけど…僕も多分、特殊技な方で。それは優れてるっていう意味ではなくて、音楽のビジネスみたいなことに関して言うと、「コンサートってこういう本数やった方がいいよ」とか、「こういう風な規模感でこういう風な利益率でやったほうがいいよ」とか、「ここでは儲けた方がいいけど、ここでは儲けなくてもやった方がいいよ」とか。そういうのはある程度若いバンドマンとかに比べると、持ち得てる経験値だと思うので、役に立つかなと思う。
でも、「この曲のコード進行はどっちが良いか?」みたいなことに関して言うと、僕は…あんまりわからなくて。MCについても、「こういう話し方がいいと思うよ」って0を1にする作業は出来ないんだけど、喋ってるのを聞いて、「今日のMCって、ちょっと理解できなかったんだけど、こういうことが言いたかったの?」「あっそうです、そうです。」「だとしたら、ちょっと伝えたい気持ちの方が先に来ちゃって、客観視した時にイマイチ言葉になりきってなかったから、もう1回自分の中でどういう言葉でどういう順番で話すべきかは考えた方がいいと思うよ」みたいなのは出来る。だから、僕のマネジメントって割と音楽の話じゃないなっていうね。それをクリエイティブだとも言えるかもしれないし、必ずしもそうでもないなあ、みたいな。

自分がまだこの先もこの仕事をやっていこうとした時に、身に付けたい知識ってどっちかいうと弁護士的な法律の知識とか税金の知識とか、そういう方が自分は欲しいなって思ってるぐらいなので、色んなタイプがいますよ。

(こうめ) アーティストに合わせた方が良いのか、自分の強みを活かした方が良いのか、どっちが良いんですかね。

(871) それもどっちもどっちかなぁ。僕はある程度アーティストに合わせるというか、アーティストごとに人間関係がそれぞれ違う。例えば、『THE ORAL CIGARETTES』の山中拓也にとっての僕の存在感や関係性と『Saucy Dog』の石原慎也にとっての僕の存在感と関係性と、『LAMP IN TERREN』の松本大にとっての僕の存在感と関係性と、それぞれバラバラなので、合わせていると言えば合わせているかもしれない。でも、なんとなく正解を知っててA君にはこのバージョンで、B君にはこのバージョンで…みたいな合わせ方をしてるわけでもなくて、ただ役に立てそうなことは踏み込むし、自分が口を出さなくても全然うまく回ることに関してはわざわざ首を突っ込まないことも沢山ある。

今、6組のアーティストと関わってて、直接的に喋る頻度は少なくても、いわゆるお偉いさん的にハンコだけ押す、予算管理だけしてるみたいなことではなく、6組を見ています。
6組くらいやっていると、合わせるみたいなことが出てくるんですけど、2.3組ぐらいだったら違いをわざわざ考える場面もないので、対象物に対して自分がどういう存在であるべきだろう、って考えると良いと思います。

因みに僕が20代の時は、1組のバンドだけやっている時期があって。やっぱり振り返ると自分自身が、客観性には欠けてただろうなとは思います。そのバンドを広げることだけが自分のやるべきことになっちゃっていたし、間違ってるかもしれないという不安に凄く背伸びしちゃってたような気もする。実際間違ってたのか、正しかったのかなんて、今になったらわからないんだけど、自分はバンドの為にこんだけ時間を使って仕事をしていて、ここまで考えていて正しくない訳がない!みたいになっていた。時間を使って努力することに間違いはないと思うんだけど、その時間の使い方とか努力の仕方とか実行する時の方法論って沢山の選択肢があるはずなのに、それをどのぐらい広い視野で見れてたか?っていうのは、今に比べると狭かったような気もする。純粋に経験値量が足りてなかったなとも思うので。勿論誰でも、20歳の時と、30歳の時と、40歳の時の経験値量が違って当然なんですけど、その経験値量を同じ期間でより沢山ストックするのかは努力で違いが出てくる部分だと思いますね。これ、そもそもの質問に答えられてるのかっていう不安に凄く襲われているんですけど大丈夫ですか?(笑)

(こうめ) 質問に答えるっていうよりは、話を聞きたいので、全然大丈夫です!

(871) 大枠の目的は達成出来てるってことですね。よかったです!

でも、難しいよね。自分も一時期専門学校に喋りに行ったりとかしてた時期もあったんだけど、臨時とか特別講師ではなく、本職が先生な人って圧倒的にインプットが少なくなっちゃう構造だなって凄く思ってて。基本学校の中のことしかわからないじゃんっていう。

(こうめ) 学校の中のことで精一杯になっちゃう感じですか?

