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20240524 漫画原作とドラマ脚本の差について
最近、はまっている漫画がいくつかある。
その中で、Kindleでまとめ買いしたのが、小山愛子の「舞妓さんちのまかないさん」。
何となく、読み始めたのだけれど、凄く世界観が良い。
舞妓の世界というのは、京都を歩けば身近に感じるところでもあるが、自分などはいやはや遠い世界でもある。
そんな世界を題材にして、人間成長物語としてとても人間味あふれるストーリーに仕上がっている。
読んでいたら、やわらかな京都弁が頭の中をどんどん通りすぎていく。
そして、この漫画の主人公の一人、キヨさんの世界もまた、とても味のある世界だ。
そして、登場人物が誰も彼も、皆愛おしい。
また、京都の街の人の姿もまた、よく描かれている。
で、そういえば、Netflixにドラマが上がっているのに気付いたのだ。
妻が、そのドラマを見ているという。
気になったので、見た。
正直なところ、がっかりした。
ドラマはドラマの世界があるのだろう。
しかしながら、この漫画が持っている世界観がつぶれてしまっている気がして仕方ない。
登場人物の設定も変わってしまっていたり、おかあさんが二人いたり、めがねさん姉さんが舞妓をやめてしまったり、百子さん姉さんがしょっちゅう屋形に出入りしていたり。
漫画の中で、とても重要な複線も何もかもがぐちゃぐちゃになっていると感じる。
実に残念。
漫画原作のドラマって、本当に難しいんだなぁと思う。
セクシー田中さんの事件などもあったけれど、原作が大好きなファンを裏切っているように感じてならないところもある。
そりゃ、作者によってはおこりはるよなぁ。
残念だけど、見なければ良かった。
そんな気持ちになっている。