No17　弥山山頂

painting of light

『 Mountaintop　Misen 』

HALO
dragon cloud ＆ phoenix cloud

照度角度による色味の違い

販売中

work introduction

【ＬＡＹＥＲ】

１

船旅に関連した身近な風景が題材
身近でグッとくる景色と言えば？
毎年登山する山頂からの馴染みの景色を思い浮かべた

船旅で立ち寄れたら素敵だな
ということで
宮島弥山山頂の景色を描いてみることに

２

空と海の部分が半分を占めてしまう
空ってどうやって描くのかしら

３

少々色味をつけて

４

まずは山頂のシンボル奇岩を
もしゃもしゃと配置
とりあえず風景にみえるかしら

５

なんとなく雰囲気は描けても
よく見ると石の向きや構造って描くの難しい
しかも色味が同じで凹凸や影
どうしたもんか

６

石を整え明るく

７

よりグレー寄りの石に
空と海をもんやり仕分け

8

石を茶色寄りに
石の重なりを見れば見るほど
立体感に迷走
なんか向き変？
絵の基本を知らないど素人感を実感

9

黄土色強めの石
なかなかしっくりこない
石の配色配置にくたびれ
空と海をつつく

１０

つい幾何学を入れ込みたくなる

11

幾何学模様を白にしてみた
（雲に見えないかしら？）

12

幾何学模様は太陽にする

13

太陽に行き詰り
違うところをつつく
石に赤みをいれてしまい
なんだか肉々しい

お手本

理想には遠い

14

ただ太陽と雲を描く空もつまらないので
ハロ現象の太陽を描く事に決めた

石の向きは微妙に何度も修正加筆
立体構造・遠近法が素人

１５

ナチュラル、リアル風景画はこの辺で限界
ハロにあわせて少しポップにしていく
さざれ水晶で砂利感を足す

１６

黄土色ポップ
上下で⌛️状になるように構図を決める

１７

ハロに太陽光線と虹色をたす
太陽(ハロ)と空と海の馴染みが難しい

左下の曖昧な景色と色味を修正
より創作寄りに

１８

山頂と海に連続性はあるが
海の発光感が出にくい色味

１９

海のグラデーションをしっかり区分け

２０

右の山に合わせ　海をお椀型に🥣構図を強調

空と海はのっぺり平坦になりやすく
境界がなじみにくい
アクリル絵の具のムラも目立ち
ただ塗るのに結構手間取る

ハロモデル

今年は辰年なので🐉龍雲風と
厳島神社の象徴の🐦‍🔥鳳凰風に
ハロ周囲を仕上げたい

デジタル画像で模索

丸型

ハ型

V字型
この構図もあり

２１

ハロ
円にそって龍雲と鳳凰雲をなじませることにした

２２

龍と鳳凰　引き締める

視点が中心に向くように
海にも水晶さざれを乗せる


全体像は
けん玉風になってしまった
偶然にもこの地域はけん玉発祥地
なのでこれで良し

２３

空（太陽）にもさざれ石散らす

空色をもう少し薄くして海に馴染ませたかったが
龍雲と鳳凰雲がぼんやりかすむ
青強めの空に

岩、道、海、空、太陽、雲
それぞれ強調したいものがミックスされた感じに

２４

龍のヒゲ　〜　をちょい足し

完成

---

青いキラキラ龍雲

ピンクのキラキラ鳳凰雲

さざれ石パーツ

土盛りパーツ

龍雲パーツ

鳳凰雲パーツ

太陽パーツ

海山パーツ

奇岩切り抜きパーツ

背面パーツ

エピソード

船旅の公募展が目に留まった
お題は
身近な　風景画　大きめのサイズで指定

まともに風景画なんて描いたことない
小学生の時、図工で描いたくらいで
風景ってわざわざ描かない

絵を描き始めたたとて
これまでの作品は
点、線、丸、四角　絵というより
ほぼ　形　と　色・・・・・

はて
風景画がとやらは描けるのか？
大きなキャンバスが扱えるのか？
painting of light（光の絵）の風景画とは？

そんな疑問から
描いてみた創作画

描いてみて
やっぱり
正統な風景画は難しい
立体を2次元に描くのは技量がいる

ざっくり描けても
細密に描くとなると
いちいち筆が進まない
見れば見るほど
立体の向きや形状とその陰
空や海　雲や太陽
色味や形の曖昧なものの表現
実在と創造の融合感
ムラなく平面に塗る筆の使い方
なかなかやってみると難しい

著名な画家達の中には
立体の構造や向き遠近法がが絶妙に
おかしいなーと思える作品も多いが

絵の基備わっての崩し崩し絵だからか
なぜか魅力がます
そこが素人の下手うま感と違うところ

まあ、
基礎のない崩し絵もよいとして
子供心ならもっと自由に
のびやかに描いて
絵画の巨匠たちよりも
魅力的な作品を描けるやもしれない

なんにしても
上手く忠実に描こうとすると
完成点はキリが無く
絵は力んでしまうようだ
風景画はそれがよくわかる題材

とにかく
他人視点はどうであれ
この絵を見るたびに
登山で登り切った
あの素晴らしい弥山山頂の
景色と場所を思い出し
いつでもその場に繋がることができる

描いてみて
風景画は
場所につながる扉になるなと感じた

お気に入りの場所は
ぜひキャンバスに描いてみることを
お勧めする

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