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【計算】スマホは何年ごとに買い替えるのがお得か。スマホの安い買い方の考察

内閣府の調査によると、スマホの平均使用年数は4.4年だそうだ。これが長いか短いか、それとも妥当と思うかは人それぞれである。

加えて買い替え理由で多いのは、故障とバッテリー寿命とある。

私が現在、使用中のiPhone8も今年(2024年)にバッテリー交換をした。長く使うほどガタが来る。

スマホを長く使ってきたユーザーであれば、自然と3~5年ほどで買い替えるのがベストと判断できるので、それが内閣府の調査で表れたのだろう。

別の民間企業が行ったアンケートでは、2年で買い替えるのはもったいないとする意見もある。理由は「お金がかかる」と「端末の進化と新機能の追加がない」から2年では買い替えないそうだ。

また日本人の気質だろうか。「いいものは長く使う」意識がある。壊れていないから、まだ使えるから。不具合がないのに買い替えるのは、お金と感情面で抵抗がある。

しかし2年ごとに買い替えるユーザーもいる。理由はバッテリーの持ちが悪い、容量が足りないから。そしてサポート期間の短いアンドロイド端末は、約2年でサポートが切れるからとある。

スマホを短期で買い替える層をターゲットにした「2年スマホカエドキプログラム」が販売されている。端末代を抑えて最新機種へ乗り替えられるとお得をアピールしている。


スマホの端末代を抑えられる買い替え頻度はどのくらいか、また「2年スマホカエドキプログラム」は本当にお得なのか検証してく。





スマートフォンの本体価格が年々上昇している。


iPhoneシリーズ(無印)

ネットで調べたものなので正しくないかもしれない。それでもスマホは、年々価格が上がっている。もちろん機能の充実化、高性能化のせいもあるだろう。しかし最近は毛色が違う。2021年頃から円安が進み始めたことも影響して、値上がり幅が高くなった。

2020/iPhone12/85800円
2021/iPhone13/95800円
価格差 10000円

2021/iPhone13/95800円
2022/iPhone14/119800円
価格差 24000円

人件費、物流費、原料費など年々上昇し、価格転嫁しやすい物価とは違い、円安は消費者に直接的打撃を与えた。

2020/1ドル=105円
2024/1ドル=155円
ここ4年で47.61%の円安。

巷でも2023年から円安による、価格の上昇が続いている。ガソリン代、電気代、ガス代の高騰。輸入食品の値上げなどで、家計は火の車である。

スマートフォンの価格に、家計の占めるウェイトは少ないが「どんな方法で安く購入できるのか」は、誰しも気になるところだと思う。そこで現代生活に不可欠となった、スマートフォンの安い買い方を計算し、考察していく。


安く買う方法

ネットで検索すると、スマートフォンの安い買い方がいくつか紹介されている。

  • キャリアショップ

  • 格安SIMショップ

  • 通販サイト

  • 家電量販店

  • 中古販売店

  • フリマサイト

ほか、以下を活用する方法もある。

・キャリアショップの「2年スマホカエドキプログラム」の利用。
・通販サイト、セール時期を狙ってスマホを買う。
・メーカー直販サイトを使う。仲介業者がない分、安く買える。
・アップルストアから買うと、無金利で36回分割払いが利用できる。
・家電量販店を使えば、ポイントの使用と獲得ができる。

別の検索結果には、毎年新品を購入して中古で売却することで安く済ませる記事まであった。この様に、いろいろな情報があり迷ってしまう。結局どれが本当に安いのか、不明瞭なままである。

この記事では、先にあげた例のどれが安いのかの考察ではない。

私の独自の視点からスマホ端末は、新品と中古のどちらが安いのか。加えて買い替え頻度は、毎年、2年ごと、5年ごとのどれが安いのかを計算(シミュレーション)する。そして10年間でどのくらいの差があるのかを比較し、最も安いスマホの買い方を求めていこうとするのが、この記事の立ち位置である。


