宇宙(SORA)からの産声〜第9章〜『もうこれ以上、自分を責めないでほしい』祈りさん・願いさんのおもい
もうこれ以上、自分を責めないでほしい。
それでも、責めてしまうときがくるかもしれないね。それなら、そんな自分も責めないでほしい。それでもまた、責めてしまうね。
それなら、そんな自分を責めないようにしているのに責めてしまう自分をも責めないでほしい。それなら、少しはできそうな気がしてこないかい?いや、でもまあ、こんなことを言っておいてなんなんだけど、それができなくてもいいんだ。きみがそれでいいなら、責め続けていてたっていいんだ。
ただ、きみがとっても苦しそうだから、見ていられなかったんだ。
適応することが、ゴールじゃない。
治すことが、ゴールじゃない。
そもそも、ゴールなどない。もっと言ってしまえば。スタートもない。
醜いとおもえるようなこと、苦しみを、
無くそうとしないでほしい。
なきものにしないでほしい。
自分を許せない自分を許してあげてほしい。
あきらめないで、見続けてあげてほしい。
『できない』のなかに、それでも『できた』ことをみつけてほしい。
それから、誰かが決めた『正解』や『常識』を追い求めないでほしい。囚われないでほしい。
例えば
お金があったら
才能があったら
地位や名誉があったら
綺麗な容姿だったら
人気があったら
あれができたら
これができたら
願いが叶ったら
…
そんな条件付きの幸せに、惑わされないでほしい。
たとえそれを達成したとしても、あなたがいまここに安心していなければ、またすぐに次の欲望が渦巻いてしまうよ。
見せ掛けの正しさに、惑わされないでほしい。縋らないでほしい。
どんなに惨めなときにも、
どんなに虚しいときにも、
どんなに恥ずかしいときにも、
どんなに苦しいときにも。
だって、探すまでもなく、すべてここにあるから。
感じてはいけないことなんて、なにひとつないから。
しあわせもよろこびも、いかりもかなしみもむなしさもせつなさも、様々な思考・感情・感覚は、ほんとうはすべていまここに、同時に存在しているんだ。そして、びっくりするかもしれないけれど、ほんとうは何も無いんだ。
色とりどりの思考・感覚・感情から、ほんとうは同じものをみているんだ。
目の前にあるものが、なにかの拍子に立ち現れてきた…
ただ、それだけのことなんだよ。
すべての人たちがいずれ、別のものを通して、別ルートで、同じことを知ることになる。
それは音楽かもしれないし、一本のネジかもしれない。一見全く違うことに見えるようなことから、同じことを知るんだ。
そして、忘れないでほしい。
いや、心のどこかに留めて置いてほしい。
たとえあなたが、世界中の人類から非難の目を向けられたとしても、
たとえあなたが、世界中の誰からも理解されなかったとしても、
たとえあなたが、世界中の誰からも愛されなかったとしても、
あなたのなかにいるわたしたちは、あなたを愛している。
たとえあなたが力尽きてしまったとしても、わたしたちは、あなたのそばにいる。
あなたがここからいなくなっても、あなたはずっと、ここにいる。わたしたちはずっと、ここにいる。
いつもおもっているよ、
いつも祈っているよ、
いままでもこれからもずっとここに、あなたのなかにいるよ。
村人名鑑⑪
祈りさん・願いさん
『いつもここにいるよ』いつでもどんなときでもわたし(あなた・あのひと・すべてのひとたち)のなかにいて、すべてを司る大いなる存在。