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独学1ヶ月で二級建築士学科を通過した話

今年の一級建築士学科試験まで残り146日。

今日はようやく一級の勉強を再開しました。今日の勉強ノートは復習を兼ねて明日書くとして、今日のnoteは一年半前に取った二級建築士の学科攻略法を振り返ることにします。

○ 管理建築士を見据えた二級建築士の取得

その前に、どうせ一級と取るのになぜわざわざ二級を取るかというと、いたって単純な動機です。管理建築士は建築士資格を取った年から数えて3年間経たなければ取れない。一級建築士を取るのはまず足りない一年間の実務経験を積んで、その後仮に一発合格したとしても、管理建築士までいくのは大学院卒業後最短5年かかります。一方在学中二級を取ってしまえば、最短で卒業後3年で管理建築士を取得できます。この2年間はかなりでかい。加えて、二級先に取った方が、一級の勉強負担が若干軽減すると考えたのも一つの動機です。

しかし大学院生の私はもちろん資格学校に通えるほどの財力もなければ、資格のためにローンを組むつもりもない。そして子供の送り迎えもあって物理的に資格学校に通学することができない。そもそも資格学校というのは、勉強が苦手な人を無理矢理軌道に乗せて勉強させるためにあるもので、高い学費を払った分多少は頑張るという心理が働くから成り立つ部分があると思っている。とりあえず独学でやってみる。受からなくても受験料と参考書ぐらいの損しかないし、受かったらラッキー。

そんなわけで、2018年4月、出願最終日に勝どきに駆けつけました。その後しっかり勉強をスタートしたのは、5月月末でした。

○ 勉強時間トータル200時間

精確に計算すると、38日間で計200.5時間、一日あたり5.3時間の勉強をしました。一番多い日は10.5時間でした。どうやら例え睡眠時間削っても10時間は私の限界です。

もちろん、当時は学生だったので、時間の調整はある程度効きます。それでもゼミ活動や研究発表で、30分しか時間確保できない日もありました。

仕事しながらの場合を考えると、平日3時間週末6時間で、一週間計27時間の勉強時間確保できれば、2ヶ月で二級の学科をクリアすることが可能です。むしろ2ヶ月以上の計画はしない方がいいです。時間が長いと最初に勉強した内容はすでに忘れているし、緊張感足りない分逆に効率悪いです。二級学科は長くて2ヶ月ぐらいでちょうどいいです。

当然人によっては必要勉強時間数は変わります。私の場合、最終的な成績を見ると、200時間はやや完璧にやり過ぎました。勉強の質次第で、もっと時間短縮が可能ですが、60点を目指して59点よりは、100点目指して80点の方が安心ですね。

ちなみに、製図は学科合格してからで十分間に合います。

○ 時間確保のためのスキマ時間フル活用

先程、一日10時間の勉強は限界と書きましたが、それも学業や育児をやった傍ら、睡眠時間を削ってもせいぜい10時間という意味です。勉強を始めたら一日があっという間に終わってしまい、とにかく勉強時間の確保に苦労します。

まとまった勉強時間はもちろん必要ですが、暗記ものが多い試験でもあるので、スキマ時間のフル活用は欠かせない。

特におすすめは携帯のフラッシュカードアプリです。それもお金払ってダウンロードした二級勉強のフラッシュカードではなく、勉強しながらその都度出会った暗記ものをカードにまとめ、すべて自分で作ります。

初日勉強した内容を、翌日は復習を兼ねてフラッシュカードに入力し、3日目からそのフラッシュカードを使ってスキマ時間すべて暗記に回せます。

洗濯物たたみながらの時間、トイレ時間、歩きながらの時間など、隙間時間全部暗記に回した。ちなみに歩きスマホは危険ですので、一瞬画面を見て、その後答えを頭の中で思い浮かべるという、復習項目のタイトルをリストアップしたような役割で、決して歩きながらスマホで長文の過去問を解くという意味ではありません。

また、電車での移動時間の扱いについて、私にとって電車は非常にまとまった時間なので、隙間時間にあたりません。電車の移動時間は分厚い問題集でがっつり勉強していました。

○ 勉強計画と参考書

私の場合、まず『二級建築士 はじめの一歩 学科対策テキスト』という本を速いスピードで通読しました。一日一科目、4日で通読し、二級学科の全体像をぼんやりとイメージしておきます。

そのあとひたすら過去問と問題集を同時進行でやります。平均して一日50〜100問が目安です。

計画、構造、施工はそれぞれ1週間ぐらいで全問終わらせます。

法規はほかの科目同時進行で計2週間ぐらいかかります。法規最初は3問とくだけで1時間かかったりするけど、辛抱して慣れてくると、得点を稼ぐ科目です。なにしろ正解がのってる法令集は持ち込めるので。

法令集は縦書き・横書きや本の大きさ、文字の大きさ、レイアウトなどいろいろなタイプがあるので、実際に手にとって見てから選ぶと良い。法令集は、合格するために大切に「育てる」ものです。

私が育った法令集の中はこんな感じです(一級は新しい法令集育てるかどうか迷っているところです...T T)

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私が実際使った参考書は以下となります。

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過去問は、私が成美堂出版のものを使いましたが、間違いが非常に多い上、解説も簡略しすぎるので、とてもおすすめできませんが、間違い探しは楽しめます(笑)。

基本的に総合資格か日建の分厚い過去問をおすすめします。どちらも解説が充実していますが、個人的に日建は無駄に難しい部分があり、対して総合資格の教材はよくできていると思います。

写真の2冊の問題集を、ひたすら一日50〜100問を解き続けていました。

○ 資格学校の活用

参考書を買えば、はがき申し込みで様々な無料教材がもらえます。勧誘の電話はしつこいのが難点ですが、それでももらっておく価値があります。

そして試験直前に、「試験直前8点アップ講座」的な無料講座を申込し、実際受講しました。なにしろ一ヶ月も一人で参考書と戦っているので、最後にすでに把握したものを人間(講師)の口から聞いてほっとします。また、その講師に法令集もチェックしてもらって、安心して試験会場に持ち込めます。

その時期に資格学校を利用しても、もうすぐ本番なので勧誘は来ません(学科終わった当日からまた製図の勧誘が始まりますが)。

本番直前は、普段どおりの実力をだせるように、とにかく焦りを解消するのは大事です。

○ 成績発表(の前の資格学校による採点)

12時近くなり本物の成績通知を探すのが億劫になったので、試験当日で採点したスクショを載せます。後で届いた成績通知と全く同点と記憶しています。

IMG_9017のコピー


○ 次は一級建築士の番

資格は、自分をどこまで追い詰められるかで合否が決まります。

次は、一級建築士の番です。

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脱ゆでガエルのYOU
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