【アメリカでなら〇〇円稼げる!?】アメリカ生活を夢みる日本の皆さん、、、そんなアメリカ生活甘くないよ!の巻
Hola〜!
マイアミはもう朝7時くらいから蒸し暑く、マイアミ名物のスコールのような激しい雨のシーズン到来!ということで家の中で籠り気味な私で、最近はストレッチとセルフマッサージにハマっている次第です。笑(日本に帰った際に、整体の先生にこの修正した体を保てるように、、、と色々ご指導いただいたので。笑)
さて、本題に入りますが、最近SNSでよく「アメリカと日本の収入の比較」のような投稿がかなり色々な人がポストしていて、アメリカではマクドナルドでも〇〇円稼げるんだって!なんていうのもよく見かけます。
日本にいた際も、これはアメリカではありませんがオーストラリアなどのワーキングホリデーのシステムを悪用して、売春稼ぎ(いわゆる英語でエスコート、ですね。)を若い女性に煽る広告があり、それに実際行った女性は毎日の対応する人数の多さに疲れ果てギブアップして帰国する、というようなニュースも見ました。(日本に帰るまでそんなことが問題になっているのも知りませんでした。)ほとんどのこういう投稿には現実味のない「いいなぁ!」と思わせるような部分しか書いてなくて、日本の今の経済から見たら行っちゃおうかな!なんて思ってしまいそうなので、そのいいな、と夢みる方々へアメリカ側にいる私から誤解のないようにちょっと現実的な参考までの実際の生活を書いておこうと今日は思います。
【前置きしておきますが、これは私の住んでいるマイアミでの話なので、住んでいるエリアでも法律や基準が変わりますが日本人が行きたいと思うような場所は基本的に大都市なので、似ている部分もあると思います。】
冒頭のアメリカの方が稼げる、問うのは事実で、もちろん円換算したらそんなに稼げるの?!?という金額に感じるでしょう。
私も直近の初めて年収(時給ではなく年収を分割してもらう仕事)で働いた会社は、たかが店舗のマネージャーでこんなにもらえるの??と正直びっくりしました。日本のマネージャーはここまで貰えるのはほんの一握り、、、というか今のご時世ではないと思います。
でも1番初めにアメリカでの仕事経験がない中で、初めてしたバイトは時給$18ドルで、マイアミは大体$15-$18が多く、ただ人を確保するのはこの金額では難しいので大手の会社や一番忙しいエリアなどは$20-$22くらい出したりもしますが、そういうところは仕事内容もシフト中ディズニーランド状態の忙しいことも多々あります。
あるSNSに時給4800円もアメリカなら貰えると買いていた人がいたのですが、それはかなり特殊なケースとエリアで平均値では全然ないと思います。
出費&支出に関しては仰天することは山ほどありますが、日本人が分かっていても馴染みがないのはチップ制度。前回の記事にも書きましたが、アメリカのチップ制度もコロナ後にキャッシュレスの会計システムにほぼ切り替わってさらにチップをどこでも払わなければいけなくなりました。
今までチップを払わなかったようなカフェやアイスクリーム屋のような店でもチップを要求されるようになりました。(お会計時にタッチパネルにチップはいくら払いますか?と表示されるのです。)そしてレストランなどのチップも18%が最低基準で、私は最低20%、必ず払っています。
(前回の記事はこちら↓)
私もチップについては新しい文化なので引っ越したばかりの時は(まぁ、今でも気持ちは全く変わりませんが。笑)なんでこんなサービスにチップあげなきゃいけないの??って感じでしたが、4年もいるとこれはもう折り込み済みの支払いだと認識するようになりました。
ただ、やっぱりチップは元々「気持ち」なので、人によって考え方も変わります。なので、最近のこのどこでもチップを聞かれるようになった傾向はアメリカ人の中でもどこまでチップをあげるべきか?と意見が分かれているようです。実際アメリカもインフレがすごいので、チップをあげないお客様もいるようで、そこにチップをもらう側の働き手がキレて言い争いになる、なんていうのもよく話題になっています。チップはあげるのが義務ではないため、どっちの言い分も間違っていない、というのが白黒つけがたい部分でもあります。
