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【GENBAx点検事例】工事成績評定の加点で競合他社と差別化を!点検漏れや遅れによる確認や指示にかかるコミュニケーションコストやストレスがゼロに〜株式会社井木組(鳥取県)
株式会社井木組は、鳥取県に本社を構える建設会社で、鳥取県・島根県などを中心にインフラ整備から学校、マンション、戸建住宅の新築・リフォームを行っています。1912年の創業から一世紀を超えて、「建設事業を通じて社会・顧客に価値と満足を与え続け、同時に社員の生活を守り、幸せな人生を提供すること」を使命として活動しています。
2024年6月に「GENBAx点検」の無料トライアルを1つの現場で実施いただき、現在は5つの現場でご導入いただいています。
「GENBAx点検」の導入の背景や具体的な成果、導入に至る経緯などについて、トライアルいただいた現場の責任者である伊藤様にお話を伺いました。
GENBAx点検について
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「GENBAx点検」は、安全点検を効率化するツールです。建設機械の始業前点検のほか、設備や足場の点検、作業員の健康チェックなどあらゆる点検表をペーパーレスに。点検表の回収が不要、点検の承認をスマートに、安全点検業務の効率化を実現するサービスです。
2023年年末にα版リリースし、ご利用いただいた現場からフィードバックをいただきながら、2024年3月にβ版、4月には製品版をリリースしています。
2024年9月には国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS(ネティス)」に登録されました。
───はじめに、自己紹介や所属部署での役割などについて教えてください。
伊藤様:私たちは主に鳥取県・島根県などを中心にインフラ整備から学校、マンション、戸建住宅の新築・リフォームを行っています。「土木部門」と「建築部門」など4つの部門を設け、鳥取県全域の幅広い建設分野をカバーしています。私は土木部門で現場の責任者を担当しています。
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───組織・部署のDX推進の取り組み状況について教えてください。
当社にはDXチームがあり、現在BIM/CIMとICTの内製化を進めています。BIM/CIM部門は5年ほど前から取り組みを行っており、ある程度内製化ができています。
ITC部門ではデータの取得はできていますが、その後の処理の段階で少し難航しており、試行錯誤している状況です。
───SORABITOや「GENBAx点検」を知ったきっかけと、話を聞いてみようと思った理由について教えていただけますか?
当社の社長の井木が、SORABITOの会長である青木さんからサービスについて提案いただいたことがきっかけです。
お話を聞いた当初は、私自身は慣れている紙での運用のほうが良いのではないかと感じましたが、部門長である青木の「伊藤の現場でやってみよう!」という一声で、一度導入してから判断してみようということになりました。
建設工事の入札の評価においては、施工現場を点数で評価した「工事成績評定」が重要な要素のひとつです。国土交通省の指標は、「80点=優秀な工事」「83点以上=優良工事としての表彰対象」であり、表彰された企業と技術者は総合評価落札方式の入札において、他社より優位な条件で落札ができるようになります。
また、導入を検討していた当初は、鳥取県内では、「GENBAx点検」の活用はされていない状況でした。
同じ業者で競い合う入札において他の業者と差別化を図るには、現場の評価に付加価値をつけることが重要であるため、「GENBAx点検」を活用することでそれが実現できるのではないかと考えました。
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───トライアルに取り組まれてみて、いかがでしたか?
私は現場の責任者である所長のポジションを担っています。従来の紙ベースでの点検表では、当社は1ヶ月につき1枚の点検表で管理していました。点検担当者が1ヶ月間毎日チェックした点検表を私に報告するという形式でしたが、紙の特性上、書き忘れたり紛失したりということが生じてしまいます。
紛失してしまった際は、稼働の記録などを確認しながら書き直す必要があり、非常に工数がかかります。監督者としても「GENBAx点検」は非常にありがたいツールだと実感しています。
一方で、現場の作業員のメンバーの中には導入の際に戸惑いが生じていました。特に高齢の作業員にはデジタル化が苦手な方が多く、抵抗があったようです。
若年層の作業員は慣れるまで早く、特に20代後半の作業員は1ヶ月ほどで慣れ、「伊藤さん、承認待ちになっています」とリマインドをしてくれるほどになりました。
どの世代でも一度やってみると慣れてくることもあり、何事もまずはやってみることが大切だと改めて感じました。
───導入の決め手は何ですか?
