「第2次安倍政権という、長い長い復讐劇の終わりに」
映画の世界には、復讐劇と言うものは多数存在する。
マカロニウエスタンならば、復讐のガンマンだとか観る分にはいいのだが、もしも自分がその世界の住人だとするとぞっとする。
いつ自分の命が危険に晒されるのか、いつどこから弾が飛んでくるかもわからずに自分の身を護るのは自分だけだと自己責任をもとめられる危険な世界。
金と欲と暴力に支配され、ビクビクして暮らすような世界は映画だけの世界にしてほしいものだ。
安倍総理が、今日の午後に会見を行い辞任するとの発表をした。
僕は、第2次安倍政権は、同僚議員や国民に対する安倍総理の復讐劇だったと思っている。
安倍総理は、第1次安倍政権を志半ばで放棄した。それは、自民党内からの身内に後ろから弾を打たれるような形での安倍下ろしによるものだった。
そのことにより、安倍総理は国民からも無能のレッテルを貼られる事になった。
その後、安倍総理は、自尊心とプライドをズタズタにされ失意の時を送っていたが。
第2次安倍政権の発足により安倍総理は再び日本の最高権力の座に返り咲いたのだった。
安倍総理は、第2次安倍政権では、徹底的に党内の自身への批判封じや国民の安倍政権批判を封じ込めることに力をそそいだ。
安倍総理の目的は、第一次政権時の轍を踏まずに如何に長期政権を築けるかにあったからだ。
その為には、それまでの総理が例えやれたとしても、やる事のなかった自由や民主主義を踏みにじるような行為でも平然と行いマスコミを懐柔し自身への批判は行えないようにすることに全力をつくした。
その為、マスコミが真実の安倍総理の姿や日本の姿を報道する事は稀になっていった。
このような行為が、僕は安倍総理の同僚議員や国民に対する復讐であったと思っている。
そしていま、その長い長い復讐劇が終わろうとしているのだが。
この長い政権による復讐劇により、もう日本は、国も国民もズタズタに引き裂かれボロボロにされ疲弊しきっている。
だから、どうか次の政権は、私怨を国家運営のモチベーションとするような事のない真っ当な政権であってほしいと思う。
そして国民に寄り添い、国民を幸せにする事を第一に考えるだろうとの希望を持たせてくれる政権であって欲しいと、僕は願わずにはいられないのだ・・・。
「第2次安倍政権という、長い長い復讐劇の終わりに」
終り
2020.8.28