#21 淡路島の猛暑日、サルたちが選ぶクールな避暑スポットをご紹介
2024年7月
梅雨明けと共に、淡路島モンキーセンターにも本格的な夏がやってきました。
快晴の日には、モンキーセンターから綺麗な景色も観ることができます。
しかし、こんなに綺麗な景色が見られる快晴の日ともなると、気温も上昇。
連日30℃を超える猛暑が続いています。
センターの様子は、24時間YouTubeでライブ配信されていますが、特に暑い日はライブ配信画面に映るサルが激減します。
YouTubeライブ配信のチャット欄を見ると「今日は少ないなー」と、サルの少なさに驚いたり、残念に思われている方からのコメントもチラホラ。
実際にモンキーセンターへ行っても、冬場の『もふもふパラダイス』の時とは全く違い、ご飯の時間以外は餌場の中心付近にいるサルは少なめです。
ということで
今回は【猛暑日、サル達はどんな場所で過ごしているのか】を観察してみました。
サルたちが選ぶクールな避暑スポット
①山から湧き出る水の近く
駐車場からサル山(餌場)に向かう為、坂道の方へ歩き始めると
日陰で、生い茂る草を食べているサルを見掛けました。
近くには、木の枝に座って葉っぱを食べているサルもいました。
翌日には、少し遠くに ちょこんと座っている子を発見。
横には水が流れ、石にもたれるように座っています。
手前には水にお尻をつけているような子も。
2人とも強い陽射しを避けて、日陰になっている場所を選んでいるようです。
実は、この駐車場付近、実際に気温は測ってはいませんが、サル山(餌場)と比べると少し涼しいのです。
山からの水が流れ、風が抜けるからか、私も休憩する為にサル山から下りて来た時には思わず「涼しいー!」と感じることが多いです。
※ご注意ください
駐車場やサル山(餌場)までの坂道周辺に居るサルは、群れから離れているサルが多く、非常に繊細でビビりなんだとか。
近づいて写真を撮ろうとしたり、からかったりすると、恐怖を感じて威嚇するような行動をすることが多いので、サル達を見掛けても相手にせず、スルーしてくださいね。
②ライブラリー(資料館)の中
ライブラリー(資料館)の中は、季節を問わずサル達のお気に入りの休憩スポットです。
屋根があるので雨風をしのぐことができ、暑い季節には強い陽射しを避けられます。
地面が土なのも、ひんやりして気持ちが良いのかも。
赤ちゃんを連れたママさん達も、よく集まっています。
ここは、他のサル達の揉め事にも巻き込まれにくいので、ひとりで動き回るようになった赤ちゃんを安心して遊ばせることができます。
ライブラリーに設置されているベンチの上も、冷たくて気持ち良さそう。
ここも、サル達のお昼寝スポットになっています。
このベンチには、少し年配のメス(マダム)が寝ていることが多い印象ですが、この時は群れのNo.3 マックン(マック)がゴロゴロしていました。
片足を壁に付けているもの、ひんやりさせる為でしょうか。
人間ぽくてなんとも可愛らしい姿です。
・番外編・サマーカット(夏毛)
夏の風物詩といえば、サル達の毛変わりも見逃せません。
このように生え変わりの時期は、頭頂部の色の変化が分かりやすいです。
群れのリーダー・ビッグも、頭のてっぺんの毛が短くなり、色も濃くなっています。
冬毛の時は、毛が長くふわふわ・もふもふで大きく見えていたオス達も、なんだかシュッとしています。
見た目の印象も変わるので、分かりやすい太郎さんでも歩き方やお腹のタプタプ具合を確認しないと分からない時があります。
こちらは大好きなマダムの1人、カギさん
彼女はみんなより、夏毛に変わるのが少し早いようです。
毎年、カッコいいカギさんの夏毛スタイルを見ると「夏が来たなー🌞」と実感します。
③サル文字広場(楽園)から海側周辺
サル文字広場(楽園)の芝生エリアは立ち入り禁止なので、望遠で撮影しました。
広場の端には、木がたくさんあります。
日陰になる所に注目すると、サル達が毛づくろいをしたり、寝転がっている様子が見られます。
元気に動き回る赤ちゃんと、傍で見守っている優しいママさん。
エサやり体験小屋の裏も涼しいようで、一番暑い時間帯でもサル達が集まっていることが多いです。
小屋の中には、大型扇風機が設置されています。
窓網にくっついていれば、扇風機の風も当たるし、エサやり体験が始まれば すぐにおやつがもらえる特等席のようです。
昨年末にできた、通り抜けできる見学スポットも、午後3時頃になると芝を食べにくるサルが増えます。
柔らかい芝をブチブチと音を立てながら、サラダバーのように食べているサルや、柔らかい芝生の上を走り回る子ザルもいました。
木も植えられているので、木陰で毛づくろい中の親子もいました。