(871) そもそもそれが仕事だからね。これね…事実を言って非難を受ける分にはしょうがないなって思ってるんですけど、全部が全部そうだって言ってるように聞こえちゃうとそれちょっと申し訳ない…と思うんですけど、
例えば、40歳までマネージャーをやってて、それから音楽の専門学校の先生をやりますっていうパターンがあったとしたら、その先生が現役として通用するのってどんだけ長くても5年、10年が限界だと思うんだよね。音楽の仕事やりながらじゃない限りは。今、時代なんてむっちゃ変わるから、5年前と今とでCD売れてた数も違うし、技術系だとしたらPA卓とかも5年あったらiPhoneが新しくなるのと同じくらいすぐかわるし、今そんなことできるんですか!ってくらい新しい技術が機械に搭載されていく。勿論、普遍的な演出の考え方とかは変わらないから教えられると思うんだけど、今の世の中ってこうなってるよ、とかを教えるのは難しそうだなって。教えるのを仕事にしてる先生が、教えながらインプットしていくのって凄く大変そうですよね。

僕のこの配信も一種のアウトプットですよね。外に向かって喋ってるので。でも配信ばっかりやってると喋ることがなくなっていくんです。今は僕が24時間のうち、23時間インプットして1時間アウトプットしてるから、23時間を元にアウトプットができるし、アウトプットする目的があると、インプットも精度が上がっていく。喋んなきゃなって思いながらインプットしてるんで。

だけど学校の先生は1日、8時間~9時間の労働時間を生徒に対してずっとアウトプットしてるから、何をどうやってインプットってするのかって、全員がそうなわけじゃないですけど、教える以外の時間で勉強したりとか、違う仕事をして何かをインプットしてるとか。優秀な先生さんも勿論いるとは思うんですけど、とはいえ大変だろうなと。だから生徒さん側もそれをある程度踏まえて、先生や学校から勉強することと、そうじゃない場所で勉強することを分けて勉強を方が経験値がどんどん溜まってくだろうなって思います。

(こうめ) お話としては正直、若い先生の方が面白いんですよ。でも年配の先生と接する上で一番得だなって思うことは人脈なんですよね。

(871) なるほどね。でもさ?あ、いや。否定から入ると良くないから聞こう。人脈って具体的に言うと、卒業の時の就職先の紹介とかそういうこと?

(こうめ) 就職先まで紹介して頂けるかどうかはその先生と如何に仲良くなるかだと思うんですけど、「こういう仕事をしたいんですよね」って言った時に、「僕、知り合いにここの会社で働いてる人いるよ」みたいなのをすぐに紹介して頂いてもらうことはできるので…。それを実際行動に移すか否かはその生徒次第なんですけど、それは凄いなと思います。あと、音楽を遡ることが私にとっては結構大変で。どこから手つけていいかわからないんです。

(871) それは興味があるものだけでいいと思うよ。これ言ったらちょっと恥ずかしいんだけど、まぁ…もういっか、と思って言うんだけど、俺もふんわり、何となくしか分かってないんですよ。90年代のUKロックみたいな洋楽が流れた時に皆が「これ、名曲だよね!」って言ってても、俺も曲は知ってるし、ちょっと鼻歌くらいはできるけど…え、これoasisだっけWizardだっけ…?みたいな。名前とか曲名とか時代とかに、そこまで強い興味がないから覚えれない。僕もそんな感じなんです。

頑張って興味を持つことって、吸収率がすごく悪くなるから、それに時間使うのはちょっと勿体ないんじゃないかな?って思うよ。さっき僕はアーティストに、コード進行のこととかは一切言わない、みたいな話をしてたと思うんですけど、いわゆるシンガーソングライター的な、自分で作って自分たちで演奏をするっていうミュージシャンのタイプだった場合、ミュージシャンより自分の方が音楽を聴いている、なんて絶対ありえないし自分より音楽を聴いてないミュージシャンなんて僕はやりたいと思わないと思うんですよ。僕は音楽以外のことをやってる時間の方が長いので。

だから、○○の時代のロックっていうのは〜とか、チャック・ベリーどうのこうの〜っていう知識が必要な音楽を作ってる人だとしたら、ミュージシャンが分かってるはずだから。別に俺がわかってなくても良いんじゃない?みたいな。勿論プロモーションする上で語れることが多い方が良いけど、全部自分が持ってなくてもいい。
そう、丁度昨日もさ、JANISの(岸本)優二さんと喋ってた時に、「僕、全然チューニングできないですからね」って言ったら優二さんも、「楽器触れる人を雇えばいいってことだよね?」って言ってて。「そうなんですよ!」みたいな話にもなったから、マネージャーに必要なのって、自分は何ができるかを客観的に分かってるって大事だけど、総合職というか、全部自分でやっちゃうと逆にダメなんだよね。
だからとにかく、今、こうめさんだったり専門学生、大学生でも"自分はこれになりたい!だから、これの勉強をすごくしなきゃ!でもその勉強は苦手!"みたいなことはもう勉強しない方がいいかもしれない。時間がもったいないから、それなら興味があることをむちゃくちゃ勉強すると良いかも。

それこそ僕も今チャレンジ中ですけど、アウトプット目的を持つと、インプットの精度がすごく上がるので、例えば興味あることについて月に1回でもいいからnoteを書いてみるとか。アウトプットの場を勿論つつ、興味あることをとにかくインプットしまくるのが有効な気がするなぁ。

(こうめ) ありがとうございます!

