女子プロレスラー木村花さんの訃報を聞いて
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SNS上の誹謗中傷は真正面から受け止める必要はなく、まず自分の身を護る事を第一に考えてください。
自分の親や恋人や子供に対して絶対にかけないような言葉は、相手が芸能人だからと言ってかけて良い訳ではないです。そのような言葉は、言葉の虐待や言葉の暴力と言えるからです。
今回の木村花さんへのSNS上の誹謗中傷は、言葉の虐待であり言葉の暴力であったと思います。しかし、政治家に対しての批判は法に触れるもので無い限りこれらとは別のものであるとの認識を持たねばなりません。
報道やSNSでご存知の方も多いと思いますが女子プロレスラーの木村花さんが、23日にお亡くなりに成りました。花さんは、まだ22歳の若さだったそうです。
報道によりますと23日の未明に連絡の取れない花さんを心配したお母様が。マンションで倒れている花さんを発見したそうです。直ぐに救急車が呼ばれ車内で心臓マッサージが行われたそうですが。その側では、お母様とプロレス関係者の女性が涙ながらに花さんの名前を必死に呼んでいたそうです。
私は、もうこれを書くだけでも、その場にいたお母様と関係者の女性の驚きと悲しみが伝わってきて涙が流れそうになります・・・。
木村花さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
私は、花さんの存在を知りませんでしたが。花さんは、人気恋愛リアリティー番組「テラスハウス」にも出演していたそうですので現役レスラーと共にタレント活動もなさっていたのでしょう。
私は、プロレスファンでしたから伝統的な男子と女子のプロレスがどんなものであるかは、だいたい分かっているつもりです。だとすると、その延長線上での番組出演で、花さんは、その役割を演じていたか、或いは番組側の演出として演じさせられていた可能性もないとは言えないでしょう。
ただ私は、この番組を見ていないですし。いま現在どのようなプロレスが行われているのかは分からないので何とも言えませんが。
しかし、今回の花さんの自殺の切っ掛けになったのがSNS上での誹謗中傷ではないかと言われていますので。私の考える誹謗中傷への心がまえや、対処の仕方のようなものを少し書いてみたいと思います。
まず一番大切な事は、SNS上の誹謗中傷などの悪意に対しては、真正面から受け止める必要はないという事です。
相手は、最初から自身の独善的な考えを悪意を持って押し付けて来ているのですから。それに対して真面目に返答したり説得したり思い悩んだりする必要はないという事です。
真面目な人ほど、相手の悪意を受け止めてしまい真剣に対峙して思い悩んでしまうのですが。それは相手の土俵に上がってしまう事に成りますので避けるべきだと思います。一方的な悪意を押し付けてくる者の相手をする必要など全くないという事です。
SNS上ならば、片っ端からミュートなりブロックをして無視してしまえば良いです。そのままにしておくことは悪意ある相手にたいして、このような事をしても良いのだと間違ったメッセージを送ってしまう事にもなるからです。
そうすると、嫌われるのではとか、人の意見を聴かないのかとか、人気がなくなるのではと不安になるかも知れませんが。相手は最初から嫌って悪意を持って、こちらをねじ伏せて自分の思い通りの答えをさせてやろうとだけ考えているのですから無視しても何の問題ありません。
だいたい、善意での意見ならば文言をみれば分かります。好意や善意の人だけを相手にすればいいのです。
悪意を持っている相手に対しての説得や説明は徒労に成るだけですし、物理的にも無理な事のですから相手にしない無視するのが一番良いのです。
しかし、更に嫌がらせが続いた場合や、現実に危害を加えるような文言や行動がうかがえる場合には、法的処置の検討や警察に相談、被害届をだす必要もあります。
しかし、危害や殺害予告ではなく、誹謗中傷だけだと、なかなか警察も動かないようですし。裁判の労力と費用を考えると高い慰謝料や賠償金は望めないと思うのでなかなか難しい現実があるかも知れませんが。その心構えがある事をSNS上で公言しておくだけでもある程度の抑止効果は期待できると思います。
そして、もしもの場合は裁判や警察への相談も躊躇なく行う事をお勧めいたします。裁判も費用が心配でも、条件付きですが免除や立て替えてくれる制度もありますし、警察への相談も気軽にするべきだと思います。
ただ、弁護士や弁護士事務所には、得手不得手がありますから。そのような相談を積極的に行っている所を事前に調べてから相談した方が良いかと思います。
それから裁判に成った場合に必要になるのは、証拠が一番大切な事になりますから。どのような些細な事でも保存しておくことを心掛けた方が良いでしょう。
なぜ証拠が大切かと言うと。裁判と言うのは、民事であればその問題の事情や詳細を全く知らない第三者である裁判官に判断を委ね、刑事裁判で重大な事件であれば裁判員を含めて自分の主張を説明し納得させ判断を委ねなければならないからです。
そして最後に私が言いたいのは。現在の日本社会の体質として我慢を強いたり、我慢に耐えた方が偉らくて尊いような考え方がありますが。私は、そのような考えはあまり好きではありません。
例えば、何も我慢せずに一つの物を得た者と、我慢に耐えて一つの物を得た者がいたとします。そして両者を比べて、どちらかにポイントを与えるとしたら。やはり私も、我慢に耐えて得た者に対しては、耐えて可哀想だったとして。可哀想ポイントをプラスして上げるでしょう。
しかし、それは我慢して耐えて可哀想だったねと言うもので。私は両者は同じであるならば。できるなら可哀想ポイントは貰わない方が良いし、上げない方が良いと私は考えます。
ですが、今の日本社会は、自分も我慢しているのだから、貴方も我慢すべきだと、他者に対して我慢を強いる風潮が蔓延しています。
そして我慢できなかった者に対しては大勢で攻撃を行います。何だか私は、今のこの日本社会は皆で我慢ポイントの競い合いを行っているような気がします。
本当は、そんなポイントは負の可哀想ポイントなのですから、ない方が良いはずなのにと私は思うのです。
そして重要なのはここからで、我慢の途中に耐えられずに途中でポキッと折れて死んでてしまった者がいたとしたらどうでしょうか?
いちど失ってしまった命は戻ってはこないのです。
我慢を強いる社会は、我慢に耐えられるものだけが残れば良いのでしょうか?
いいえ。私は、嫌な我慢はする必要がないと思っていますし、そのような事を強いる社会や組織や国は間違っていると思っています。
必要以上に嫌な事を我慢する事はないですし。我慢を強要されたり、その方が尊いと、されたりするのは私は違っていると私は考えています。
しかし、自身や他者の健康や命を護るためのコロナ対策などでの我慢は必要な物であると言っておきます。
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追記
今回の木村花さんの訃報を利用し、政治的批判について封じ込めようとする動きがあるようです。
政治家は国民からの批判や指摘を聴き、それを政治に生かすのが仕事であり。批判や指摘を攻撃させたり封じ込めようとするのは言論封殺であり有ってはならない事です。
そして、何よりも憲法で保障された事を護るのは政治家の責務であるはずです。もし誹謗中傷での死を自己の利益に利用しようとするのならば国民からの支持は得られない事を肝に銘じるべきでしょう。
女子プロレスラー木村花さんの訃報を聞いて
終り
2020.5.25 26.加筆 6.3加筆 6.4追記加筆
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