家族ずかんvol.14(安心の暮らしとは)
お風呂に入っている最中、シャワー水がとまる。19時40分。全ての水が出ない。
日常が非日常に変わる瞬間はいきなりやってくる。
洗い物を済ませていて良かったが、トイレに行けないプレッシャーはなかなかのものだ。
コンビニ様が私たちのライフラインとなる。
子ども達は非日常を楽しむプログラムがあるようで、パジャマをいつものと違う仕様にすることやお風呂上がりの髪型をどうするか。つまり、はしゃいでいる。
わくわくと疲労、この温度差を抱きしめてエンターテイメントにすることが私の課題。いや、子ども達は、ほぼ出来上がっている。
私をどうワクワクさせるかが課題なのか。
担当者からの電話を待つ間、これを書いている。電話はならない。担当が誰かも分からない。20時までと書いてあるが大丈夫だろうか。ちゃんとかけてきてくれるのか、ソワソワしてしまう。20分経過。
お腹すいたー。
生き物として、当然の欲求。
トイレプレッシャーを感じない君を本当に心の底から羨ましく思う。利便性を失う瞬間、私の姿が出てくる。
緊張の湯上がりヨーグルト。
水も浄水器からごくごく。
あー、おいしっ!
生きる喜びを優先してる君たちをえらい!というべきか、事の次第を理解しよ、というべきか。
その中間。静かにヨーグルトを共に食べることにした。君たちは、思い出話に花咲かせる。
私が何も苦言を呈さなければ、君たちの安心は保たれている。
自由。安心。
歯磨きをどうするか、それが問題だけれども。
あ、水道料金はちゃんと払ってます。