見出し画像

映像作品の影響

読書・執筆遍歴に続いて、私の人生観や世界観がどのように映像作品に影響されてきたかを考えてみたい。

ここでの映像作品とは、映画、テレビ、動画などを広義で含む。

まず初めに、私に深い印象を残した三大作品を選んでみたい。

  1. 「世界不思議発見」ー 海外への憧れを持ったきっかけ。ある意味、原点。

  2. 「インセプション」ー 映像美と深い哲学的ストーリーに衝撃を受けた。今までにない映画。

  3. 「クルエラ」ー パンク音楽とファッション。映像の力を感じた。コスチュームデザインもストーリーも素晴らしい。

では、詳しく振り返ってみよう。

子供時代:テレビがくれた海外への憧れ

私は、日本のドラマやバラエティをあまり観ない。Netflixなども含めて。ポリシーがあって観ないというより、子供の頃から一人でいるときにテレビを観る習慣があまりなかった。あと、海外生活が長いので、日本のテレビを見るのはいつも少しハードルが高かった。

でも、小学生の頃に好きだった番組が幾つかある。「世界不思議発見」、「アメリカ横断ウルトラクイズ」、「笑点」、「サザエさん」、「ゲゲゲの鬼太郎」、「日本昔話」。ここらへんだろうか。家族も一緒に観ていたと思う。

特に、「世界不思議発見」と「アメリカ横断ウルトラクイズ」は、私に多大な影響を与えた。世界中を旅するミステリーハンターや、アメリカを渡り歩く挑戦者たち。彼らは私に海外への憧れを抱かせた。

私はミステリーハンターのお姉さんになりたかった。その憧れが積もり積もって、留学に繋がり今の私があるような気がする。

大人になって:歴史ドラマと安心できるコメディ

BBCの歴史ドラマが好きで幾つか観ている。大人になってからだが、「ローマ」、「ザ・チューダーズ」、「ホワイト・クイーン」には夢中になった。歴史フィクションだけど、どこまでが史実かわからなくなり、私の中で、その時代のイメージがこれらのドラマで固められている。

歴史ドラマでは、名前しか知らなかった遠い昔の人物が、キャラクターとなって生き生きと動き出し、歴史という物語を紡いでいく。歴史に人間味が生まれる。そこがこのジャンルに惹かれる理由だと思う。

家族と一緒に、「フレンズ」と「モダンファミリー」は大体観ている。大事件が起こらないのがいい。安心して観ていられる。日常生活を面白おかしく描くのは難しいタスクだろう。すごくドラマチックなことが起こるわけでもないのに、何シーズンも継続して、面白いエピソードを作る脚本家や制作のチームはやはり優れているのだと思う。

遠い昔、「24」を観たことがある。面白かったけど、現実に起こったらとか考えると怖くなった。アクションものは、気分が乗らない限りあまり観ない。

映画の世界:記憶に残っている作品たち

映画はそれなりに観ているが、そこまで詳しい訳ではない。たまに映画館の大きいスクリーンで集中して観ると楽しい。

小学生の頃は、80年代だったので、やはり「グーニーズ」と「ネバーエンディングストーリー」は外せない。「エドワード・シザーハンズ」も印象に残っている。

中学生の頃は、社会的というかシリアスなテーマの映画を選んで見ていた。「シンドラーのリスト」を何故か一人で映画館まで観にいった覚えがある。多感な時期の私には衝撃的過ぎたかもしれない。でも、辛く悲しい歴史から目を背けてはいけないと思っていた。今は辛くなるような映画は観られなくなった。

高校では、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」、「デッド・ポエット・ソサエティ」、あと友達が好きでよく観ていた「エース・ヴェンチュラ」。

大学は、「オースティン・パワーズ」シリーズ、「キッズ」、「トレインスポッティング」あたりをよく観ていた。特に「オースティン・パワーズ」でイギリスのユーモアに興味を持ち、モンティ・パイソンの映画も幾つか観た。

イタリア映画だと、「ニュー・シネマ・パラダイス」と「ライフ・イズ・ビューティフル」。フランス映画では、「アメリー」と「憎しみ」を観たが、それくらい。

後は、定番のハリウッド映画は大体観ている。「ジュラシック・パーク」、「ハリーポッター」、「ロード・オブ・ザ・リング」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」など。どれもやはり面白い。「トップ・ガン」や「ボーン」シリーズも観た。「アベンジャーズ」シリーズと「スターウォーズ」シリーズもほとんど観ている。

「ゴジラ」は日米のものを幾つか観た。ゴジラの破壊ぶりが圧巻で、結構好きだ。

子供が小さい頃は、一緒にディズニーやピクサーのアニメを数えきれないほど観た。私個人は、子供時代にほとんどディズニーを観たことがなかったので、古い映画も大人になってから観た。ディズニーは素晴らしいと思う。クリエイティブな意味でも、ビジネス的な意味でも。

ピクサーの短編アニメーション「バオ」もほんの数分の映画なのに、深く感動した。心臓を鷲掴みされたようだった。

「怪盗グルー」と「ミニオンズ」シリーズも好きだ。何度も観ている。私にとって、楽しくて幸せな気持ちになる映画だ。

「デューン」シリーズも面白い。私の中で最近のヒットだ。すごく壮大な世界観。映像美だけでなく、演技やコスチュームデザインも素晴らしい。

クリストファー・ノーランの手掛けた「インセプション」と「インターステラー」。その美しい映像と哲学的なストーリーに引き込まれた。観るたびに新たな発見がある。

最後に、そのビビッドな世界観に感動した「クルエラ」。70年代、ロンドン。パンク音楽とファッション。時代と文化的背景の描写。映画の力を強く感じた。コスチュームデザインは一見の価値あり。

YouTubeという私の学び場

ここ五年ほど、YouTubeの動画を結構観ている。学習、効率化、旅行、語学、インテリア、美容などの動画が主だ。あまり長くないものが多くて、10~30分ほどの自分の興味のある動画を探して見れるのが便利だ。

動画から学んだことがたくさんある。タスク管理や時間術を取り入れることによって、日々の生活に余裕が生まれた。そして、旅行の計画を立てるとき、旅Vlogはとても役に立っている。誰でもクリエイターになれる画期的なプラットフォームだと思う。

作業中に観ることが多い。料理中や、音声だけ聴きながら家事したり。後は、刺し子しながらゆっくり観るのも好きだ。リラックスできる時間。

ダラダラ観ないようには気をつけているが、これがなかなか難しい。

最後に

もちろん、ここに書いた以外にも、観た映画やドラマもある。でも、主たるところは上記だ。

書きながら気づいたが、映像作品は私に海外への憧れや歴史への興味、クリエイティブな刺激を与えてくれた。実は、読書とは違う形で映像作品も私の世界観に大きな影響を与えてきたのかもしれない。

文章だから描写できること、映像だから描写できること。それぞれあると思う。そのどちらも享受できる現代の私たちは恵まれていると感じる。


いいなと思ったら応援しよう!