新しいレジン液の「秘めたポテンシャル」がすごすぎる。
こんにちは、先日noteを更新してから随分とご無沙汰しておりました。
今回はモールド屋さんのご紹介を予定しておりましたが、先日SK本舗様の新レジン液『Aschenputtel-アシェンプテル-』のサンプルをいただいたので、早いうちに使用感レビューをご紹介しておきたいと思い、このたび緊急レビューを書かせていただこうと思います😆✨
と言うわけで今回は、SK本舗さまが12月に発売を開始した『アシェンプテル』のレビューです。
第一回『ミラクルレジンは良い文明。』でもお話しました通り、私は3月よりSK本舗さまのアンバサダーを務めさせていただいていて、これまでにツイッター等でミラクルレジンの良さをお伝えしてきておりました。
そのご縁から新レジン液のサンプルをいただき試作させていただいたのですが、その使用感がお世辞抜きでめちゃくちゃ良かったので、すこしでも皆様にお伝えしたい、と思いこちらの記事を書かせていただくことにしました。レジン液の正式なお名前については「もうしばらく内緒」とのことですので、こちらでは「新レジン液」としてご紹介させていただきます。2023/1/21 追記
レジン液の名前が「Aschenputtel-アシェンプテル-」と決定したことを受け、以降の記事内ではカタカナでアシェンプテルとご紹介させていただきます。
1.『アシェンプテル』の特徴
まず、新しいレジン液の最大の特徴と言えるのは「驚くほどの低粘度」です。
先にご紹介したミラクルレジンも低粘度で使いやすいレジン液なのですが、アシェンプテルはそれを大幅に上回るサラサラで、まるで水のようにスッとモールドに流れていったので、大変驚いてしまいました!
また、粘度が低いということは気泡が入った時に抜けていく速度が速いということでもありますので、容器から出す際に気泡が出てくることが少なく、入ってしまったとしても少し温めてやるだけでほとんどなくなってしまうのも特徴です。
透明感や硬化速度等は従来の製品と変わらず使いやすさもアップしており、これまでのレジン液の良い所を踏襲しつつ「超低粘度」という新しい付加価値をつけたアッパーバージョンというイメージだな…と思いました。
また、こちらは個人差があることなのでどうしても私見になってしまうのですが、私自身は「においが少ない」「肌への刺激が少なく、手袋をしていない地肌にうっかり着いてしまってもピリピリしにくい」という印象も受けました。
以降は、SK本舗様の現在の主力ラインナップ商品である「ミラクルレジン」「ネオレジン」との比較をしつつ、新しいレジン液のお勧めの使い方などをご紹介させていただきます。
2.【比較】透明度・レジンの適正
アシェンプテル:透明度◎ 粘度:低 モールド適正◎◎
コーティング:◎ ぷっくり盛り:△
ミラクルレジン:透明度◎ 粘度:中低 モールド適正◎
コーティング:○ ぷっくり盛り:○
ネオレジン :透明度◎ 粘度:高 モールド適正○(気泡抜きは必要)
コーティング:△ ぷっくり盛り:◎
透明度については、どのレジン液も問題なく抜群の透明度で、甲乙つけがたいと思います。
また、レジン液の適正に関しては、低粘度な新レジン液は複雑なカットが施されたモールドを使うときやコーティングに適性があり、逆に粘度が高いネオレジンはミール皿などにぷっくりとレジン液を盛るような作品に適性があるのではと感じました。
中間の粘度になるミラクルレジンはどちらにも使うことが出来るので、いろんな作品に活躍できるオールマイティなレジン液ということになりますね!
3.【比較】反りや収縮・気泡抜け
アシェンプテル:反り・収縮→ほぼなし 気泡抜け→すごく早い
ミラクルレジン:反り・収縮→ほぼなし 気泡抜け→早い
ネオレジン :反り・収縮→ほぼなし 気泡抜け→普通
どのレジン液も、反りや収縮はほぼ見られませんでした。
ただ、今回は若干小さめのモールドでの検証でしたので、もう少し分厚く大きさのあるモールドで再検証した上でまた結果を載せておこうと思います。
また、気泡抜けについてですが、こちらの比較画像では敢えて気泡抜きをほぼ行わない状態でレジンを硬化させてみました。
その状態でも気泡がほぼ入っていない状態で硬化している点で、新レジン液の気泡抜けの良さが秀でていることがお分かりいただけるのではないかと思います。
4.【比較】ミラークローム・背面オーロラフィルム
アシェンプテル:ミラークローム◎ フィルム◎
ミラクルレジン:ミラークローム◎◎ フィルム◎◎
ネオレジン :ミラークローム◎ フィルム◎
どのレジン液も、ミラークロームや背面にオーロラフィルムをのせる加工との相性は最高です。
モールドのカットを生かし、パウダーやフィルムの偏光を映えさせてくれるレジン液の良さが大きく出ていますね!
それを踏まえたうえであくまで個人的な感想としては、ミラークロームの粉のノリがいいのとオーロラフィルムをよく反射していたのはミラクルレジンかな? と感じました。
5.【比較】着色剤・混ぜこみパウダー
アシェンプテル:着色剤◎◎ 混ぜこみパウダー◎
ミラクルレジン:着色剤◎ 混ぜこみパウダー◎
ネオレジン :着色剤◎ 混ぜこみパウダー◎
着色剤と混ぜこみパウダーはどのレジン液にも相性が良いです。
ただ、前述した新レジン液の気泡の入りにくさや気泡の抜けやすさが、このサンプルだととてもわかりやすく写真に表れていますね。
粘度が高いとどうしても気泡が抜けにくくなってしまうので、その点はアシェンプテルにとってアドバンテージが非常に大きな比較例となりました。
6.まとめ
以上、3つのレジン液を比べてみて私が感じたことです。
新しいレジン液についてべた褒めしているように見えるかと思いますが、サンプルを使わせていただいたうえで素直に思ったことを書きだしたつもりです。
ミラクルレジンを初めて使ったときもすごいレジン液だなと思ったのですが、アシェンプテルはそれ以上のポテンシャルを秘めたものなのではないか…という予感をさせられる、そんな素敵なレジン液だと思いました!
というわけで、それぞれのレジン液の特徴や良い点をふまえて考えますと、こんな作品や作家さんに向いているんじゃないかな? と思ったことを書いてみました(あくまで個人の感想です)。
アシェンプテル
・複雑な形やカットの入ったモールドの作品
・着色剤や混ぜこみパウダーをたくさん使う作品
・雲レジンやドライフラワーなど、気泡のつきやすい封入物を使う作品
・作品のコーティング
・気泡の無い作品を作りたい作家さん
ミラクルレジン
・ミラークローム加工や背面オーロラフィルム加工を綺麗に見せたい作品
・封入物やパウダーを綺麗に見せたい作品
・ひとつでいろんな用途に使えるレジン液を使いたい作家さん
ネオレジン
・ミール皿や空枠などのレジンをぷっくり盛りたい作品
・着色剤を使わないクリアな作品
・海や水の表現など、気泡をあえて入れたい作品
・空洞レジンを作られる作家さん
もちろん、こちらに挙げたものがそっくりそのまま当てはまるとは言えませんので、もしご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひご自身でお試しから始めていただたら私がたいへん喜びます。
SK本舗公式様 レジン液販売ページ
と言うわけで、SK本舗さまの新レジン液・『Aschenputtel-アシェンプテル-』についての緊急レビューnoteでした!
次回は今度こそモールド特集! ということで、また暑苦しく語るだけのnoteを書いていこうと思います。
今後もあたたかくお付き合いいただけましたら幸いです!
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