
海外移住デビューに香港が良い理由
新年明けましておめでとうございます!
記事を読んでいただき、ありがとうございます。
新年の幕開けに画像を変えてみました。香港スタイルの朝ごはんです。
早速ですが、円安が続く昨今、海外で働いてみたい方はいるのではないでしょうか。
今回は、初の海外移住として香港をオススメしたい理由を3点、発信したいと思います。
とはいえ今は人気がない香港
冒頭からネガティブな話題かい!となりますが、オススメポイントを羅列する前に、少し現実的な話から。
2019年の大規模デモや国家安全条例の可決により、近年、香港のイメージが良くなく、以前ほど人気がなくなりました。
さらに、前回の家探しの記事でもお伝えしたように、香港の生活費はとても高いです。駐在員の生活費ランキングも堂々の世界1位らしいです。
世界の各都市で外国人駐在員が生活するのに必要な費用を比べたランキングの2024年版が17日に発表された。1位は3年連続で香港、2位も昨年と同じシンガポールだった。
そんなに物価が高い中、駐在員でもないのに生活できるのか?
と、不安に思う人もいると思います。
しかし物価が高い分、給与水準も日本より高いです。
香港で働く日本人の平均年収と現地の平均年収は以下の通りです。日本人の平均年収:24万~60万香港ドル(450万~1100万円)
現地の平均年収:30万3000香港ドル(580万円)
更にタックスヘイブンの香港は、社会保険料や住民税もなく所得税のみ引かれるので、手取り金額は日本より多いです。
※ 前提として、単身で移住する場合で考えております。お子さんやご家族帯同の場合は、教育費やより広くて高い家賃が必要になるかと思いますので上記に限りません。
前置きが長くなってしまいましたが、生活費は高くとも生活ができることをお伝えしたうえで、それでは、香港をおすすめする理由を下記に記載したいと思います。
1.仕事における効率、スピード感が身につく
まずは香港の仕事の話から。
香港人と働いていてまず実感したのが、意思決定が速いことです。
日本は組織において各部門の「承認」が必要で一つのプロジェクトが決まるのが遅いと感じます。
また材料や情報が揃ってから、周りの同意を得たうえで順序立てて進めるといった印象です。
一方で香港はすぐやる。突貫工事のイメージです。
たとえ20%しか決まっていなくとも進めながら組み立てていき、間違った指示であればすぐ軌道修正して進めていくといった感じです。
また、業界にもよるかと思いますが、香港人はメールではなく、whatsapp(チャット)で取引先とやり取りをします。
営業担当は、チャットで見積りをすぐに連絡をし、先方も数分後に "OK"の二つ返事ですぐ受注。
なぜ、スピード勝負か香港人の同僚に尋ねてみたところ、「もたもたしていたら、すぐに他社と契約されてしまうから」とのこと。
この点に関しては、日本との違いがあり、香港人は良くも悪くもとてもドライです。
日本では、「〇〇さんの紹介だから。」「営業の△△さんにお願いしたいから。」など、多少時間がかかっても、感情や義理があるので、レスポンスの速さや価格と同様に、営業窓口の人柄も受注が決まる要素に入ると思っています。
しかし、香港ではレスポンスの速さ、価格、目新しさが重視されている印象があり、以前使っていた取引先でなくとも、即レスで価格条件が合えば、新規受注できる傾向があるかなと思っています。
これは香港に限らず、グローバルスタンダードではないかと思っており、スピード感は日々とても勉強になります。
2.複数の語学力が身につく
昨今、英語が話せる日本人、もしくは中国語が話せる日本人は増えてきており、3ヶ国語以上のマルチリンガルでないと市場価値で差がつけられないと個人的に感じております。
香港はやる気さえあれば、複数の言語を身につけられる環境だと思います。その理由として、①外国人の多さ、②香港人の言語教育 の2点から考えられます。
まず外国人に関して、かつてはアジアの金融ハブといわれた香港は依然として国際都市です。
香港島側には欧米系の金融企業が進出しており、街を歩けば会社員だけではなく、レストランや小売店でも欧米人を見かけます。
次に香港人の言語教育に関して、1997年までイギリス領であったことから、香港人は母語の広東語だけではなく、英語を話せる人が多いです。最近では小学校の授業で中国語の授業があるそうで、中国語も堪能です。
また、親日国でもあるので日本語を話せる人もいます。肌感5%ぐらいは話せる印象です。
彼らの語学能力の高さは本当に尊敬します。
(余談ですが、語学が堪能なので、ある言葉が通じないとなるとすぐ違う言語で悪口も言います。頭の回転も速いです。)
上記背景から、場所や環境に応じて、色々な言語を学べる、話せる機会も多いので、マルチリンガルになれる機会は他国より恵まれているのではと思います。
3.日本から近い
これに尽きます。
2.の語学の面では、実はシンガポールも同じ国際都市なので、似ている環境ではあります。
しかし、念押しで香港をオススメしたいのは、日本から約4時間で行ける近さです。
新幹線「こだま」で東京⇔大阪間を移動する時間と変わらないではありませんか。
もし日本に急用ができた場合、航空会社は5-6社(JAL,ANA,キャセイ,香港エキスプレス,香港航空, Peach(KIXのみ))、毎日複数の便が就航しているのですぐに日本に帰ることができる点は、海外初心者でも安心ではと思います。
他にも日本食が多い点、ご飯が美味しいなど個人の偏った意見もどんどん出てきてしまうので、百聞は一見にしかず。
興味を持った方は、ぜひ一度、香港に旅行でいらしてみてください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!