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月の満ち欠けと心の満ち欠け

夜空に浮かぶ月を見上げながら、ふと気づいた。私たちの心も、月のように満ち欠けを繰り返しているのではないかと。

新月の時

心が空っぽになったように感じる日がある。何も生み出せない、何も感じられない。でも、新月の夜空が真っ暗なように見えても、確かにそこに月は存在している。心が空虚に感じる時も、新しい何かが芽生えようとしている兆しなのかもしれない。

三日月の予感

かすかな光を放つ三日月のように、小さな希望が見え始める。まだ形にならない想いや、具体化していない夢。でも、確実に心は満ちていこうとしている。

上弦の月

半分だけ輝く月のように、何かを始める勇気が湧いてくる。まだ不安は残るけれど、前に進もうとする力が生まれる。光と影が同居する心の状態。躊躇いと期待が入り混じる瞬間。

満月の輝き

すべてが充実している時。心が満たされ、周りの人々にも光を分け与えられる余裕がある。でも、満月が必ず欠けていくように、この状態もまた一時的なものだと知っている。

下弦の静けさ

再び半分になった月。でも、上弦の時とは違う。物事を手放す勇気、必要のないものを手放す決意。心の整理をする時期。

繰り返される循環

月の満ち欠けは、28日周期で繰り返される。私たちの心も、似たような周期で変化を繰り返している。調子の良い時もあれば、沈んでいる時もある。それは自然な循環なのだ。

月を見上げる夜に

今夜の月は、どんな形をしているだろう。そして、私の心は今、どの段階にあるのだろう。月の満ち欠けを眺めることは、自分の心と向き合う良い機会になる。

完璧な円を描く満月も、かすかに光る新月も、どちらも月の姿。同じように、充実している時も、空虚な時も、どちらも自分の一部なのだと、月は教えてくれる。

夜空を見上げる度に、私は自分の心の満ち欠けを感じている。そして、それが自然な営みであることを、静かに受け入れている。


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