スマートフォンのコスト要因5つ

1・初期費用
本体価格、充電ケーブル、ACアダプタ

2・ランニングコスト
通信費、通話料、セキュリティ費、充電代、修理保障費、スマホ保険、など

3・必要出費
充電スタンド、スマホスタンド、アクセサリー、ケース、デコレーション、自撮り棒、画面保護フィルム、防水ケース、定期クリーニング、抗菌殺菌処理、無線イヤホン、など

4・修理
画面割れ、バッテリー交換、ボタン不具合、データ修復、データのバックアップ、など
(自己修理を含む)

5・処分費用
引き取り費用、廃棄費用、各自治体ごとの回収費、中古販売の販売手数料、など

スマホ端末の購入時にかかる【送料、梱包料、手数料、消費税など】はスマホの関連費用とみなして除外する。

今回の計算で使用していくのは初期費用の【本体価格】のみとする。


スマートフォンの購入方法2つ

・新品の購入
キャリアショップ、オンラインストア、メーカー直販サイト、その他通販サイト、格安SIMショップ、家電量販店、など

・中古の購入
中古販売店、フリマサイト、オークションサイト、リファービッシュ品ストア、など

計算は
「新品の定価 と 使用期間」
「中古の販売価格 と 使用期間」
とする。


購入のタイミングや決済方法

・新型機種のリリース時期
旧モデルの定価の値下がり、中古の過去モデルの値下がりなど

・季節セール
ブラックフライデー、サイバーマンデー、年末セールなど

・プロモーション
端末乗り換え割引、長期利用割引、回線と同時契約割引、特定端末の購入でポイント還元など

計算では、販売時期などによる価格変動を考慮しない。


計算の条件

記事の立ち位置
・新品で買うのか、中古で買うのか。
・2年スマホカエドキプログラムはお得なのか。
・買った端末は売りに出すのか、持ったままにするのか。
・毎年、2年ごと、5年ごとのうちどれが安い買い替え頻度なのか。

以上をもとに、どの組み合わせがお得なのかを検証していく。


条件
・新品のスマホ本体価格は13万円で固定。
・スマホを買った年を1年目とする。
・端末を売る計算パターンの場合、端末の購入と売却は同じ「○年目」とする。
・安さは10年目までの合計で比較する。
・年間の値下がり率は22%とする。
・2年間の値下がり率は47%とする。
・今回の計算で想定する端末は、値崩れしにくいiPhone端末とする。


年の数え方


〇値下がり率の理由4つ
前提としてまずスマートフォン端末を購入したあと、中古販売することとする。中古市場の相場を考えると、新品の購入から2年後の値下がり率は約30~60%の範囲にあります。
使用した端末をネット上に、自分で考えた金額で出品しても、購入希望者からの要求によっては、値下げせざるを得ない場合があります。そうなると、年間の値下がり率はさらに変動します。そのため値下がり率については、任意で決める必要があります。

理由1
2年後の中古端末と新品端末の価格比較を行うと約30~60%の差があるから。
(30+60)÷2=45%

理由2
新型端末の発売日または新品端末の購入日から1年後の中古市場価格は約15~30%の値崩れをするから。
(15+30)÷2=22.5%

理由3
22.5%を2年連続で適用すると、2年値下がり率と差がなくなるから。
22.5×2=45%

年間値下がり率を22.5%
2年間値下がり率45%
計算していくと差がなくなってしまいます。少し差をつけるために
「年間値下がり率22%」
「2年間値下がり率47%」
としました。


理由4

にこスマさんのサイトを参考。
2024年9月時点のものとある表を使い、スマホの値下がり率を計算する。
2023年に発売された端末は現在、13.65%の値下がり率である。
2021年に発売された端末は現在、24.32%の値下がり率である。
このことから今回の計算で用いる値下がり率は、決して低いわけではない。

ここまでをまとめる
1. スマートフォン価格の統一について
(新品と中古の価格の違いを設定)

2. 中古市場の相場考察
(年間の値下がり率の変動と購入希望者からの要求を反映)

3. 中古端末と新品端末の価格比較
(2年後の差や新品から1年後の中古市場価格の値崩れを想定)