海側に居たのは、群れのNo.6太郎
ここには『サル専用リゾートベンチ』があります。
海側にも木が植えられているので、日陰が多く、風が吹くと少し涼しく感じます。
④山の中
山の中はサル達のお家。
大きな木がたくさんあります。
直射日光が当たる場所が少ないので涼しく、落ち着く場所のようです。
逆光で写真は撮れませんでしたが、見上げると木の上で昼寝をしていたり、葉っぱを取って食べているサル達の姿が。
高い場所は地熱も避けられるし、風が通り気持ちが良いのでしょう。
この日の夕方、リーダー・ビッグを発見。
管理室方面を見ながら、ご飯(エサ撒き)が始まるのを待っているようでした。
山の中は来園者が立ち入ることができない場所。
静かに落ち着いて赤ちゃんを遊ばせたり、歩く練習をさせるのに都合がよいのか、赤ちゃん連れのママ達が集まっていました。
赤ちゃん達は友達と自由に遊び回り、ママ達は休憩したり毛づくろいでコミュニケーションを取っているようです。
「初めての出産、育児で分からないことだらけ。
おまけに毎日暑くて寝不足なんです💦」
「ひとりで頑張りすぎよー😧」
「みんなで育てたらいいの❣️」
「そういえば、今年はイクメンが多いらしいわよ🤭」
「仲良しのオスに面倒見てもらったら?」
なんて育児トークをしてるのかな?と妄想するのも楽しいです。
こちらはNo.2のチョウナン
冬毛の時は背中に毛が少ない部分があって心配していましたが、夏毛はしっかり生えています。
遠すぎて、スマホでは撮影できませんでしたが、山の奥の方、目視でギリギリ認識できる場所にも赤ちゃん連れのママや、オス猿らしき姿が見えました。
⑤見学しやすい場所にもいます
餌場と山の境目にある、サルと人間の共用ベンチ近くに居たのは
今年12歳になった メスのモンモです。
この場所は木陰で風がよく通ります。
来園者が涼める場所のひとつとして、ベンチが設けられています。
モンモもブロックにお腹を向けて、風を通しているようにも見えますね。
前日には同じ場所で、こんな可愛いシーンも見られました。
まるで家族みんなでお昼寝をしているような、ほっこりするシーン。
※みんな寝ているので、個体識別はできませんでした
おや?
子ザルが寝返りをしています。
人間の子どもと同じで、サルの子どもも寝相が悪くなるようですね。
傘屋根の下の土管型ベンチ付近にもいます。
こんな感じで、リラックスしている大人もいます。
ソテツの下に居たのは
マック(マックン)
子ザル達の面倒見が良いマックは、この時も子ザルの様子を見ながら、自分の毛づくろいをしていました。
こちらは#20『オスの子育てが進化?』でご紹介した
ガアラとメダカの娘です。
暑い夏には 特に大切な水分補給。
サル達が飲んでいるお水は、センター長さんが山から引いてきてくれた自然の水です。
猛暑日は『宝探し』感覚で
いかがだったでしょうか?
サル達も人間と同じで、暑い日は涼しくて、落ち着ける場所を好むようです。
もしかしたら、発情期(恋の季節)が秋から冬なのも、暑い時期は体力温存させる為なのかもしれませんね。
淡路島モンキーセンターでは、5月からたくさんの赤ちゃんが誕生しています。
出産のピークは過ぎていますが、こんな猛暑の中でも出産するサルもいます。
出産したばかりのママ猿は、いつも以上に警戒心が強いようです。
見学される場合は、近づきすぎないようにしてくださいね。
※この時も、他のサルを撮影する時よりも離れて撮影しました。
5月に生まれた赤ちゃん達は、ママから離れてお友達と一緒に遊ぶ時間も増えてきました。
1~2歳くらいの子ザル達が、赤ちゃんをお世話する姿も愛らしく、見ているとニヤニヤしてしまいます。
そして、暑くても子ザル達は元気いっぱいです。
涼しい場所で追いかけっこをしたり、プロレス遊びを楽しんでいます。
日陰、木陰だけではなく、ちょっと見上げると気持ち良さそうに木の上で寝ているサルも居るかもしれません。
この夏
モンキーセンターを訪問される方は
『宝探し』をする感覚で、涼しそうな場所をチェックしてみてくださいね。
モンキーセンター訪問をご検討中の方は、ぜひご一読ください。
淡路島モンキーセンター 公認 ガイドブック
「淡路ザル好き」がご紹介
淡路島モンキーセンターの楽しみ方
淡路島モンキーセンターの情報はホームページでご確認ください
淡路島モンキーセンター Instagram
https://www.instagram.com/tororo0319/
sora.11sora Instagram
https://www.instagram.com/sora.11sora?igsh=MWc0Zjl3aXc2bWZ5MQ%3D%3D