前述の通り、「GENBAx点検」の導入によって業務が効率化されることで、現場の評価における付加価値の向上への期待が挙げられます。
現在、国土交通省が発注書のペーパーレス化を進めており、当社も発注書はペーパーレス化していますが、さらにペーパーレス化を推進していくというタイミングだったことが、導入の決め手になりました。
また、「GENBAx点検」導入費用はリーズナブルで、導入のハードルが低いことも導入を決めた理由の一つです。
また、点検状況がリアルタイムで即座に確認できるため、忘れている際はリマインドが行えるようになりました。紙で運用していたときは1ヶ月に1度の確認だったため、私からリマインドすることはなかなか難しかったのですが、導入後はデスクで休憩する際に日々チェックし、まだ対応されていない場合は声かけをするようになりました。
無料トライアルを通じて、点検業務の効率化と、安全性の向上を実感できたことも導入を後押ししてくれました。
───導入の際に苦労した点はありましたか?
建設業界の特性上、職人気質で保守的な人間が多いため、実際に現場の方々が使ってみるまでのハードルが高く、苦労しました。皆日々の業務に追われているため、新しいことにチャレンジすることはどうしてもハードルが高くなってしまいます。
使えば便利なツールだということがわかりますが、やはり使うまでの壁が高い印象でしたね。その壁を取り払うのが私の役目だと思っています。
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───導入の効果を教えてください。
期間として約10ヶ月間の現場において、職員3名で合計36時間の人的工数削減と、業務の効率化を実現できました。点検に関する報告の漏れや遅れがなくなったことも大きな成果です。報告が遅れると作業員に確認の連絡をしたり、指示したりしなければなりませんが、その様なやり取りが不要になりコミュニケーションコストが削減できたことと、言う側、言われる側双方のストレスも軽減されたと感じています。
また、紙で運用していたときは月に100枚程度の点検表を印刷していましたが、それが不要になり、ペーパーレス化につながりました。現場が終わると、書類などを段ボール箱に入れて運び出すのですが、その際の荷物が少なくなったと実感しています。
───「GENBAx点検」に追加して欲しい機能があれば、教えてください。
現場の作業員がログインパスワードを失念してしまい、再度ログインする際につまずいてしまうことがありました。現在は、セッションが切れても前回のログイン情報が見られるようにアップデートされたと伺って、安心しています。
今後は、タブレットで開いた点検表に、タブレットペンで書いた点検表の内容を保存できる機能が追加されると嬉しいです。
また、近年の工事書類は原則電子納品しているため、点検表を含めた安全書類全般もクラウドで一元管理・電子化できるようになると、業務の効率化がさらに加速します。
───他の現場や他社に「GENBAx点検」を広げていきたいですか?また、「GENBAx点検」を活用して、取り組みたいことや展望があれば教えてください。
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現在、当社では5つの現場で「GENBAx点検」を導入していますが、今後は全社的に導入されると良いですね。国の工事では導入されていますが、県の工事では導入されていないという状況にあるため、国工事から県工事に配置換えになった場合は、紙の点検表で管理するかたちに戻ってしまいます。
現在は大体1つの現場で2〜3人が「GENBAx点検」を活用しています。利便性の良さを理解しているメンバーが、他の現場に就くことによって、活用がどんどん拡がっていくのではないでしょうか。
現在は、競合他社との差別化のために「GENBAx点検」を活用していますが、将来的には、建設業界全体に広まって、この様なツールが当たり前に使用されるようになることが理想的です。そのためにも、まず社内で「GENBAx点検」の活用を浸透させて、建設現場を効率化していきたいです。
───ありがとうございました。私たちも「GENBAx点検」の活用が広がるよう尽力いたします。
導入企業紹介
社名:株式会社井木組
代表者:代表取締役 井木 敏晴
本社所在地:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕2000番地1
設立:1912年11月1日
URL:https://igigumi.jp/