4. 値下がり率の設定について任意である
(年間値下がり率と2年間値下がり率の差の調整を行い同じにならないようにした)


以上が
「年間値下がり率22%」
「2年間値下がり率47%」
とした理由である。


電卓の使用

CASIO電卓を使用する。

13万円の22%はいくらかを求めるには、以下2つの方法がある。

操作①
「130000」を入力
「×」を押す
「22」を入力
「%」を押す
「28600」と表示される。

操作②
「22」を入力
「×」を押す
「130000」を入力
「%」を押す
「28600」と表示される。

余談
「22」を入力
「×」を2回押す
画面に「k」を表示させる。
「130000」を入力
「%」を押す
「28600」と表示される。
続けて
「120000」を入力
「%」をおす
「26400」と表示される。


つまり画面に「k」を表示させると
「22」を固定した連続計算ができます。
「130000」以外の数字を連続で計算したい時に便利です。

注意「k」を表示させたら「数字」を入力し「%」を押して下さい。「=」は押さずに連続で計算ができます。

計算のパターン

A~Gの7ケース、26パターンで計算する。

A、新品を購入するだけ。
α、毎年、新品を購入するだけ。
β、2年毎、新品を購入するだけ。
γ、5年毎、新品を購入するだけ。

B、新品を購入して中古で売却する。
α、毎年、新品を購入し1年使用してから売る。
β、2年毎、新品を購入し2年使用してから売る。
γ、5年毎、新品を購入し5年使用してから売る。

C、中古を購入するだけ。1年落ち端末の場合
α、毎年、中古を購入するだけ。
β、2年毎、中古を購入するだけ。
γ、5年毎、中古を購入するだけ。

D、中古を購入するだけ。2年落ち端末の場合
α、毎年、中古を購入するだけ。
β、2年毎、中古を購入するだけ。
γ、5年毎、中古を購入するだけ。

E、中古を購入して中古で売却する。1年落ち端末の場合
α、毎年、中古を購入し1年使用してから売る。
β、2年毎、中古を購入し2年使用してから売る。
γ、5年毎、中古を購入し5年使用してから売る。

F、中古を購入して中古で売却する。2年落ち端末の場合
α、毎年、中古を購入し1年使用してから売る。
β、2年毎、中古を購入し2年使用してから売る。
γ、5年毎、中古を購入し5年使用してから売る。

G、2年スマホカエドキプログラム
1、通常の計算
2、支払い率40%
3、支払い率45%
4、支払い率51%
5、支払い率55%
6、支払い率60%
7、支払い率65%
8、支払い率70%


年の数え方

表で言うと「9の年(10年目)」までを計算していく。


この先有料とご注意

特に注目の内容は3つ。
・「2年スマホカエドキプログラム」は26パターンのうち、第何位にランクインするのか!

・毎年スマホを買う中で、最も安いのは24位の計算パターンだった!

・端末は「あれをするだけで」損をしてしまうことが判明!

謝罪
・この先計算ミスがあるかもしれません。
・表現が分かりづらいかもしれません。
・読みづらいかもしれません。
・答えは、まとまっていません。

しかし

・表は完成しています。
・じっくり読める時間がある方。
・考え方の参考にしたい方。
・自分の考えがあっているか知りたい方。
であれば購入しても、問題はないかもしれません。

とにかく早く答えを知りたい方には、たぶん不向きです。

計算

A、新品を購入するだけ。
A-α、毎年
13万円×10回=130万円

A-β、2年ごと
10年間÷2年毎=5回
13万円×5回=65万円

A-γ、5年ごと
10年間÷5年毎=2回
13万円×2回=26万円


B、新品を購入して中古で売却する。
B-α、毎年、1年使用してから売る。
13万円×22%=28600円
13万円-28600円=101400円(売却による利益)
28600円×10年間=28万6000円

B-β、2年ごと、2年使用してから売る。
13万円×47%=61100円
13万円-61100円=68900円
61100円×5回=30万5500円

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