嵐って誰?『ARASHI's Diary-Voyage-』
小学生の頃、「好きな有名人は誰?」と
友達に聞かれて嵐と答えた。
「嵐って誰?」
今でも鮮明に覚えている記憶。
ジャニーズが好きな姉の影響を受け、嵐を好きになった。その頃は、どこが好きかなんてよく分からなかったけど、なんだか好きだった。
私の中で、嵐は中心で真ん中で基準だった。
だから「嵐って誰?」と言われた時は衝撃と共に、
世間から見た嵐の位置が幼いながらに分かってしまった。
これが世に言う嵐暗黒時代。
嵐のメンバーは「そんな感覚はあまり無かった」と言う。
はい、私もありませんでした。
今の状況から見れば、暗く見えるかもしれないけれど、私から見たらいつの頃の嵐も光を放ってた。
世間からの知名度は今に比べたら少なっかったと思うので、友達の発言も間違いじゃない。
そんな、知る人ぞ知る嵐が私は好きだった。
時が経ち。
今日、Netflixで配信されていた
『ARASHI's Diary-Voyage-』を見終わった。
なぜこのタイミングで、なぜこの状況で最後まで見たのかは分からないけれど、私にはこれだけの時間が必要だったのかもしれない。
配信が始まって、少ししてNetflixに入会し見始めた。
だけど、進まなかった。
いや、進めなかった。
嵐の休止を聞いたとき、嘘だと思ったし、夢かとも思った。
だけど、5×20のライブツアーが50公演と発表されていたこともあって、少し腑に落ちている自分もいた。
「この人たちは
すべてのファンに会おうとしてたんだ」と、
勝手に思ったりして。
だけど、休止の会見を見て、何も変わらない嵐がそこに居たことが嬉しくて。
「嵐って誰?」なんて言わないけれど、その時の嵐がそのまま居て。
それが、私は本当に嬉しかった。休止とという二文字は大きいけれど、それよりも大きな何かを気づかせてくれた。
そんな休止発表から、休止までの道のりが『ARASHI's Diary-Voyage-』
そのドキュメンタリーの中には、ライブの制作過程や、リハーサール映像、海外への挑戦の裏側など、沢山の嵐が見れる。
そして、平行して進む時間が休止へ向かっている。
私は、これを見終わった時、同時に嵐も終わってしまうのではないかと、いつしか心のどこかで思っていた。
終わることなんてないのに。消えてなくなるわけじゃないのに。
気づいたら休止から一年と少しが経って、最後まで見ることが出来た。
ドキュメンタリーの最初は、嵐からファンに向けた想い。
最後は5人の嵐への想い。
私は一人のファンとして、こんなにも嵐というグループを愛しているのは、この5人以外知らない。そして、自分のグループをこんなにも想っている5人が嵐だということが誇らしくなった。
国民的アイドル嵐。
国民的じゃなくても、「嵐って誰?」と言われても
そこには変わらない、あの時の嵐の姿があった。
真っ直ぐで、暖かくて、揺るぎない。
それだけで充分だった。
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