R3二級建築士製図試験を受けて
9月12日(日)に愛知県の二級建築士製図試験を受験してきました。
シンプルに自分が感じた感想を述べたいと思います。
受験前までの勉強
7月の始めに学科試験が終了し、その日の夜に学科の採点会が行われ、合格見込み有りと判断された受講生は製図試験の説明を受けました。
学科試験を受けてヘトヘトな上に製図の説明をされて、資料なども渡されましたが、もはやあまり覚えてないです。
いざ製図の勉強開始
テンプレートや0.7のシャープペンシルを買い、モチベーションが高い状態で製図の1回目の講義に臨みました。最初の講義では時間計測をして1階平面図を完成させるというものでした。しかし、ここでまさかの受講生7人中自分1人だけが指定時間を切れなかったのでなかなか萎えました。次の講義までの一週間は毎日時間を計りながらやりました。
模擬試験
模擬試験は2回ありましたが、1回目は途中で頭が痛くなってリタイアし、2回目は最後まで描くことができましたが、ランクⅠではなくランクⅡで少々不安が残る結果となっていました。
いざ本番
愛知県は毎年受験生が多く、製図試験は学科試験とは異なり相対評価なので、試験を受ける人のレベルが高ければ、受かる確率は下がるというものでした。正直愛知県よりもレベルが低い隣の県で受験したいとさえ思っていました。
試験会場近くでは色んな資格学校の人がビラ配りをしており、そんなビラ配りを無視しながらみんな会場へと入っていきました。会場では試験官とか監査役みたいな人が「受験票は手元に出して建物へ入ってください!」と呼びかけています。少しでも出すのが遅れれば「はよ出せや!」と怒号が飛び交います。「もぅー、試験前なのにやめてくれやぁ」と思いながら建物へ入ります。正直人が多すぎて、気持ち悪かったです。
席はめちゃくちゃ当たりで、3人がけの机を真ん中1人だけで使うという特等席でした。他の人は3人がけの机を両サイドで2人で使う人もいました。製図道具を横に置かないといけないのでとても窮屈そうでした。
席に着くなり、僕はおにぎり2つとファミマの季節限定スイートポテトと資格学校の先生からもらったレッドブルを食しました。あと、部分詳細図の基礎を12分くらいで描きました。周りを見渡すと、描いている人はいなかったので少しはプレッシャー与えれたかなと、気持ちが高揚していました。
試験開始
「よーい、はじめ!」
問題用紙を見た瞬間絶望しました。
「なんやこれ、敷地に勾配あるやんけwww」
「こんなん今までやったことないしwww」
「無理やん、はい、オワターーーwww」
と思いながらもスキップフロアで1階を逃すという高等テクを導き出した僕はまたも、気持ちが高揚していましたが、かなり焦っていました。焦りすぎて、図面との焦点がしっかり合っていませんでした。
途中でトイレに行きましたが、なんも焦りが消えぬまま、残り40分の時、とんでもないことに気付いたのです。
「建物高さ10以下、軒の高さ9m以下」という条件文がありました。自分のプランの断面図・立面図を見てみると、いつもだったら軒の高さ9m以下でやっているのを、勾配で500mm上がっていたので軒の高さを9500mmにしていました。
「うわ、条件違反やんけwww」
もちろん、そこから直そうと思えば直せれてのかもしれません。でも、残り40分で平面図の描き込みもできていなかったので
「もう、いいや」と思い、そのままの状態で試験が終了しました。
試験後に友達に聞いてみると
「うわ、知らんかった」「まじか、僕もやってしまった」と言っててちょっと安心しました。
最後に
今回の試験は、出題側がかなり捻ってきました。頭が捻くれています。
完全にいじめてきたのです。正直な話、敷地に勾配なんかつけたらうまくプランニングできる人なんて実務経験がある人もそうそういないし、多分できているのはほんのひと握りだと思います。出題側も採点が大変になると思います。正直、不愉快な試験でしたが、まあこれも一つの経験として、多分落ちたので来年は木造を一から勉強して絶対に受かってみせます。
くやしいいいいいいい