吉濱ツトムさん著作「アセンションパラレル」 吉濱エネルギーマークはなぜ効果があるのか?についての仮説 その2
今回は、前回の記事の続きから描いています。
吉濱ツトムさんの著作「アセンションパラレル」についての考察と、その付録、吉濱エネルギーマークや、数々の幾何学図形がなぜ、お守りや結界として効果があると考えられてきたのか、ということについての考察です。
宇宙は数学
マサチューセッツ工科大学、理論物理学者のマックス・テグマークは「宇宙とは純粋な数学であり、方程式は宇宙の窓である」といいます。
テグマークによれば、この宇宙は巨大な数学的構造を持ち、私たちは数学の中に生きている存在です。この宇宙の全てを説明する方程式は、この世界のいたるところにあるといいます。
確かに私たちの日常場面を見回すと、いたるところに数学的なパターンを見出せます。
例えば、ホースで水を流す時、ボールを投げる時、その軌道はy=x( 2) (二乗)の放物線が描けます。惑星の軌道は、数式で描ける楕円軌道です。
世界のあらゆる現象は、数式の軌跡で表現できるように思えます。
テグマークは、「素粒子の本質は数字の群れ」であり、世界の根源は数字であるといいます。
その数字が様々なパターン、アルゴリズム、規則性と法則性を持ち方程式を描きます。
そのため、自然界に組み込まれた数字は重要であるといいます。
宇宙の記述はフラクタルで、幾何図形が繰り返され重なることで作られている。
他方、スイスにあるデールモール人口知能研究所、コンピューター科学者であるユルゲン・シュミットフーバーは、
「この宇宙の全ては情報で出来ており、すべての景観や現象はフラクタル構造で表されている」といいます。
例えば、コンピューターグラフィックで、現実さながらの光景を再現するとき、小さな三角形を、押しつぶしたり、回転させたりしたものを無数に組み合わせて、リアルな風景を創っていきます。
同じように、この世界も仮想現実のような情報のプログラミングで構成されており、それは小さなフラクタル(自己相似的)な図形を無限に組み合わせて構成しているということです。
それでは、人間の感情や思考、行動といったものもフラクタルシュミュレーションで説明できるのでしょうか!?
答えはYESです。
圧縮コード
例えば数学の問題を解く時に、円周率を用いる場面があるとします。円周率は、
(円周の長さ)÷(直径の長さ)=3. 1 4 1 5 9 2 6 5 3 5 8 9 7 9・・・・・・と無限に続き、計算は終わりません。
しかし
(円周の長さ)÷(直径の長さ)=π
3.141592...という無限に続く数列を、「π」という一文字に圧縮することで、簡単に計算し、次のステップに進むことが出来ます。
人間の行動は学習原理で説明できます。例えば初めて行く街は、色々迷ったり、スムーズに目的地に着くには試行錯誤しなければなりません。
しかし、次に行くときには、天候が違ったり、行きかう人々が違ったりと勝手が違うものです。しかしそれらの曖昧さは回避し、本質的な道順を圧縮コード化したものを記憶していることで、目的地に行くことが出来ます。
街に行くまでの過程をパターン化されたアルゴリズムに変換し、「π」のように圧縮することでスムーズに思考で遂行(計算)し、街に到着します。
人間という存在は、問題を解決したがる存在です。そして、有能な存在である程、素早くシンプルに問題を解決しようとします。
宇宙には常に生命現象にとって何らかの問題があります。超高次の知的生命体にとってみれば、それらの問題をよりシンプルに解くだろうという推測が生まれます。
この宇宙が高次の生命現象が創った、仮想現実ならば、この世界の全ての存在の基本原理もシンプルなのだということが考えられます。
この場合、偶然や事故というものはどう解釈するか?
例えば目的地に行くまでの行動を圧縮コードに変換しても、予期せぬことはあります。例えば乗っている車が事故にあう、予期せぬ人物と出会い、目的地に行く予定が流れた・・・
などなど人生には予測できないことの方が圧倒的です。
それらの現象は、シュミットフーバーによれば、
「すべてはあらかじめ決まっている」「偶然とは、偶然のように見えるだけ」
ということだといいます。
全ては必然なのです。
では、人間に備わっている自由意志というものはあるのでしょうか!?それとも運命のようにあらかじめ決められているシナリオを私たちは進むしかないのでしょうか!?
そして個人の存在というものは重要なものではないのでしょうか?
