徹夜と水底の日
昨日の記事を書いてから、さほど時間が経っていないように感じる。というのも、昨日起きてから寝ていないからだ。やらなくちゃいけないことを終わらせるため、久しぶりに徹夜した。
私はそもそも徹夜なんて出来ない人間なので、今回も途中でダウンしてしまうと思っていたが、二十四時間以上かけてやることを終わらせた今、思ったより限界ではない。これがアドレナリンというやつなのだろうか。こんなのは初めてだ。まだ作業を続けられる勢いだ。しかし昨日や一昨日の記事に書いた通り、私は今絶賛風邪をひいている。まともな食事と睡眠を取らず、病院で貰った薬を飲み忘れているとこに今気づいた。治す気はあるのだろうか。喉の調子は依然として戻ってこない。そんな私に友人は言うのだろう「え、バカじゃん!」はい、バカです…すみません…。
風邪をひいてはいるものの、明日は外に出てみよう。運動しよう。散歩しよう。正直喫茶店に行きたい。クリームソーダが飲みたい。甘いものが食べたい。…昔から長時間集中すると、無意識に糖分を欲してしまう。以前、八時間以上かけて絵を描いたとき、完成と同時に、糸が切れたみたいに集中が切れ、甘いものが欲しくなり、台所へ行って、お徳用の小さいチョコレートが沢山入っている袋を開け、掴めるだけのチョコレートを掴み、いや、鷲掴みにし、全て平らげた。最終的には結局袋の中身全部を平らげた。我ながら衝撃的でなかなか忘れられない。今もりんごジュースを飲みながらピノを食べている。糖分は疲弊した私を助けてくれる。
昨日、作業している途中で集中が切れ、スイーツを買いにコンビニへ行った。昨日とは言っても、午前0時を過ぎていたためほぼ今日だったけれど、それで思い出した。私は深夜にフラフラと出歩くのが好きだ。特に今の時期。肌寒さが心地いい。それこそ海の水底を歩いている気分になる。昼間騒がしい街が静かになったり、はたまた違う騒がしさになったり。同じ街でも二つあるみたいに感じる。
昼間街を歩いていると、周囲のものをよく見るが、夜の街を歩くのは、自分との対話がメインになる。その日あったこと、気持ち、後悔etc…何だか暗い時間みたいだが、その暗さがいいのだ。いつでも前向きに、なんて言うのは、言うのは簡単だけれど、どんなに明るい人だってきっと難しいことだ。だったらたまには暗さに浸って、敵との戦いを控えて思い悩む漫画の主人公とか、悲劇のヒロインになったっていいだろう。抑え込んで誰かを傷つけるなんてことにしない為にも、自分一人の劇場で、堂々と悲劇を演じようじゃないか。大丈夫。深夜の水底は味方してくれる。必ずスタンディングオベーションだ。
なんて中身の無いことをダラダラと書いていたら、もう結構眠気の限界が来た。眠いと思っている時にねむるのが一番いい。いつも眠れない私にとっては、この期を逃すとまた眠れなくなるかもしれない。
徹夜。良い子は真似しないでね。