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王道で何が悪い「劇場版TOKYO MER」

約2年前、コロナ禍の中スタートしたドラマ。

手術室を搭載した車で災害現場や医療を必要とする現場にいち早く駆けつけ、いち早く治療する。
それが、TOKYO MER。

死者0を信念に「待っているだけじゃ救えない」命を救いに行く。

そんな、コロナ禍の中で始まったドラマが時を経てスクリーンに戻ってきた。

劇場版TOKYO MER見てきました。

人を救うという物語の、真ん中を気持ち良いぐらい真っ直ぐ歩く。

物語において何が起こるか分からないという武器は、とても重要でとても強い、だけどMERは例外。

分かっているから面白い。
そして、それを待っている私が居る。

かゆいとこに手が届くような満足感がある。

だけど、頭で分かっていても画面の向こうから感情の波を荒らされる瞬間も同じだけあって。

その波の中心に居るのが、人の命を救うという事に迷いがなく躊躇がない喜多見チーフ(鈴木亮平)。

それが、少し怖く、少し戸惑う。

自分の命も同じぐらい、いやそれ以上に大事にして欲しい。と、強く思ってしまう。

そんな勝手な私の心配をよそに、MERチームを中心に消防や救急、そして政治がうまく連携を取ることで、喜多見チーフの無茶を「死者0」へ導く。

プロフェッショナルが集まるあの場だから喜多見チーフの信念が揺ぐことなく進めるのだ。

人の命を救うMERを助け救い、本人の意思に関係なくそれを大事に思う周りが居て成立する、その環境が見ていて強く刺さる。

救う命も、助ける命も、守る命も、生まれる命も、全て等しく同じ命。


そして、ヒーローは負けないと同じぐらい
この映画は王道を行く。

声を大にして言いたい。

王道で何が悪い。と

面白いものは面白い。

あり得ないとか、あり得るとか
現実とか理想とか、そんな事よりも、
これだけ2時間飽きず、何度も涙腺を刺激され心沸き立つ映画を作っていただきありがとうございます。

あのタイミングで、このドラマが始まったことに大きな意味があり、そして映画まで繋がったことに私は沢山のことに気づかされた。

実際に目にする情報は一部でしかないし分からない事も沢山あるけど、こういう人達が居る。

見えないところで、命をかけている人がいるという事に感謝と同時に背中を押された気がする。

そんな、大切な事を、ちゃんと大切だと教えてくれる映画。劇場版TOKYO MERを、ぜひ劇場で見てほしい。

同じ目的に真っ直ぐ進む彼らの熱をかんじてほしい。


最後に、同じ脚本家、同じTBS、同じ日曜劇場だから出来る演出にマスクの下でにやけていました。

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