田中圭という3文字が今は怖い
田中圭。
この3文字が今は怖い。
月の満ち欠けという映画を見てきました。
「田中圭が怖い」「感想が田中圭」など
巷で噂になっていた。
この噂だけで見に行こうと思ったわけじゃないけど、映画館への足を軽くした一つではある。
見ながら私はマスクの下でほくそ笑んでた。
これは、私が大好きな田中圭だと。
田中圭という一人の俳優を好きになったのは
いつだっただろう。
はっきりと覚えているのは
“何を”見て好きなったかということ。
ドラマ「死神くん」
嵐の大野くんが主演で脇を固める
菅田将暉、桐谷美玲、松重豊と豪華俳優人。
毎週楽しみに見ていたある日の最終回。
ふと、現れた田中圭に何かを持っていかれた。
好きとか、かっこいいとか、そういうものじゃなくて、何か別のもの。
その日から私の中で特別な何かを得られる大切な存在になった。
そんな、今では主役もドラマも映画も舞台も何でもこなす熱くて器用な田中圭が、
「月の満ち欠け」で魅せた数十分。
脇役と言っていいのか分からないほどの重厚さが余韻として残っている。
発した台詞一言で、その役の人生を伺えてしまうほどの深さがあって
凄いとか、上手いとかもちろんだけど
(役柄も相まって)それよりも上回る怖さ。
数十分で俳優、田中圭の力を魅せられる恐怖。
そして、昨日から、
いや、もっと前からそうであったかのような自然さが、私たちを日常から遠ざけ引き込んでくる。
改めてかんじる。
誰かを演じている田中圭が一番強くて好きなんだと。
春田でも小牧でも晴太でもない、
田中圭を浴びてほしい。
振り幅と沼が深すぎて底が見えないから。
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