
インクが紙に染みる。
想いが残る。
私の想いが全て伝わるわけではないけど、
その時の確かな感情がそこに居る。
積み重なれば重くなり、
触れれば、瞬く間に崩れゆく。
それでも書き留めているのは、
きっと忘れたく無いから。
私の想いがまっすぐだったこと、
生活と複雑に絡んだ感情でなかったこと、
貴女をまっすぐ想っていたこと、
好きという感情が残っていたこと。
言葉は他人の生き方を変えることができる。
いい様にも、悪い様にも。
そんな言葉を綴るこの紙には、
私のこの想いには、
そんな力があるのだろうか。
不安を重しに、
尊愛を込めて、紙を撫でる。