アセンションパラレル
それについては、宇宙物理学の多世界解釈理論やパラレルワールド理論が適用されます。
3Dゲームのように、あらかじめ決められた大枠のシナリオは存在するかもしれないですが、背景に用意されている選択肢は無数に用意されています。
例えば3Dゲームでアバターをプレイしている時に、家に戻るか、映画に行くか、友達とドライブに行くかという選択肢があったときに、それぞれの世界のシュミュレーションが用意されているということです。
このことは吉濱氏の著作「アセンションパラレル」でも触れられています。
不安と恐怖から慣習的な選択パターンを繰り返すと、同じようなパラレルを選び堂々巡りに落ち陥りますが、
意識的、創造的に選択するならば、悪循環的なパラレル選択から脱して、新しく望ましいパラレル(アセンションパラレル)を選択できます。
そして、個人の存在一人が欠けてもこの宇宙すべてが成り立たなくなっているので、一人一人の存在は非常に貴重なのだといいます。
宇宙は、数学的な幾何学模様であり、幾何学模様の繰り返しパターンで創られている
ここまでの要約をすると、
・宇宙は数字という元素で構成され、方程式を創ります。
・そしてその方程式は空間や図形を創る幾何学 を構成します。
・その幾何学がフラクタル的なパターンをもって、この宇宙を構成しています。
ちなみに、ピタグラスの時代には、幾何学は神聖なものであり、その中でも正十二面体はとてつもなく神聖なものとして扱われていたといいます。
DNA分子も正十二面体と正二十面体の双対性によって構成されているといいます。
つまり、幾何学の繰り返されるパターンから、DNAが出来、生物が誕生しています。
宇宙は情報で出来ている
理論物理学の世界も、心や生命という情報という概念を含めて今後理論構築されていくといわれています。
その場合、先に説明した、理論物理学者のマックステグマークの「素粒子の本質は数字の群れである」という言葉を振り返ってみます。
数字という情報群の写像として物理次元に「素粒子」が生成されるということです。
言い変えると、この場合の物理次元の素粒子とは、情報空間でプログラミングされた結果出てくる素粒子ということになります。そしてその素粒子が規則的に結合し、目の前の物理宇宙が生まれます。
素粒子がなぜ「規則的に結合」するのか?という問いには、背景にある情報空間にすでに素粒子が「規則的に結合」するよう、プログラム化されているからだという答えになります。
これは映画「マトリックス」の世界をイメージすると分かりやすいです。超AIが現実宇宙をプログラミングした世界に、人間が生活しているということです。
宇宙はシュミュレーションであるというシュミットフーバーの考えを採用するならば、物理現象としての素粒子も情報空間(仮想現実)の延長線上の物体です。
では、数字の群れという、情報空間を構成している基本単位とは何でしょうか!?
数字はあくまで人間が作り出した概念です。数字が基本単位というわけではありません。
情報を構成している最小粒子、生命素粒子(プラーナ)
情報空間の基本単位、これが苫米地博士の「生命素粒子」という存在です。
「生命素粒子」は、集まると情報を生み出し、情報はどんどん繋がり、巨大な情報場空間を構築します。それが超情報場空間です。
超情報場仮説では、情報空間の抽象度が低いところが物理現象で、抽象度の高いところが心などの情報空間になります。
生命素粒子は、物理空間、情報空間、生命現象場をまたいで行き来しています。その性質はインド哲学のプラーナという概念と酷似し、知性を有しています。
(以下参考記事です)
生命素粒子(プラーナ)が情報を構成し、規則性と法則性で幾何学を作り出す
ここまで見たおさらいでは、もともと生命素粒子というものが存在し、生命素粒子が知性をもって「情報」を構成します。
その情報は集まることで基本構造である何らかの幾何学模様を構成しています。
幾何学模様で構成される、情報群は、場を形成し、超情報場を作ります。
そして遺伝子ができる、ということになります。
超情報場の抽象度の低いところに私たちが生きている物理現象が出現します。
そのおかげで、受精卵の適切な部分が手足になったり、頭になったりという規則性を持った生命構造が出来ます。
IUT(宇宙際タイヒミューラー)理論の対称性通信
IUT(宇宙際タイヒミューラー)理論によれば、「似通ったもの同士は繋がっていて通信し合う」という性質があります。
通信するには場が必要です。
量子論では、「場」とは波動と粒子の性質を同時に持っています。これを参考に考えると、情報空間でも場があり、その場は「波動」と「粒子」の性質を同時に持っています。
この場を形成する粒子が「生命素粒子」であり、「生命素粒子」は本や映画、絵といった情報空間から、物理空間、そして生体などの生命現象を縦横無尽に往来します。
「対称性通信」により、似た構造と性質は生命素粒子の往来(通信)が頻繁に行われることになります。