(871) 無理して勉強しないほうがいいよ!"無理して"はね。興味が湧くタイミングとかきっかけが多分あるはず。カフェでかかってる音楽を聴いて、「なんか古い音楽っぽいけど、私のすきな○○に似てるところもあるな」って思ったら、shazamしてアーティスト名調べて聴いてみるっていうきっかけがあるかもしれない。だからいわゆる音楽誌みたいな本を開いて勉強しても、それは受験勉強と同じノリになっちゃうから。全然やらなくてもいいと思う。俺はね?俺はだよ?(笑)それすらも100パーセントは信用しないでほしいけど(笑)

(こうめ) ありがとうございます!

(871) 1時間経っちゃった。
聞き役をやりたいって言って頂いたので、僕はとにかくずっと喋ってたなっていう感じですけど、強いて言うなら最後に聞きたいこととかありますか?

(こうめ) う〜ん…。聞くとすごく長くなりそうなので止めておきます(笑)(笑)

(871) OK!(笑)
僕、考えながら喋り出すと凄い喋っちゃうので。でも楽しかったです。こうめさんが言ってくれたように、聞かれると話せる話みたいなことを結構できたような気がするので、楽しかったですよ。

(こうめ) 面白かったです!

(871) よかった。そう言って頂けると。

(こうめ) ありがとうございました。

(871) ありがとうございます!じゃあ、色々ね学校も大変だと思いますけどお互い頑張りましょう、来年もね。

(こうめ) はい!ありがとうございます!

(871) ありがとうございました〜!おやすみなさい。



よう喋ったな〜。特にこの話をしましょうとはあんまり決めてなくて、聞き役として、僕が何か話をするきっかけをくれる感じで質問をしてみたいって言ってくれた方だったんで、まさにそういう回になったなっていう気はしました。 

この配信は、わざわざ自分からはしない話をする、みたいなことが裏テーマというか、きっかけとしてあったので。僕もちょっと掘り下げ気味で普段喋んない話というか、思ってても言わないような話とか出来ました。特に宗教の話とか、先生大変だよねって話とか…。ちょっとどうなんだろうと思いながら話してた部分はあるんですけど、当たり障りない話をさらっとしてるのとは違ったお話ができたのかなと思いました。

「宗教の話、最初聞き逃したので後でアーカイブで観ます!」
もうそれはぜひお願いします!聞くのであれば、宗教の話は本当に頭から聞いて頂きたいです。途中を切り取っちゃうと結構不安なんで僕も。

「マネージャーさんも十人十色なんですね」
本当にそうだと思いますよ。アーティストが十人十色はそうだなって思うと思うんですけど、マネージャーもそうなんですよね。まぁ皆、人なので、色んなやり方とか考え方がありますよね。

「インプットとアウトプットのお話面白かったです」
よかった!僕これは最近意識してるっていうか、まさにこの配信がその通りっていう感じなので僕も頑張ろうと思っています。頑張る!って言っていこうと思ってます。自分のためにも。

「講師をしながらインプットされてる方は特に大変なんだろうなと思います。」
僕、小学校3年生の時に一瞬だけ中学受験しようと思って塾行ってたんです。その時の塾の先生の顔も名前も何も覚えてないんだけど、バーって教えたら、「はい、分かった人手挙げて」って言って、手を挙げた人に向かって、「じゃあ今の同じことを皆に教えて」っていう先生がいて。
人に教えられるようになってやっとわかってると言える。人に教えられないレベルだったらまだ分かってるとは言えない。みたいな結構ストイックな先生がいたんですけど、まさにそうだなーって本当に今でも思っているので、やっぱり自分が何かを理解しなきゃいけない時に、それを他人に説明できるレベルで理解出来てるのか、っていうのは1個の物差しにはしてますね。

「柳井さんの、否定から入らない姿勢がいつも素敵だなって思います」
これはもう〜…むっちゃ努力、日々努力です。
「でも」「だって」を、どうしても言っちゃうし思っちゃうんですけど、とにかく我慢する。じゃないと相手が心の窓をあけてくれない。自分も、話してた時に相手から「でも」とか「だってそれはさー」とか言われると嫌なので、自分がされて嫌なことは相手にしないように、否定しないように頑張ろうって言う感じですね。

「私は聞き下手だったのですが、柳井さんが沢山お話を膨らませてくれたので、楽しかったです。」※こうめさんのコメント
こうめさんの言ってくれてた通り、僕がただ喋りまくるっていうことができたので、成功だったんじゃないんですかね。

さっき、専門学校の年配の先生の人脈を伝ってアクションするか否かは生徒次第って言ってたけど、こうやってDMくれえ、インスタライブをするっていう行動力が僕は凄いなって思うし、その行動力を他でも活かしてくれると良いな思います。

「こうめさん聞き上手だったと思いますよ」
ね!質問の角度とか、僕がこれだけ喋るきっかけをくれたっていうことは、聞き上手だったと思いますよ。ちょっと僕が偉そうで恐縮ですが…。

では皆さんおやすみなさい。あと2日間、今年も頑張りましょう。


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