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20250215 30年目のわたしたち:兵庫県立美術館
今年は、1995年兵庫県南部地震によって起こった、阪神・淡路大震災から30年になる。
30年という月日は、あっという間のようで長く、長いようであっという間だった。
この30年という節目だからか、色々と振り返るための展示が神戸のあちこちで行われている。
兵庫県立美術館では、アートという視点から震災にアプローチした企画展、「30年目のわたしたち」が行われている。
これにどうしても行きたかったのだ。
というのも、最近知った、そして今とても興味のある写真家で兵庫県明石市出身の米田知子さんの写真が展示されていることを知ったからだ。
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国立国際美術館に所蔵されている米田知子さんの写真が展示されていた。
米田知子さんの作品は、水平垂直がとてもビシッと決まっていて、真正面から切り取った写真が多い。
東欧の民主化した後の作品群であったり、日本の戦争遺跡の写真であったり。
震災についても、正面から逃げることなく向き合ってフィルムに収めている。
おそらく、大判で撮られたモノだろう。
とても大きなプリントでありながら、その中に含まれる情報量の多さに、頭がくらくらしてくる。
向き合う視点が半端無く強く感じる。
1995年当時の写真群で一つの大きな部屋があり、そして30年経った今を撮った作品群でもう一部屋。
そちらは、撮影禁止だったのでシャッターを切っていないが、この30年という月日を感じさせる写真ばかりだった。
こちらの写真群は、この展覧会が初出なのではないだろうか。
展覧会の図録は2冊組みなのだが、1冊しかでき上がっていないそうだ。
ミュージアムショップで購入すると、もう一冊が郵送してもらえるとのこと。
早く届いて欲しいと今からワクワクしている。
今日は時間の関係で県立美術館しかいけなかったが、すぐ側の震災に関する展示をしているものも見に行きたかった。
3月9日まで展示しているそうだから、そちらも出掛けたいと思う。