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過程を楽しむ
何かを達成したのに、空虚感を抱いたり、結局のところ何も身についていない、と感じることがあった。
長い間、私は、結果やゴールを目的と捉え、過程がただの手段になっていた。ある意味、結果さえ手に入れば、過程は軽視してもいいとさえ思っていたような気がする。面倒だと思いながら、仕方なく過程に取り組んでいた。
そんな後ろ向きで消極的な態度で物事に取り組んでも、得られるものは少ない。例えゴールを達成したとしても、それは空虚で上部だけのものだ。それでは本末転倒なのではないか。
数年前、過程を楽しんで続けていたら、結果がついてくるという方が健全な考え方であり、取り組み方だと気づいた。それに気づいてから、自分の考え方や態度を変えようと心掛けている。
過程の一つ一つに意味がある。それらを丁寧に行い、続けていくことで、身につくことや学ぶことがある。つまらなく思える過程にも、小さな発見や楽しみを見つけることができるかもしれない。乗り気がしないという感情をやり過ごしながら、過程をこなし、できるだけそのプロセスを楽しむことで人生ももっと楽しめるようになる。
これは、私の人生観を大きく変える気づきだった。なぜなら、人生の大部分は過程だからだ。大きな結果なんて、なかなか出るものでもないし、もしかしたらゴールに辿り着けないかもしれない。それでも、過程を楽しんでいたら、つまり日々の営みを楽しんでいたら、それは良い人生なのではないか。
そう思えるようになってから、日々の生活を積極的に、ポジティブに送れるようになってきた。
幸せな人生は、楽しく充実した日々が積み重なってできるものだ。私も、できるだけ明るく、前向きな気持ちで毎日を過ごしたい。