コメンタリーから魅る『ゴッドファーザーPARTⅡ』
あらすじ:幼いビトーが青年となり、やがてファミリーを築くまでの物語と、父のあとを継ぎドンとなったマイケルの父がそうであった頃と全く変わってしまった時代の中で苦悩と復讐の物語の二つの時代を交差しながら展開していく
コメンタリー:フランシス・フォード・コッポラ
『ゴッドファーザーPARTⅡ』は当初 製作するつもりのなかった映画だ。パラマウント社が続編製作の話を進めていて社長のブルドーン氏が私にこう言った。“ヒット作になる素材を放っておく手はない” と。だが私にとって1作目は嫌な思い出の連続だった。会社の重役やロバート・エヴァンスと再び関わるなど考えただけで嫌気がさした。そこで私は提案した “乗り気ではないが若手監督をつければ製作を担当する” 会社側はそれを承諾した。その後 私はある若手監督を会社側に推薦した。マーティン・スコセッシだ。エヴァンスは猛反対だった。1作目のキャスティングの時とまさに同じ状況だ。結局 引き受ける代わりにいくつかの条件を出した。第一に会社側やエヴァンスは一切口を挟まないこと。内容や脚本などすべてに関してだ 第二に100万ドルの報酬を要求した。当時の私にとって夢のような金額だった 第三にタイトルを『ゴッドファーザーPARTⅡ』と呼ぶこと。最初の2つの条件はすんなりと通ったが、タイトルに関しては反対された。1作目の後半の物語かと誤解を招くのでそれは困ると言うのだ。だが私は引かなかった。それで『PARTⅡ』になったわけだ。続編を『ロッキー4』などと呼ぶようになったのは、この映画以降のことだ
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日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。