「Acura」アニメシリーズ『Type S: Chiaki’s Journey』S2邦訳
2022年1月に公開されたシーズン1に続き2023年春、Acuraの広告アニメシリーズ「Type S: チアキのジャーニー」が帰ってきました。今回のレースの舞台も実在のコースで、コロラド州のパイクスピーク。チアキは6月発売開始予定の新型インテグラ・タイプSを駆っており、レースの歴史に詳しい人ならピンとくるようなオマージュもあちこちに散りばめられているそう。そしてS2にきておじさんと姪っ子の師弟兼バディもの、という側面がより明確になった気も。以下、邦訳を置いておきます。
第1話 「因縁」
P: 速いな。親父そっくりじゃないか。
ノボル: 例の話ならもう、ロングビーチで断ったはずだ。
P: お前に聞きに来たワケじゃねぇよ。
ノボル: あいつの父親相手の話なら、どんなに良かったか……。
P: もう前へ進めって。俺のチームに空きがある。姪っ子の邪魔はしてやるな。
チアキ: 今の、速かったでしょ。
P: トラックレコードだ。パイクスピークで待ってるぜ、チアキ。チームへようこそ。
チアキ: 待ってよ、パイクスピーク!? マジで!?
ノボル: チアキ。お前に知っておいてもらいたいことがある。
第2話 「イチロー」
(パイクスピーク
1997年)
ノボル: お前の父親は凄腕のドライバーだった。俺たちチームは負け知らずでな。
P: 嵐より疾く走るっきゃねぇな。
ノボル: Pは当時のチームメイトだ。
ノボル: ドンピシャな気合いの入れ方じゃないか──そう思っていた。
ノボル: 俺たちは若く、野心に駆られて、自分たちの限界に挑もうとしていたんだ。
ノボル: イチロー! この雪嵐はやばいぞ。やはり──
P: 雪なんか溶かしてやれって!
ノボル: 何だってあんな山で戦いたいんだ、チアキ。
チアキ: 父さんがやり残したことにケリをつける。
チアキ: 自分のため。自分と、おじさんのためだよ。
第3話 「カタルシス」
ノボル: パイクスピークはねじ伏せられない山じゃない。が、舐めてかかるな。
ノボル: 嵐の中の花のごとく、吹き付ける風のままにしなるんだ。
ノボル: クルマにありったけのグリップをつけてやる。
ノボル: なくてはならない精密性と、パワーもな。
ノボル: あとはお前次第だ。
チアキ: お父さん。お父さんのために走るね。
第4話 「同じチーム」
ノボル: 第2レグにさしかかるぞ!
ノボル: チアキ!
P: 雪嵐がやばいな。スピードを落とすか。
チアキ: 任せて。このままいける!
ノボル: 忘れるな。
チアキ: 風のままに、しなる。
P: 帰ってきたぞ!!
( ゴール
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム)
チアキ: やった!!
ノボル: チアキ! 見事だったぞ!
チアキ: 違う。見事なのは、あたしたちだよ。
The End?
30秒トレイラー
ノボル: ロングビーチの街地コースとはわけが違う。
ノボル: パイクスピークだぞ。
ノボル: 全長約20キロの凍結した山岳コース。
ノボル: 魔のコーナーの総数は156ヶ所にも及ぶ。
ノボル: 高低差1,400メートル超のヒルクライムだ。
ノボル: なんだってあんな山で戦いたいんだ、チアキ。
チアキ: 父さんのやり残したことに、ケリをつける。
チアキ: お父さんのために走るよ。