私の夫のジャンはフリーランス、母親もビューティーサロンを経営しているなので、チップの大切さを理解していて、私からしたら「そんなにあげるの?!」というくらい多くあげます。
一度ジャンに「そんな、全員のサンタクロースみたいにあげなくてもいいんじゃない??」と妻はチクリと言ってみましたが、ジャンは「僕は寛大にチップをくれた人を覚えているよ。自分がやってもらって嬉しかったことをしているだけ。あげることが大切なんだよ。」と力説され、実際ジャンはどこに行っても寛大にチップをあげるので、どの人も2回目にジャンを見た時には覚えいるし、おもてなしのレベルが変わるのです!笑 そんな現金主義なアメリカなので、チップをケチることもできますが、そのケチった分は自分に返ってくるということもお忘れなく!笑
日用品の買い物に関しては、スーパーの卵などは日本のクオリティに近いものを買おうとすると、1ダース(12個)、9ドルくらい(安い卵は日本人の私には、、、色と味が、、、なんとも言えません。笑)です。あと日本はある程度同じブランドの商品などはどこに行っても均一な値段で売られている感じですが、こっちはスーパーによって同じ商品でも結構な値段差があります。
1つが1ドル以上変わるものも多いので、お買い得に買いたいとか節約をしようと思うと、野菜はここ、飲料水はここ、肉はここ、とか3軒くらい車でハシゴすることになりますが、車移動でトラフィックもあるので、時間がないと1軒で割高に済ませるしかないです。
ネットでデリバリーを頼むのも便利なのですが、自分の目で見てないので、野菜やフルーツなどは新鮮でないのが届くことも多いので、それもデメリット。あとはデリバリーなども必ずドライバーに最低$5チップを渡すのでそれも加算されます。
比較するのに分かりやすいスタバに関しては、これもエリアによって値段が変わる(多分フランチャイズのシステムでそうなるんだと思いますが)のですが、私がよく頼むアイスラテ(オーツミルク)のトールサイズが$6.15(税込)。ちなみにこっちの人はトールサイズを頼んでいる人はほとんおらず(トールサイズ頼むの?!みたいな顔をよくされます。笑)基本みんなGrandeかVentiのサイズです。笑
余談ですが、このスタバがアメリカの大手チェーンスーパーのTargetというスーパーの入り口に必ず小さくコーナーで展開されているのですが、子供を持つ日本人のお友達がみんな「Targetに行くと必ず子供と夫が急に喉が渇いた、とか言ってスタバによるんだよねー!それで無駄にケーキとかも買ってすぐに$20-$30とか無駄に使っちゃうからTargetは危険!魔のスタバ!!」というほど!実際にTargetに行くと私も、あ、コーヒー買おうかな!なんて気分になっちゃいます。笑
ビジネスとしては客の心理を見事に読んでいて凄いと思います。あんな小さな坪数で1日中混んでいるのを見ると、どんだけ儲けているんだろう、と思いますね!笑
以前医療費に関しても書きましたが、保険料も医療費もめちゃくちゃ高いし、費用の内訳がとにかく分かりづらく行っても最終的に幾らになるのかわからないというダークすぎるシステム!
保険料が高いから保険に入らない→病気になっても保険がないから病院に行けない、という悪循環に陥るのも納得の高さです。
保険に入っていなくて病院に行った際は莫大なお金を請求されます。(病院側にとっては絶好のカモなんですね。)これは私も体験したので気になる方は過去の記事を読んでみてください。
(過去の記事はこちら。↓)
私は会社に入って負担してもらっていたのですが、それでも月に$220くらい一番シンプルなプランでかかり、最初は心配で色々追加のプランを入れたら$400くらい払っていました。(プランも一度決めると一定期間変えられません。笑)
私のお友達は家族4人で月に$2,000も払っている!と言って嘆いていましたが、人数が増えると高額になるので、この金額もあり得るのです。
アメリカの意味不明なシステムとしては、保険は3種類あり、歯と目の保険はそれぞれ別なんです!なので、メインの保険に入っていても歯の保険に入っていないで虫歯になって歯医者に行くと、全額取られます!
