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「楽しめる場がお前のメジャーだ」ー多数派は正義?のお話

2020年7月15日(水)「多数派は正義か?」というテーマでディスカッションをしました。放送中、正義について考えた後、とあることを思い出したんで、放送後記みたいな感じで書きます。

最近韓流ドラマ『梨泰院クラス』が日本でも流行ってますね。信念を持ち、仲間を大事にするかっこいい居酒屋の経営者パク・セロイを扮するパク・ソジュンが主演なんですが、そんなパク・ソジュンの過去作『サムマイウェイ』で、多数派が正義とは限らないと思わせられるシーンがあったんです。

パク・ソジュンは、格闘技選手を目指す普通の若者コ・ドンマンを演じており、私が紹介したいシーンでは、アナウンサーを目指している恋人のチェ・エラ(キム・ジウォン)に声をかけるシーン。この日、テレビ局のアナウンサーの最終面接と格闘技のリングアナウンサーの面接が被ってしまいますが、エラはテレビ局の面接に向かおうとします。

エラ「テレビ局のアナウンサーの方がメジャーだからそこに加わりたい」
ドンマン「お前のいる場所がメジャーだろ。楽しめる場がお前のメジャーだ。お前がときめくほうに行け」
エラ「テレビ局の最終面接を蹴るなんてイカれてるわ」

…でも、この後、結局、チェ・エラはテレビ局の面接を蹴って、リングアナウンサーの面接に行くことを選びました。そして、合格をもらい、一度諦めたアナウンサーになるという夢を叶えることができました。リングアナウンサーは、チェ・エラらしく輝けるそんな仕事でありました。


最初、エラが局アナの面接に行こうとしたのは、世の中の多くの人が思うであろう「普通、知名度のある会社を選ぶ」「大きい会社の方がいい」「局アナの方がブランド力もあるし、世間から認めてもらえる」というような理由から、局アナの方がメジャーであり、自分も当然その道を選ぶのがいいだろうと思ったのだと思います。

それが自分に合う場所、自分が本当にやりたいことなのか、は置いておいて。

そして、そんなエラに放ったドンマンの「楽しめる場がお前のメジャーだ」という言葉で、エラははっとさせられたんだと思います。世間の常識が自分にとっても正義であるわけではない、と。

放送中でも、話に出ましたが、正義って、多くの人がそうだといえば、それが正義になってしまうところがあると思います。マジョリティ、メジャー=正義、みたいな。

ただ、私は、じゃあ本当の正義ってなんなのか、自分はどうしたいのか、まではまだよくわかりません。

でも、サムマイウェイみたいに、自分で何か意思決定する時には、「みんながそう言っているから正しい」「普通はこうするよね」という基準ではなく、自分がときめくかどうか、という基準で選んでいきたいなって思いました。

そして、サムマイウェイの言葉を借りれば、選んだ道を自分で「メジャー」にすればいいんだと思います。

*『サムマイウェイ』:https://www.bs11.jp/drama/sp/my-way/

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