ブレイキング・バッド
主人公はしがない化学の教師。学校では生徒になめられ、家庭では嫁の尻に敷かれる平凡な人生。そんな彼が末期の肺ガンで余命わずかとの宣告を受ける。茫然自失しながらも、残される家族のために彼が選んだ道は、教え子を巻き込んでの麻薬密造という内容。シーズン1では人を殺すなんてもってのほか!!真面目一辺倒な男が葛藤する姿が全編に映し出される。シーズンが進むごとにどんどん悪い男になっていく様は大変面白く、魅せられる。家族の為と言いながら金銭欲、権力欲のため、自分の人生を阻む者は容赦なく消し去ってゆく。良心の呵責が皆無なキャラに成り下がってゆくのに、主人公が魅力的なのはブライアン・クランクストンの演技力の賜物。ロバート・デ・ニーロが悪役を演じると魅せられてしまう。その感覚に似ている。最終章のシーズン5で主人公が悪に染まり、地獄の迷宮へと堕ちてゆく雄姿を拝めるので必見です。
日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。