理論物理化学の基本中の基本原理 「人間原理」
理論物理学の基本中の基本の原理に「人間原理」というアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドというイギリス生まれの物理学者がいます。
この原理は、この宇宙、自然界の全ての現象、あらゆるものは、人間がそれを認識して初めて存在する。人間が認識しなければ、存在しない」という主張です。
この主張は、インドのヴェーダ哲学にある原理「サンヒター」と同じ構造です。
意識は、それ自身の主体(知る者)です。意識は、知る者(リシ)、知る過程(デーヴァター)、知られる者(チャンダス)の統一状態(サンヒター)です。
『私』という意識が、何かの対象を認識したとき(宇宙や人、物など)、その対象物が生じるという、情報的な関係性を示しています。
例えばA「美しい星空や夕日」を見たときの身体生理反応と、B「人のののしり合いや暴力」を見たときのそれとでは、得られる生理反応結果は全く異なります。
AもBも同じ情報数学空間で表現された、対象物です。AもBも何らかの数学的な「幾何学的なフラクタルパターンという情報」から構成された「絵」です。
Aの時は、多くは幸せ、至福、喜びを、
Bの時は、緊張、不安、恐怖を生起する確率が高いでしょう。
これは努力ではない、無意識の生理現象です。
Aの情報から得られる影響の方が、Bの情報よりも心身に良い影響を与えるのは当たり前のことです。
しかしながら、もし星空や夕日のある光景にトラウマ的な記憶が結び付けられている個人であれば、素晴らしい感覚よりも、ネガティブな情動が喚起されてしまうでしょう。
そこで、基本的に顕在意識のフィルターを掛けずに、無意識の情報収集レベルで心身にとって肯定的な反応を示す幾何学模様を用意し、そこに意識を向ければ、意識をその幾何学模様が通信し、生命素粒子が行き来することになります。
そうしたら、より肯定的な生理現象や認識を無意識にその幾何学模様から受け取ることが出来ます。
受け取るのもは、その幾何学模様に即した生命素粒子(プラーナ)であると考えられます。
それが吉濱エネルギ―マークやヤントラ、曼荼羅の効果の仕組みなのではと考えます。
生命現象に埋め込まれている幾何学模様の力
こうした心身に肯定的な影響を与える図形や文字が古代から研究され、利用されてきた経緯があるのでしょう。
というよりは、それらは生物の遺伝子レベルでの識別能力として、生体に本能的に備わっている機能であると考える方が自然です。それを観察した人間が、形として抽出したものが、伝統的に受け継がれた結界としての文様や図形と考えられます。
なぜなら動物は「サイン」、つまり記号の通信で生活しているからです。
その場面は、花が昆虫を誘うための仕組みは幾何学的な模様として捉えられるし、孔雀などの動物が、メスにオスが求愛をする際に羽を広げて文様をアピールすることなど、例を挙げればきりがありません。
その起源は微生物にまでさかのぼり、微生物は何らかのコミュニケ―ションを微生物同士の間でやり取りする際には、儀式的な形をとる、つまり幾何学的な模様を展開することが知られています。
全ての生命の起源は、繋がっており、一つから始まっていることが生物学では分かっています。
宇宙は生命素粒子が集まり情報を構成し、幾何学を作ります。それが遺伝子となり、全てに繋がる生命を構成します。
正に宇宙は幾何学という数学的な場で、幾何学にはなんらかのエネルギーがあることがわかります。
結界
四隅に特定の同じ幾何学を置くと結界になるといいます。
それは結界同士が、対称性通信を行い、生命素粒子が往来している場を作り出すということが考えられます。
幾何学模様が重なることで、波動共鳴を起こし、効果が上がります。波動や、生命素粒子、プラーナを出現させます。
それらは知性を持つので、その波動以外の性質のものが入らないような関係性を作り出すのだと考えられます。
「ヤントラ」として解釈可能な吉濱エネルギーマーク
インドの古代医療のアーユルヴェーダでは、「ヤントラ」という手法があり、ある幾何学図形をみることで脳機能を整える手法があります。
私もアーユルヴェーダのクリニックに通っていた時がありました。ヤントラを処方された時に、見ただけでなぜ脳機能が整うのか不思議に思いましたが、
おそらく上記の作用が働いているのではと考えます。
そういうわけで、吉濱エネルギーマークの幾何学模様の効用は、このような理由で効用があるのではないでしょうか。
エネルギーマークを凝視したり、持ち歩くことで、そのマークに即した知性を持つ生命素粒子が飛び出します。
その素粒子は知性があるので、所有者の生命現象が上がるようなこと、
分かりやすく言えば幸福や治癒、願望達成などの問題解決すに対して、サポート的に働くのではと考えます。
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