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この世界は高等数学で成り立っている
これまでの地の時代は、小学校の算数のような世界だ。
足したり引いたり、掛けてみたり割ってみたり。
それを皆、自分の頭で一生懸命やる。
どれだけ大きな桁でやってみたところで同じ次元であることに変わりはないのだけれど、桁が大きければ大きいほど凄いし偉いとされていたような世界だった。
けれど、風の時代が本格化していくと、この世界がものすごく複雑で美しい高等数学で成り立っているのだということが分かるようになってくる。
目まぐるしいほどに立体的で複雑なのに不思議とスッキリしていて、答えがシンプルに見える。
でも、一体どうやって解いたのかはよくわからない。
目の前のものに必死でしがみつかなくても、 欲しいものを設定して苦労して手に入れようとしなくても、問題を解決しようと四六時中頭を悩ませなくても、いつも丁度いいタイミングでどこからか自分に丁度いいものが運ばれてくるような感じだ。
とはいえ、「何でも欲しいものが手に入る」というのとは少し違う。
そこには個人の肥大したエゴがコントロールする隙間はない。
それは魔法ではなく、エネルギー力学であり物理法則。
例えば、いつかの自分の行動がバタフライ・エフェクトのように連鎖し続ける中で化学変化を起こし、色々なところで色々なものに変化しながらまた自分の元に帰ってくるようなもの。
見えないけれど、そこにはとてもとても複雑な計算式が働いている。
だから、自分の頭で必死に計算する必要はない。
それよりも自分や周りのことに「気づいている」ことが重要。
それは毎瞬毎秒変化し続ける粒子の動きと共にあること。
つまりは、毎瞬毎秒ナチュラルな自分で存在し、嘘のないエネルギーで生きること。
(※「嘘のないエネルギーで生きる」と、実際に行為として嘘をつかないこととはイコールではないので、そこは勘違いなきよう。)