人知れずのルッキズムの日
昨日はよく寝た。寝すぎた。寝すぎて昨日がなかったみたいだ。それなのに、午前中に起きたとはいえ、10時だ。今日は12時10分に皮膚科の予約を入れていた。身支度だけで、午前中があっさり終わってしまった。
皮膚科にはいつも貰っている薬を貰うために行った。私は唇の皮膚が弱く、貰っている薬がないと、直ぐに荒れるし腫れる。それに加えて、最近首辺りの皮膚も荒れてしまっていて痛痒い。唇に使っている薬で、首の荒れも治るそうなので、多めに出してもらった。 薬局で薬をもらったあと、買い物をしてうちに帰った。
昨日書いた通り、今日は溜まってしまった洗濯物を何とかしないといけない。片付けもできたら、と思ったが、それは少々難しかった。先週部屋を片付けた際、服をかけたハンガーラックが壊れてしまって、かけていた服達の居場所がなくなってしまったのだ。咄嗟にベッドの上に積み上げたものの、洗濯したシーツなどをかける前だったため、マットレスも、せっかく洗った掛け布団もむき出しの状態の上に、寝るスペースは2分の1になってしまった。まずはここを何とかしたい。新しくハンガーラックを買わなければと思うが、片付け上手の友人からは、「そもそも服を減らしなさい!」と怒られている。その重要性には、私も気づき始めている…。
洗濯は計4回。ダラダラしながらだったからかもしれないが、厚手の物を乾燥機にかける為、コインランドリーへ出かけたのは19時頃だった。40分間乾燥機にかけている間に、また駅前へと向かったが、坂道を上って歩いてる時に、丁度真上辺りに月が浮いているのが見えた。月を見ながら歩いていると、なんだかふと、月に向かって歩いているようだと感じた。これから寒くなっていくにつれて空の水分量も減って、星や月がより綺麗に見られるようになる。乾燥するのは勘弁だが、そう考えるとロマンチックに思えてくる。あ、乾燥対策で蜂蜜を買おうと思っていたのに、忘れて帰ってきてしまった。参ったな。
コインランドリーへ洗濯物を取りに行く途中、気になる会話を耳にした。向かい側から若い男性が2人歩いてきて、片方が片方にこう言っていたのだ。「30でも、見た目良くて、30だよって言われなければ、もうぜんぜんぜんぜんぜんぜん…」女性の見た目のことだろうか。年齢と見た目。なんだかモヤッとするが、人間は中身だ、性格だ!とは言わない。確かに見た目だからだ。
よく、人間は見た目じゃなく性格だ、という言葉を聞くが、そもそも、人の性格を知るのには、会話をするしかない。会話をするには、突発的に何かがあった訳では無い場合、まず視覚的に興味が湧かないと、話しかけに行こう、となる可能性は低い。話しかけに行かないにしても、目で追う特徴になったりするものがないと、その人の性格を知る術がない。仮に、見た目にこだわらず、清潔でなかった人がいて、進んでその人の性格を知ろうとする人はいるだろうか。悲しいが、大体の人は性格を知るどころか、その人を避けてしまうだろう。悲しいがそれが現実なのだ。時にはそれが理由でいじめなどにも発展することがある。なんとも世知辛い。しかし、逆に言えば、見た目やファッションは自己表現でもある。何も言わずとも、ファッションで性格や好きな物を視覚的に表現出来る。努力で何とかなることもあるから、私はファッションが好きだ。それに、時には見た目だけのこともある。きっと、だから、人間は見た目じゃなく性格だ、なんて言葉ができたんだろう。だから通りすがりのお兄さんに思うのは、相手に見た目を求めるなら、お兄さん自身も同じくらい見た目にこだわらなければならないこと。そして、30と言われなければ、ではなく、幾つであっても好きな人の年齢はそれも含めて愛することだと思うのだ。人は見た目が100%。しかしそれは、その人の中身を知るためのツールでしかない。
なんだか洗濯をしていただけなのに、話題だけで遠くにきたような気がする。さて、もう少ししたら寝よう。明日は早い。モコモコのパジャマを乾燥機にかけたから、今日は心地よく布団に入れるだろう。…寝るスペースは2分の1だけど。