【映画紹介:「ガザ 素顔の日常」】
【映画のご紹介①】
「ガザ 素顔の日常」2019年 92分 監督:アンドリュー・マコーネル
先日パレスチナ・イスラエルに関するドキュメンタリー映画を2つ見た。簡単になるが記録・紹介しておきたい。
映像というものの力はやはり大きく、映画から知る・学ぶのきっかけに繋がればと思う。
情勢を受け、現在全国的に上映されているが、又期間をおいて再上映もあると思うし、
直近でも又、いつか何年後とかでも、多くの人に見てもらえたらなぁと思う作品だった(2作品とも)。
大阪では直近、「七藝」にて、11月18日(土)~24日(金)12;30との事。(その後も上映されてそうな情報を見るが又、詳しくはご確認下さい)
ガザ素顔の日常
劇場
https://unitedpeople.jp/gaza/scr
〇感想
タイトル通り、普段私たちが目にすることがない、貴重な日常の(だったであろう)ガザの人々の生活の様子。
イスラエルによる封鎖下においても、そこには私たちと変わらない生活の営みの姿がある。人々の明るい姿、子ども、大人の姿。
何も知らずに見て、どこの国か?と聞かれても一見ガザとは思い浮かばない人が多いだろう。
今私たちが目にする現在進行形で破壊され殺されているガザの状況が当然もう1つの画像として頭に浮かぶ。
少年の頃、イスラエル兵に発砲され車椅子になった青年が自身の思いをラップにして表現している姿があった。「言葉や信念は銃弾より強い」という彼の言葉がとても印象に残る。
この映画では、最後の数分だけ2014年でのイスラエルによる大規模攻撃による惨状の様子が流し出される。
2014年の映像であるが、現在真っ只中で起こっているその同じ、いや2014年以上に酷い状況である今、目にするその数分が差し迫るものがありとても苦しい。
上映後にオンラインで川上泰徳さん(中東ジャーナリスト)のトークも聴く。
川上さんは、「私たち(世界)は、今回のような事態が起こってからそこから、ガザを見るので、攻撃されている場所というようなイメージしか持たないが、そうでなく先にまずこの映画で描かれている『日常』が先にあり日常が続く中で、今回のようにその日常を破壊される攻撃がある」というその当たり前の事を、私たちに知らせる映画であることを伝える。
川上さんは、この酷い何も出来ないといえる状態の中で、自分に出来ることは、「目を背けず見る」という事だと思っている、という事を仰っていて、その言葉も又印象に残った。
(二つ目の映画紹介は又後日につづく)
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