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個人、組織 主将4年#9小川祐樹
こんにちは。こんばんは。今年度の主将を務めました4年•総グロ•小川 祐樹です。
引退ブログの筆を執る番が来ました。私はブログ文化が好きなので、去年は先輩たちが書いてくれず、かなり悲しかったです。今年は、同期全員に書かせたいです。
(きっかけは友人二人からの誘いで、中学からバスケを始めました。純粋にバスケを楽しんだ時期でもあり、顧問と分かり合えずに投げ出したりもした、中学時代でした。高校時代は、チームが同じ熱量にならない•まとまらないことに毎日苛立ち、コロナで大会は1回しか出来ずと散々でした。順風満帆とは行かないバスケキャリアを歩んできました。そして大学では、入学早々に出会った希と、サークルの新歓にいた安藤を捕まえて練習に行き、「大学4年間、遊び呆けたくない•まだ成長できる」という想いから入部を決めました。)
本題に入ります。大学の4年間という代え難い時間の中で、学生なりにも得た経験があったと思っています。赤裸々に書きたいと思います。
自分、個人
物事に取り組む上で大事なことは、「揺るがない軸•想い•目標」、「自分の選択と行動への責任感」を持てるか、だと思っています。私は、副将•主将とチームを牽引する立場でした。「役職が人を変える」という言葉をよく聞きます。この言葉の真意は、役職が与えられることで、自分の中に軸•考え•責任が生まれることにあると解釈しています。例えば、私であれば、
•4部で活躍したい
•プレーでチームを引っ張りたい
•部に対して誠実な主将でありたい
揺るがない想いがありました。だからこそ、代替わりした瞬間から最後まで、全身全霊で臨めたのだと思っています。
部活に所属する上で、「バスケが好き」という気持ちはただの前提です。その前提に立ち、"その日の気分と周りに左右されない軸や強い願望を持って、量をこなし、部活に臨めていれば"と、4年生になってから過去10年間を悔いることも私にはよくありました。
同時に、自分自身への責任感も対となって大切なものです。自分の態度•現状は、自身の選択と行動で成り立っていると思います。運やセンス、理不尽な出来事や環境など、多くの要素があり、簡単には言えません。それでも、"現在進行形"の自分の態度•言動は、自分の選択です。この自覚が、大袈裟に言えば、「自分自身への主体性」に繋がると私は身をもって知りました。他人と周りの環境を変化させることは本当に難しい。ただ、いつでもすぐに変えられるものは、いつでも「今の自分」だけです。
組織
我々の部活も1つの組織です。チームをまとめる立場にいると、「強い組織とは?」「どうすれば作れるのか?」と嫌でも悩みます。私の中で強さとは、"チームが同じ方向を向いている"上で、"何ができるか•何が求められているのかを自ら考え、周りと共に試行錯誤できる人間が集まっていること"です。言い換えれば、自己犠牲を厭わない、当事者意識を持った集団です。部活では、試合に絡める者、そうでない者、エースと呼ばれる人間、そうではない人間、意見が通りやすい人、発言力のない人、色々な人がどうしても生まれます。実際の所、全員の意見を汲むことも出来なければ、誰かを理不尽な目に合わせてしまう、切り捨てることさえ多々あるのが組織運営です。
高校の頃であれば、絶対的な顧問がいて、強制的に従わざるを得ない状況にいた人が殆どでしょう。しかし上智では、"この指導者の下でバスケをしよう"という動機からメンバーが集まる訳でもなく、スタッフが毎日指導できず半分が学生主体の環境です。だからこそ、個人の考え方や姿勢は、特に悪ければ悪いほど、簡単に伝播します。皆が納得のいく状況は作れず、絶対的な指導者に週5日従うという選択肢もない中、チームにどれだけプラスに働く個性を 役割を見つけられるか。役職、学年、選手•マネージャー関係なく、個性/役割/出来ることを、自発的に追求して、一貫して体現できるかが鍵だと私は思っています。試合•引退前だけとか、負けが続いてからとか、「後出し」なタイミングで動きだすのは嫌いです。こうした姿勢や考え方は、一貫していて初めて大きな意味を成し得ます。シーズン中はこの点を、どう伝えればいいか、時代錯誤な対応をしてでも、と悩みました。結局、納得できる解は出せませんでした。いつか気づくだろう、言わなくても分かるだろうと、ぶつかる勇気がありませんでした。ただ、やはり、端緒を開けるのは、最上級生と主将の作る基盤なのだと今だからこそ強く思います。
試合で勝ち切れる強さは絶対として、定性的にも強さのあるチームが私は大好きです。今年は"強い上智"を作りたいと渇望し、身を削ってきたつもりでした。結果、それは叶わず、悔しいです本当に悔しいです。その原因は一重に、自分であり、これまで費やしてきた時間の少なさと質の低さでした。
それでも、私には上智への愛着と誇りがあります。これだけは、部に関わる全員に持って欲しいと強く願っています。くどくど小っ恥ずかしいことを書きましたが、活躍できれば勝てれば充分に楽しいことは間違いないです。
OB•OGの皆様へ
今シーズンも、ご支援•ご声援のほど本当にありがとうございました。皆様との繋がりは1つの文化であり、力です。来年度は5部からの再出発となりますが、変わらぬご支援•ご声援のほど、よろしくお願いします。私もOBとして上智大学男子バスケットボール部の一助になれればと思っています。
最後に
家族、部員、友人、多くの人に支えられて、4年間やり遂げられました。本当にありがとうございました。何にも代え難い4年間でした。
気づけば2000字を超えていました。まだまだ書き足したいことはありますが、終わりにしたいと思います。長くなりましたが、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。以上で終わります。
4年 主将•小川祐樹