私も会社に入るまで歯の保険に入っていなかったのですが、(ジャンが加入していなかったので、扶養の私も未加入でした)歯の弱い私は虫歯になったら破産する!と思って年に2回、定期検診と掃除をしてもらっていましが、2回で$250(税抜)ほどでした。一度先生に検診で虫歯がある!と脅され(今考えたら絶対待ってもよかった気がするくらいの小さな虫歯)、治した時には$550くらいでしたが、日本でだったら保険で多分3,000円もしないんじゃないか、みたいなレベルの治療です。
私も毎回ジャンに体は1つなんだから、体のこの部分、あの部分とかで保険を別にするのは意味わかんない!と愚痴っています。笑
それくらい医療費はぶっ飛んでるので、保険、401K(確定拠出年金)、税金をまとめると結構な額が隔週でもらう給与から引かれます。
車に関しては、日本と違って車が唯一の交通手段となる(マイアミは自転車やバスは安全性が低くて危険)ので、ガスももちろん値上がりしていて高いですし、レストランやモールの駐車場も良い場所や店はほぼ全て有料です。日本のように〇〇分以内は無料、買ったら無料とかありません。笑
私がびっくりしたのは、友達のお家が良いマンションに住んでいたりするとそこに停めるのにもValetに頼んで駐車しなければいけなくて、Valetに働いている人にもチップをあげなければいけないのです。
最初は、えー、これ店でもないのに払わなきゃいけないの??とびっくりしましたが、誰かに何かをやってもらったらサービスなので、基本的に払うようです。笑
あと、車に乗らない私が衝撃的だったのは車の維持費、メンテナンスや修理費にかなりお金がかかること。
ジャンはベンツなのですが、機種が少し古い(2013年の車)ので、修理が必要になると部品を取り寄せたりしなければいけないため、毎回$1,000単位で消えていきます。
ひどい時はこの部分がおかしい、あの部分がおかしいと立て続けに直さなければいけなくなり、かなりの高額な請求がくるのです。
これも私は「日本車に買い替えたらどう?!日本の車はこんな絶対お金かからないと思うんですけど!こんな壊れたら日本人キレるよ!!笑」と言いました。ただ毎日運転するのはジャンで、彼は好きな車で運転したいと言うのでそれはそうねぇ、と許すものの、この請求が来る度に「このベンツ野郎め!!」と思う私です。笑
家に関してはこれも州の法律で違いますが、フロリダ州は賃貸はかなりリスクです。
なぜかと言うと、オーナーの言い値で借りるしかないので、例えば2年契約で(良いエリアは1年契約もあります。)$2,000だった部屋が次の更新時に$4,000になる、とかも全然あるのです。
事実マイアミはコロナ後に不動産バブルでびっくりするほど跳ね上がり、賃貸で借りていた多くの人があまりの金額の値上げに部屋を出なければいけない、というのは私たちの周りでも沢山ありました。
しかも出ても同じエリアは軒並み高いので、結局は、より中心部から離れた場所に行くか、子供がいる家庭は実家に引っ越したり、地方に引っ越したり、とマイアミは現在、一人当たりが$100,000以下の収入で中心部に住むのはほぼ不可能な感じです。(出来ても相当節約が必要というか、楽しく暮らせない感じです。)そしてこれが2人、3人と養う家族構成が多ければ尚更です。
そうなると結局家を買った方が安全、安定したプランになるのですが、家を買っても大体はリノベーションが必要だったり、HOAと言って管理組合費が発生することが多く、この金額は流動的で大体年々高くなります。しかも買うのも頭金も必要ですし、クレジットカードのスコアがよくないと信用がなく買えないこともあります。
ということで、ばっくりと毎日にかかる費用の例を書いてみましたが、アメリカは日本より稼げる!は確かだと思いますが、それをはるかに超える出費の数々とリスクの数々があるので、日本の暮らしの方が金額の予想がしやすく、予想外の出費もアメリカほどの金額にならないかとおもいます。
まさに「隣の芝は青い」とはこのことで、日本の皆さんにしたらアメリカいいなぁー!と思うと思いますが、アメリカにいる日本人は日本いいなぁー!と思っている人も沢山いると思います。
私も何でいちいちにこんなどうでもいいクオリティでこんな高いわけ?と最初の2年くらいは私もいちいちキレていました。笑
最近はもうこんなもんね、と諦めて、頑張って貯金して日本を訪れて埋められない部分を埋めてバランスを取るしかない!、と割り切れるようになりました。
結局は私たちはいつでもないものねだり。
でも大切なのは、どうこの与えられた環境と自分の持っているもので乗り越えていくか!
そっちもこっちもお互いのプレッシャーはありますが、人生の楽しさ、豊かさを忘れずに乗り越えて行けたらいいですね!
ということで、私も日本にいる両親に頼むあれやこれやのダンボールが届くのを生きがいに日々頑張ります〜!
ではまた!Hasta pronto!
マイアミにいて、アーティストとしての夢の実現のために日々精進しているので、応援したいな、と思う方、是非応援お願いします~! 皆さんのサポート無駄にしないよう頑張ります!