服たちの物語🌟「遠い時代の長羽織」
2023年1月5日木曜日 ☀️
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☀️写真と動画は全て自然光で撮影しております。
『玉手箱』
正絹の長羽織です。
大正〜昭和初期に作られた服だそうです。
紫色の表地には鶴の模様が織られており、その上には、とてもきれいでかわいらしい色とりどりの玉手箱が描かれています。
こちらの玉手箱、たぶん手書きなんだと思います。
驚くことに、全部模様が違います。
こんなにおしゃれな色使いの柄。
眺めているだけで心が踊ります。
後ろ身頃の首の下辺りには、銀色、橙、虹色の糸で、紋らしき刺繍が施されています(「一ッ紋」と呼ぶそうです)。
なぜ「紋らしき」とお話ししているかと言いますと、わたし(店長)はこういう形の紋を見たことがないからです。
羽を広げて休んでいる蝶々の様にも見えます。
わたしは、今、某鬼退治アニメを観返しておりまして(柱のあの方の紋だったら。。。)とか考えると、ちょっと楽しいです。。。
こちらの長羽織に恋をしたのは、表地のステキさももちろんなのですが、裏地のかわいさに胸を打たれたからです。
振りから見えるこの裏地がかわいくて、かわいくて。
裏地の上身頃と袖には、朱色、白、薄ピンクの生地が使われています。
こちらの生地には、色彩鮮やかな木やお花、鳥たちに囲まれたお城が描かれています。
!!!
今、気が付きました。
この裏地に描かれているのは、もしかしたら竜宮城なのかもしれません。
なるほど。「玉手箱」だからですね!
わたしは某鬼退治アニメが流行るずっと前から羽織を洋服の上に羽織るものとして愛用していますが、裏地までこんなにかわいい羽織はみつけたのは初めてです。
こちらは現代の着物とは袂の形が違いますので、コーデはあんまり頑張らない感じで普段着の上にラフに羽織る方が、普段から羽織を着てます感が出てカッコいいです。
(かわいい柄の服だから自分もかわいくなった気分になれるだろうなぁ。)などと予想しながら羽織ってみましたら、予想に反して背筋が伸びて颯爽とした気分になったので、本当に驚きました。
正絹が風になびく程よい重さがとても心地良く、歩くのも清々しい。
⬇️こちらの動画では、服を着て動いた時の服の動きが見られます。ぜひご覧ください。
まるで玉手箱を開けたかのように、新しい自分に出逢えそう。
そんなワクワクした気持ちになれる、とっても粋でステキな服です。
(「遠い時代の長羽織」の物語🌟おしまい)
これからもステキな服たちが登場いたします👗
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