7月のお知らせ
7月の「映画を鑑賞する会」は、二人の監督のデビュー作を取り上げたいと思います。
⭐7月8日(土)『エル プラネタ』⭐
あらすじ:破産寸前の母が暮らすスペインの田舎町に帰ってきた駆け出しのデザイナー・レオ。親子は崖っぷちに追い込まれながらも、SNS映えする暮らしを目指してぎりぎりの日々を過ごしていた。そんなある日、2人はロンドンから来たという雑貨屋の店員と出会う。
『エル プラネタ』が描く“現実と虚構”
本作の監督および脚本、プロデュース、衣装デザイン、主演を全て務めたアマリア・ウルマンは、2014年にInstagramとFacebookでのパフォーマンス・アート「Excellences & Perfections」で脚光を浴び、ミレニアル世代を象徴するアーティストとして以降はGucciのクリエイティブデジタルプロジェクトなどで活躍しています。本作には、監督自身の体験が盛り込まれているそうで、舞台でもあるスペインのヒホンは監督が幼少期に引っ越してきた街。夏に各地からやってきた観光客は季節が変わると去っていき、街は閑散とする。監督が見た当時の様子は劇中でも映し出されます。2人から感じる危うさ、そして飾って生きる彼女たちのカッコよさをぜひ鑑賞しましょう。
⭐7月25日(土)『林檎とポラロイド』⭐
あらすじ:バスの中で目覚めた男は、記憶を失っていた。覚えているのはリンゴが好きなことだけ。男は治療のため、回復プログラム“新しい自分”に参加することに。毎日リンゴを食べ、さまざまなミッションをこなし、新たな経験をポラロイドに記録していくのだが…。
ハリウッド進出も決まったクリストス・ニク監督
記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界で、男が治療のために様々なミッションをこなし、新たな思い出を作っていく姿を描く「林檎とポラロイド」。リチャード・リンクレイター(「6才のボクが、大人になるまで。」)やヨルゴス・ランティモス(「女王陛下のお気に入り」)の助監督を務めたクリストス・ニクが、彼らの持ち味である奇抜なアイデアと人間への優しい眼差しを独自に昇華させて創り上げた鮮烈な初長編です。
ワールドプレミアとなった2020年ヴェネチア国際映画祭では、その独創的で普遍的な物語に「見事なまでに胸を打つ〈ガーディアン紙〉」「魂のこもった今日性のある映画〈ヴァラエティ誌〉」と絶賛が寄せられた。さらに監督に才能に惚れ込んだケイト・ブランシェットが、エグゼクティブ・プロデューサーとして参加することを熱望、新たにクレジットされる。
ケイト・ブランシェットは、パンデミック(コロナ禍)で「人とのつながりなしに、自分は存在するのか? 私たちは人の記憶の中に存在するのか?」と自分の存在について考え、「この映画はとても深いと感じた」と感想を述べています。
U-NEXTはウォッチパーティの機能がありませんので、同時視聴しながら「映画を鑑賞する会」内の「交流の輪」で語り合いましょう。
7月の「映画を鑑賞する会」に参加されたい方は、詳細をサークル内からご確認ください。何卒宜しくお願いします。
日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。