仙台「勝山館」解体
弊社が運営する「道具屋ホリデイズ」を開店するにあたり、上杉を選んだのはそこに勝山館があるから…
ほかの理由はさほどない。
勝山館が解体される…。
とてもショックだ。
勝山館は僕の憧れの1つ、仙台という街を継承するためのシンボルだ。
勝山館とは
仙台がほこる300年以上の歴史のある蔵元・勝山
その勝山の迎賓館として建てられたのが勝山館。
住所は仙台市青葉区上杉2-1-50
激動の19世紀に仙台の顔として来訪者をもてなしてきた。
また、披露宴会場としても一流。
仙台で両家顔合わせといえば勝山館、いまだって「仙台 顔合わせ」のサジェクト検索で勝山館と出てくる。
由緒といわれ正しきサロン・建築物、それが勝山館。
コロナ禍における影響
コロナ禍において悪いニュースはたびたび見た。
道具屋ホリデイズ開店にあたり物件を観覧していた際も勝山館はほとんど休業中。
宴会・婚礼が激減したとのことで、2021年6月には営業終了の旨が地方ニュースに。
くしくも道具屋ホリデイズの開店とほぼ同時だった。ニュースには売却も検討、ともあった。
僕たちはそれでもお客様に道具屋ホリデイズを紹介する際に「上杉通りを勝山館から西にはいって~」と言い続けていた。
10月には売却決定のニュースもあったので、「いつか建物がなくなる」ということを理解できないほど僕も子供ではない。
2022/03/16の地震の影響
今年の3月、比較的大きな地震が仙台で起きた。
午後11時頃だ。地震直後にやってはいけないこととわかりながら僕は僕の店、道具屋ホリデイズに車を走らせる。
普段30分で着くほどの距離、通行止めもあり2時間ちかくかかっての到着…
ほっとしながら、周りをぐるりと歩いてパトロール。
勝山館にいくつかの車両がとまっている、建物古いからなにかあったのかな~ぐらいに思いながら、その日は帰った。
今回のニュースを見るとその時の地震が解体に踏み切る原因だということ。
地震によりスプリンクラーが誤作動、上階が水浸しになって修繕に莫大な費用が…とのことだ。
道具屋ホリデイズとの位置関係と上杉における勝山
当店と勝山館の位置関係も紹介しておこう。
ちなみに勝山館から南に位置するのが勝山公園。
勝山館から愛宕上杉通りを挟んで東に位置するオフィスビルは第三勝山ビルだ。
また、宮城県酒造会館も近くに存在する。
当店からみて南側からの来訪者様には「酒造会館から入って~」と説明する。
宮城県酒造組合の詳しい沿革や勝山との関係の密度は、僕には(勉強不足ゆえ)わかりかねる部分もあるが、勝山さんは当然蔵元として組合に所属している様子が伺える、また勝山さんから宮城県酒造組合会長に就任している方も何名も確認できる。
勝山レストランのOPENが予定
でもでも。
悪いニュースばかりではない。
先も紹介した勝山酒造旧蔵。
ニュースによってはその住所で「勝山レストラン(仮称?媒体によっては名称未定とも)」のオープンが予定されているとのこと。
たしかに「レストランのオープニングスタッフ」を募集しているのも求人サイトで確認できた。
今夏のOPEN予定とのこと。
勝山館はなくなってしまうかもしれないけど、シンボルとして勝山が仙台にあり続けることにはかわりない。
僕らのお店も勝山さんを目印にすることには変わりはなさそうだ。