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いちごに込められた想い

私はフルーツが大好きで、時期の果物を見ると心が躍り、食べるたびに幸せな気持ちに包まれる。

特に、いちごが食べたくなるこの冬の季節は特別だ。

私は子供の頃、いちごはイベントのときの食べ物と思っていた。

クリスマスのケーキに乗ってるいちごや、何かのご褒美のとき。いちごは、キラキラした宝石のような存在だった。

決して裕福とはいえない家庭で育った私にとって、いちごは高価な存在ー。

そんな私が、子供ながらにわくわくするイベントの日があった。

それは「風邪をひいた日」だ。

え?イベント?そう。イベントだ。

なぜかというと、寒い時期に風邪をひくと、お母さんがいちごを買ってきてくれるから大イベントなのだ。

もちろん、病院はイヤだし薬もイヤ。

けど、いちごが食べられる。
なんとも複雑なイベント…

母は、私が風邪をひくと元気が出るようにと、私が好きなものを買ってきてくれた。だから、いちごの時期には、いちごを買ってきてくれた。

今でもいちごを見ると、まるで宝石を見たかのような高揚感に包まれる。

と同時に、優しい母への感謝が募る。

食べ物には思い出が宿る。苦い思い出や幸せな思い出…。

食べ物は食べたときの幸せだけではない。その食べ物が呼び起こす、それぞれの心に深く刻まれている思い出がある。

今までも、これからも、いちごは特別だ。

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