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『挫折も思い出も感謝も全てを出し切る大会に』 4年・#88 井上知紀

こんにちは。最近体調が優れない井上知紀です。22、いや20歳を超えたあたりから明らかな体の衰えを感じます。よくいる「18歳とか若!」みたいな衰えマウントをとる大学生なんかではなくて、本当に疲労や体力の回復に時間がかかるようになったと思います。今までは見向きもしなかった栄養ドリンクコーナーに最近はしゃがんで観察するくらいにはなりました。

栄養管理に問題があるのか、睡眠に問題があるのか、年齢を言い訳にしていますが単純に自分の体調管理でどうにかなるものなら誰か教えてください。お金は常に無いので、最大の感謝の気持ちで支払います。

更に大学1年生の終わりから続くコロナ。冒頭で述べた通り、最近風邪を引きやすく、それがコロナじゃないのが不幸中の幸いではありますが、体調不良になるとすぐ頭には“コロナウイルス”という言葉が浮かびます。そんな日々に精神的にも敏感になり冷や汗も常々かかされています。コロナによってあらゆることで生きづらさを感じることもありますが、そんな中でもバスケットボールを続けているのにはやはりバスケットボールに対する熱が冷めないからだし、むしろ高めです。

高校時代、「大学ではもう絶対にバスケはしません誓います」と部活の同期に言い続けて、今ではしっかりフラグ回収したことについていじられていますが、結局続けているのには率直に楽しいと思えるからだと思います。でもこういうことを言った途端に突然楽しくなくなるみたいなことが起こりそうなので、“今現在は”ってことにしときます。というのも自分は何かと発言したことと反対のことが起こることがしばしばしあるので保険をかけときます。


なぜ今も楽しいと感じるのかなと考えたとき、まず競技自体の成長や楽しさを感じられること。次に部活のメンバーといるのが楽しい。そして何より大学バスケで学べることが本当に多かったからだと思います。

というのも大学バスケの中で、今までの経験や思考をやっと言語化できるようになった機会が増えたからだと思います。それも今まで足枷になっていた辛い挫折経験や試合の勝ち負け等に対する漠然とした恐怖や不安、モヤモヤが数知れずあったのですが、それらのことに自分なりの向き合い方ができるようになったと思います。

具体的な内容をここで話すつもりはありませんし、自分がやっと言語化できたことなんて周りからしてみれば大したことないかもしれません。それでも自分なりに出した現在の答えは、自分を精神的に成長させて、それがプレーにも影響して、といった形で大きな収穫を得ました。 

しかしこの収穫は、決して自ら切り開いて得られたとかいった立派なものではなくて、周りの仲間が自分の考えを変える機会を沢山提供してくれた偶然の産物だと思います。

けれどその偶然を作り出せたのは、沢山の後悔から逃げずにバスケを継続したからで、根性なしの自分が胸を張れる数少ないスポーツマン魂のおかげ。だと思いたいです(笑)


しかし競技歴10年でようやく得た成長もありながら、もう間もなく学生バスケの終わりを迎えています。

コロナ禍で沢山もどかしい思いもしましたが、ありがたいことに今年は大学1年生以来の完全体のリーグ戦が開催され、完全燃焼できる場が残っています。

悲観的思考が取り柄の私からすれば、もしかしたらそんな恵まれた機会でいても、怪我で離脱するかもしれない、不調で終わるかもしれない、そんな不安も正直ありますが、確かに何が起こるかわからないのがリーグ戦です。どんなことがあっても、気持ちでは負けない、今までの経験を力に変えて、とにかく目の前のことに集中し続けます。


こうした私の思いを発散できる環境を常日頃から支えてくださるOBOG方や保護者方、今大会の開催に当たる関係者方をはじめ、本当に数多くの皆様の支えがあって私たちがいます。そうした方々への感謝を全力で部活に取り組む姿勢で示していきたいと思いますので、引退までの残り数か月も、ご支援ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

(4年 井上知紀)


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