Vancouver International Film Festival (1) 初参戦 October 4, 2021
2021/10/05 の記事です。
VIFF / Vancouver International Film Festival
バンクーバーに移住してきて初めての10月。VIFFなるものが開催されると知って心待ちにしていた。今年はなんと the 40th だそうな。
学生用チケットを購入
れっきとした留学生なので学生パック(4枚でCAD32.00)を購入。そこからどうすれば目当ての作品のチケットが取れるのか説明が無い。わからないなりに自分でいろいろ試して、学生パックを使って映画4本のチケットを予約した。
私としては自分はれっきとした学生なのだけれど学生チケットはID提示が必要と知り、やはりちょっとビビる。「カナダでは誰もがいくつになっても学生に戻るのは普通のことなんですよ」などとバイト先エージェントのビデオで自ら吹聴しているけれど、この年でも学生チケット買って大丈夫か?と実は心配になる。
私が通っているのは小規模なカレッジなので学生証が無い。ID提示の際に学生であることの証明には学校からの Letter of Acceptance と Study Permit を持参するしかないなと思っていたところ、私のこの事情を聞いたカレッジが学生証を発行してくれた。ありがたいことです。
入館
そして本日、晴れて VIFF 初参戦。場所は Vancouver Playhouse。1000人規模の劇場。
まずは列に並んで入館。当然 Vaccine Card とIDの提示。これは箱に入るための手続きなのでIDは普段使っているBCIDでよし。第2関門でチケットのスキャン。
チケットをネットで購入した際に「チケットをメールで送りました」という画面が出てきたのだけれどメールが一向に届かなかった。上映前日にでも送ってくれるのかしらね、とのんきに待っていたのだけれど当日になっても送られてこないので、購入レシートを持参。
スキャン係のスタッフもスキャンすることしか知らず、バーコードを持たない私をどう扱えばいいのかわからないとおたおたする。このあたりカナダは自分の仕事の範囲がきっちり決まっていて範疇外のことは本当に知らないし手伝ってくれようともしない。それが当たり前なので腹も立たないけれど。
Supervisor のようなスタッフが Box Office で紙のチケットを発行してもらってくださいと連れていってくれた。Box Office のスタッフも「今日初めてこの席に座りました」みたいな何もわかっていない人だったけれどどうにかバーコードのついた紙チケットを発行してもらった。
先程入館したのに外の Box Office に連れて行かれたので再入館になる。「Vaccine Card もうスキャン済みです」と言ったものの再度スキャンさせられた。まあ仕方ないわね。
そしてチケットのスキャンもあっけなく通過。
この直前に My Account をチェックしてみて、登録した email address が間違っていたことに気付いた。そりゃメールでチケット送られてこないわけね。
入場
上映30分前に入ったのでまだガラガラで席は選び放題。あちこちの席に黒や赤の布でカバーが被せてある。多分この席は座っちゃダメなのだろうなと、カバーの無い席に座った。
後から入って来る客とスタッフの会話から、その布は Social Distance を取る為のもので、自分の席の両側を空けておきたければ座席に布を被せれば良いと聞こえてきた。
え?自分で好きに座ってカバー移動してもいいの?そうなのか。いかにもカナダだなと感じる。1人で来る人もいれば複数人で来る人もいるだろう。3人や4人で来て並んで座りたいのに座席のブロックが固定だったら皆で一緒に座れないもんね。日本だったらブロックする座席は決められていて、それを変更などできないだろうな、なんて思ったりも。
カバーの被っている席を選んで自分の左右の席にそこら辺から取ってきたカバーを掛けた。この方法、カンペキだな。
上映開始・・・と思ったら
場内が明るい間は様々なCMがスクリーンに流されている。それはどこでも同じ。そして暗くなる。いよいよ『殺出個黄昏』の上映。
と思ったらCMにしてはちょっと違うフッテージが流れ始める。
なんと Musqueam, Squamish, Tsleil-Waututh といった先住民の方たちが、それぞれの言葉と英語で話し、楽器を演奏し、歌い、自分たちにスポットを当ててくれた VIFF に感謝すると微笑みかけてくる。先住民に関する悲しい歴史が広く注目され、9月30日が「National Day for Truth and Reconciliation」という祝日に制定された今年だから、こうやって先住民の方達への注目と配慮がなされているのか、やはりダイバーシティを謳う国だけあるなと思ったり、かたや、ここで感謝を語る先住民の方達は本当に心の底からそう思っているのだろうか、言わされているのではないだろうか、という邪推もしてみたり。
これが結局15分ほどもあって、ようやく待ちに待った『殺出個黄昏』の上映。席の確保の為に私にしては早めから座っていたというのに、この15分のロスのせいで途中でトイレに行きたくなったらどうしよう・・・などと変な心配をしつつスクリーンに現れた制作会社のロゴに気持ちを切り替える。
『殺出個黄昏』については次の note にて。
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