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仏壇掃除から得た気づきや許し。

先日、祖父の仏壇掃除をした。

ずっと気になっていたのだが、なかなか掃除するタイミングがなくそのままになっていた仏壇。

掃除する機会に恵まれ、掃除をした。

中から色んなものが出てきて、その中に祖父に宛てた手紙がたくさん出てきた。

「元気で長生きしてね。」とどの手紙にも書いてあった。

祖父とは小学1年生から祖父の亡くなる中学1年生まで一緒に住んだ。

小学校高学年くらいから友達や塾や部活などで忙しくなっていった私は祖父の亡くなる数年前からの記憶があまりなかった。祖父は肺がんで亡くなったのだが、どんどん小さくなっていく祖父や初めての身近な人の死に対しての恐怖もあり、祖父とちゃんと向き合えていない部分があったのを覚えていて、祖父に対して悪いことをしてしまったような感じがずっと心の中に残っていた。

祖父が亡くなった時、家族の前で私は声を上げてわんわん泣いた。悲しいとかさみしいとか怖いとかそういう気持ちが一気に押し寄せてきて、泣かずにはいられなかったのだ。

でも仏壇から出てきた手紙を見つけ、手紙を読んだとき、優しい言葉が並べられていて、祖父に優しい言葉をかけることができていたのだなと思った。小5、6年生くらいに書いたものも出てきたけれど、自分の生活が忙しくなっていった頃でも、ちゃんと祖父のことを思っていたのだなと知った。

祖父との思い出はいいものばかりであって、いつも、どんな私のこともいいよ、いいよと受け入れてくれた。だから今も、どんな私もいいよいいよと優しく笑って受け入れてくれているような気がしている。

手紙を見つけたことで過去も許されたような気になって、心が穏やかになるのを感じた。

亡くなった人たちは私の目の前にはいなくて実際には会えないけれど、心の中にはずっといていつも見守ってくれていてどんな時も力をくれる存在であると思っている。

毎日手を合わせ、火をあげ、感謝をすることを続けていきたいなと思った。


そら。

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