見出し画像

貳零貳肆年七月二十四日星期三『我返嚟係攞返屬於我自己嘅嘢!』

【音】
ngo5 faan1 lai4 hai6 lo5 faan1 suk6 jyu1 ngo5 zi6 gei2 ge3 ye6
出典:粵語審音配詞字庫

【意】
自分のものを取り戻すために帰ってきたんだ!

【出典】
1986年の香港映画『英雄本色 A Better Tomorrow』で、Mark哥(周潤發)は豪哥(狄龍)が3年後に刑期を終えて出てくるのを待っていた。豪哥にまた黒社会へ戻って欲しいのではなく、一緒に自分の大切なものを取り戻したい、そして自分がどんな人間なのかをわからせてやりたい、と思っているだけであった。

【解説】
もともとが自分のものであれば「攞」と言えるが、自分のものでなければ「偷」や「搶」と言われる。

【補充】
聞くところによると、この部分の物語の運びは、スランプに陥っていた二人の現実世界における英雄のことだという。台湾から戻ってきた吳宇森は自分自身を取り戻そうと思っていたし、周潤發は当時「票房毒藥=興行成績の毒薬」と呼ばれており、なんとかしてそこから抜け出したいと思っていた。この作品で二人は「俺はできる奴なんだ」ということを証明してみせようとした。そしてこのセリフは爆薬のように、映画と人生の輝きを爆発して見せたのだ。

【Copyright】
貳零貳肆年 廣東話通曆『流金香港歲月 影界傳流的廣東話』

いいなと思ったら応援しよう!