MISSING
一人きりの部屋に残された
あなたの香水を 首すじにつけて
飼い犬のように 鎖 引きずって
戻るあてのない人を 待ち続ける
カラダ重ね合う度 別れは近づいて
ココロ引き離す程 互いを求めてしまう
そんなさだめを どう断ち切れば
本当の終わりに 辿り着けただろう
例え 愛することが 許されぬ恋でも
例え 愛することを 咎める恋でも
もう二度と あなたを知らないなんて生き方
私には 嗚呼 できないから
胸の百の痣より
千の傷跡より
一粒の涙に
針は傾いた
やがて 愛したことが 偽りになっても
いつか 愛したことを 悔やんだとしても
例え 愛することが 許されぬ恋でも
例え 愛することを 咎める恋でも
もう二度と あなたを知らないなんて生き方
私には 嗚呼 できないから
言い訳さえないまま 行ってしまうのなら
何一つ残さずに
すべて引き連れて
染み付いた記憶を
消し去ってよ
【一縷より】