8050問題に私が協力することは難しい理由
今回は、両親が抱える「8050問題」に関して、私が協力するのは難しい理由について書いていきたいと思います。
私は16年程前に離婚をした為、息子二人を連れて実家に戻ることになりました。
その時すでに兄がひきこもり状態だった為、
戻っていいものかとても悩みましたが、息子達を育てる為に働かなくてはならないし、二男がまだ幼かったこともあり、両親を頼ることにしました。
しかし、後でそれは間違った選択だったと思い知らされます。
実家には窮屈なルールがたくさんありました。全て兄に気を使って作られたルールですが…。
私達が一階に居ると兄が二階から降りて来られない為、夜9時頃までにご飯もお風呂も全て終わらせ、早く二階の自分達の部屋に入るように急かされました。
そして、一度上がったら、夜中にトイレに行く事以外は降りてきてはいけないと言われました。
降りたり上がったりしていると、兄が降りて来られず、外に出て行けないからです。
その頃は、兄は、私達が各自の部屋に入った後、そっと階段を降りて、銭湯やご飯を食べに外へ行っていたのです。
その頃は、仕事はしていないものの車は持っていて、夜に行動していました。
なので、たまに私が仕事帰り友達と会って帰りが遅くなると、母親が玄関に立っていて、「もっと早く帰って来なさい!」と叱られました。
もっと早くと言っても9時過ぎとかですが、
私が早くお風呂を済ませ二階に上がらないと、兄が中々出て行けないからです。
また、休みの日も、一度外に出たら忘れ物があっても取りに帰れないし、この時間帯は家に帰ってはいけない、まだ早すぎると言われたりもしました。
私達がいない間に、兄が一階でご飯を食べたり、洗濯をしたり、トイレに行ったりしているので、その間は帰ってはいけないのです。
ある日、長男が高校生の時の事ですが、テスト期間中でいつもより早く帰り、自転車を停めようとした時、中から「もーーーー!!」と叫ぶ声がした為、もう一度外へ行って暫く時間を潰したという事もありました。
まだ何かしている途中だったのでしょう。
真夏の暑い日でした。
そんな日常を5年程続けましたが、ある日、仕事から帰ると、私と息子がいつも寝ている部屋がめちゃくちゃになっていました。
兄が、お皿等をタンスに投げつけたようで、
割れたお皿、割れた蛍光灯などが散らばっていました。
また、別の日には、夜中に兄の部屋から大きな叫び声が聞こえて目が覚め、ドキドキして眠れなくなる事もありました。
二男はまだ小学生で兄の存在を少し怖がっていたし、長男は受験を控えていた事もあり、この生活を続けていてはいけないと思いました。
また兄も、私達がいる事でかなりのストレスを感じているのだと思い、息子達と家を出ることにしたのです。
その後、兄が手紙のような物を書いて置いてあったらしいのですが、そこには、私達の事を「あいつら」と呼び、どうせ出ていくのなら、初めからこの家に来てくれなければよかったと書いてあったそうです。
私達が別居するようになって暫くして、両親と兄がまた何かで言い争いになったのだと思うのですが、椅子で納戸の扉を壊し、居間の白い壁や台所の流し台の下の扉等に、マジックでびっしりと文字が書かれていました。
親に呼ばれて見に行ったのですが、そこには、「自分がこんな風になったのは、お前らのせい」「死ぬ前に殺したい奴が9人いる」「自分が死んでも葬式は不要」などと書かれていました。
これを見た当時は、兄が何かするのではないか、息子達に何かあったらどうしようと、怖くて怖くてたまらなかったです。
どうして、私がこんな思いをしないといけないのかと泣いた事を覚えています。
しかし、その後何もないまま10年が経過し、今はそういう事はしないだろうと思えるようになっていますが、私は14年程前からパニック障害を抱えている事もあり、もう、正直この8050問題に私が協力することは難しいと考えています。兄が私に何か言われても、聞く耳を持たないと思いますし。
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