20210214 使い方がようやくわかったリコーオートハーフ
家にあるハーフサイズカメラのうち、リコーオートハーフだけは使っていなかった。
手に入れてかなり経つのだが、使い方側からなかった。
だから、フィルムを入れずにずっとそのまま10年以上、使っていなかった。
裏蓋を開けて、色々といじっているうちに、機構が理解できた。
すごい巧妙に作られている。
最初、シャッターが切れないのがなぜなのかわからなかった。
空シャッターを切りたくても切れない。
だいたい、マニュアルのカメラというのはメーカーがどこであろうとほとんど同じ機構を持っている。
フィルムの装填の仕方などは、フィルムを巻き付ける方向が内向きなのか外向きなのかの違いはあるが、その差異くらい。
ただ、このカメラについてはゼンマイで巻き上げるので、最初にどうやって装填して良いかもわからなかった。
カメラの横に、ロックとオープンという引っかかりがついている。
このロックがシャッターロックと思っていたが、そうじゃないっぽい(後で使えるようになると、これがシャッターロックになっているのがわかったが)。
ゼンマイを巻いてみても、なんだかゼンマイを巻いている感触がない。
いろいろな部品が動くかどうかを触っているうちに、フィルム送りの歯車を触るとカチッと音がした。
シャッターボタンを押してみると、シャッターが切れて、フィルム送りが動き出した。
そういうことか。
ゼンマイでフィルムを巻き上げる際に、歯車が回ることによってシャッターがチャージされるんだということに。
露出機構が動いているかどうか、カメラを光に当てたり暗くしてみたりしながらシャッターを切ってみる。
きっちりと羽が動いているのも確認できた。
どうやら露出機構は機能しているみたい。
カメラ上部についているフィルム感度の設定と、絞りのダイヤルを回してみてチェックしてみると、これも機能している。
そこで、ようやくフィルムを入れる勇気を持つことができた。
カメラを使ってみた感触は、ゼンマイがフィルムを巻き上げるのがとても巧妙にできていて、テンポ良く撮影することができる。
ピントは2.5m固定。
だから、写るんですみたいなものと割り切って使えばいい。
一応、36枚撮りフィルムを1本、2日で使い切ったのだが、まだ現像に出していない。
どんな風に出来上がってくるのか、楽しみ。
ただし、モルトの劣化が少し起こっているように見えるが、モルトの張り替えはしていない。
だから、もしかしたら光線漏れなどもあるかもしれない。
ゼンマイで送られるフィルム送りも、シャッターを押してから巻き上がる音が短い時と長いときと、ばらつきがある。
フィルムをしっかり送られているのかどうかも少し不安。
ただし、フィルムのコマ分進んだところで、シャッターをチャージする歯車は止まるので、巻きすぎるということはないはずなので、コマの間隔は同じはず。
まあ、明日にでも現像に出してみるつもり。
どんな写真が出来上がってくるか、楽しみ。